12.5インチでペン入力も可能なarrows Tab RH77

富士通は18日、都内にて「最新パソコン・タブレット内覧会」を開催し、個人・法人向けの最新パソコンおよびタブレットの新モデルを記者向けに公開した。

内覧会のタッチ&トライコーナーには同社初の15.6インチ4K(3840×2160ドット)液晶を搭載するハイエンドノートパソコン「GRANNOTE AH90/X」をはじめとするノートパソコンやテレビも楽しめる一体型大画面モデル、法人向けモデルなどを展示されていた。

今回は大画面やペン操作、防水仕様など個性的なWindows 10搭載タブレット2機種をメインに紹介していく。


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まずはじめに紹介するのは約12.5インチフルHD(1920×1080ドット)液晶搭載の「arrows Tab RH77」だ。CPUにはインテル製2コア4スレッドの「Core i5-6200U」(最大2.30GHz、バースト時最大2.80GHz)、4GB内蔵メモリー(RAM)、256GB内蔵ストレージを搭載。写真のカバーキーボードおよび専用スタイラスペンが付属する。

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フレーム部分が自立用のスタンドとなる。

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キーボードはSurfaceシリーズのようにマグネットで本体に固定するタイプ。キーストロークもしっかりしている。

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スタイラスペンはペン側にバッテリーを搭載するアクティブ式を採用しており、これについてタブレットのディスプレイ部分の構造をシンプルにして軽量化が狙いなのだという。ちなみにタブレット本体の重さは約890g、カバーキーボード装着時は約1.25kgだ。

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続いて紹介するのが防水・防塵、耐衝撃性能をもつタブレット「arrows Tab WQ2/X」だ。別売の「スリムキーボード」に取り付けるとクラムシェル型のノートPCの用に利用できる。

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ヒンジの可動範囲は広く、最大でここまで開くことができた。タブレット部分の重さは約685g、スリムキーボードを合わせた重さは約1355gということで、ここまで開いても重量配分的にバランスが取れているようだ。

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タブレット本体は防水・防塵だがキーボードはごく普通のキーボードであるため、あくまでデスクでの入力用といったところだろうか。

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もともと工事現場や倉庫、アルコール消毒の必要な医療や飲食店、さらに文教向けのモデルと言うことでデザインは無骨で野暮ったいが、業務用ということもあり作りや動作の信頼性は高い。ディスプレイの周りには落下時の衝撃を吸収するバンパーが取り付けられている。

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主な仕様は、ディスプレイがノングレアの約10.1インチWUXGA(1920×1200ドット)、CPUはインテル製「Atom x5-Z8500」(4コア4スレッド、1.44~2.24GHz)、4GB RAM、64GBもしくは128GBストレージ、microHDMI、USB3.0、USB2.0端子、microSDカードスロットなど。

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付属の電磁誘導式のスタイラスペンは本体に収納可能だ。業務用として利用されていることもあり、画面が濡れていてもペン操作を可能としている。また、ペン方式がアクティブスタイラスでない理由に関しては、ベースモデルの文教向け用途では生徒の利用時に電池がなくなって書けないということがあっては困るということなのだという。

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防水キャップの下にはmicroSDカードスロットがあった。ボリュームキーなども大きく押しやすい。

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USB3.0、USB2.0、microHDMI端子もキャップの中にある。

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arrows Tab WQ2/Xは個人向けとして富士通のショッピングサイト「WEB MART」で購入可能だが、店頭などで実際に試す機会がない点が残念だ。水周りでの利用や子ども使えるタブレットとして、この堅牢性はなかなかのモノだと思う。また、スタイラスペンも使えるのでどんな状況、どんな場所でも絵が描けるのもプラス要素だ。

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こちらは約10.1インチWXGA(1280×1200ドット)ディスプレイの「arrows Tab QH35」だ。インテル製「Atom x5-Z8300」(4コア4スレッド、1.44GHz~1.84GHz)、2GB RAM、64GBストレージといったスペックとなる。写真の「カバー付きキーボード」が付属する。

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また、テレビチューナー内蔵モデルの横には地上波デジタルテレビのHD映像を持ち歩くための規格「SeeQVault」(シーキューボルト)のデモがこの規格に対応する「arrows NX F-02H」で行われていた。

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最後にこちらは第6世代クアッドコア「Core i7-6700HQ」(2.60GHz~3.50GHz)を搭載するハイエンドノートのGRANNOTE AH90。写真を楽しみたい大人に向けたノートということで、タッチパネル付きの高精細4K液晶を搭載する。

また、バックライト付きのプリズムクリアキーは、キーの位置に寄って重さが3段階に調整されており打ちやすさにこだわった作りとなっている。

キーボードの奥に見える丸い金属パーツは、オンキヨー製のハイレゾ対応スピーカーだ。メッシュ状の開口部が大きく、クリアな高音が出ていた。

記事執筆:mi2_303


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