エイスースの6.8インチ大画面スマホ「ZenFone 3 Ultra」は「Xperia Z Ultra」の代わりになるか?大きさや各機能を比較してみた【レビュー】


大画面スマホ「ZenFone 3 Ultra」と「Xperia Z Ultra」を比べてみた!

ASUS JAPANから12月9日に発売されたSIMフリーの6.8インチ大画面スマートフォン(スマホ)「ZenFone 3 Ultra(型番:ZU680KL)」(ASUSTeK Computer製)。タブレットに近いサイズながら音声通話にも対応し、いわゆる「ファブレット」(Smart”Ph”oneとT”ablet”を合わせた造語)となっています。

また狭額縁デザインのため、従来の7インチタブレットと比べるとかなりサイズダウンしており、過去に大画面ながらポケットにギリギリ入るなどで人気だった「Xperia Z Ultra」(Sony Mobile Communications製)の代わりになるのではとして注目されています。

そこで今回は、開封して外観や付属品を紹介したレポートベンチマークや動画による操作性・快適性の紹介に続き、ZenFone 3 UltraとXperia Z Ultraを大きさやスペック、各機能などで比べてみたいと思います。

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左がXperia Z Ultra、右がZenFone 3 Ultra

まずはざっくりと仕様を比較しつつ、写真で大きさを比べてみました。ついでにサイズ感が近く、昨年発売されたSIMフリースマホ「HUAWEI P8max」も入れています。なお、Xperia Z Ultraについてはau向け「Xperia Z Ultra SOL24」を使っています。

機種 ZenFone 3 Ultra Xperia Z Ultra HUAWEI P8max
型番 ZU680KL SOL24 DAV-702L
画面 6.8型FHD 6.4型FHD 6.8型FHD
大きさ 186.4×93.9×6.8mm 179×92×6.5mm 182.7×93×6.8mm
重さ 233g 214g 228g
SoC Snapdragon 652 Snapdragon 800 Kirin 935
CPU 1.8GHz×4+1.2GHz×4 2.2GHz×4 2.2GHz×4+1.5GHz×4
GPU Adreno 510 Adreno 330 Mali-T624
RAM 4GB 2GB 3GB
内蔵ストレージ 32GB 32GB 32GB
microSD XC(最大256GB) XC(最大64GB) XC(最大128GB)
電池容量 4600mAh 3000mAh 4360mAh
背面カメラ 2300万画素 810万画素 1300万画素
前面カメラ 800万画素 220万画素 500万画素
OS Android 6.0.1 Android 4.4.2 Android 6.0.1
防水
FeliCa
ワンセグ・フルセグ
ハイレゾ音源
指紋認証

ZenFone 3 Ultraは、P9maxもそうですが、6.8インチと画面サイズがXperia Z Ultraの6.4インチよりも大きくなっているものの、本体サイズとしてはかなり近くなっています。ただし、仕様上ではZenFone 3 UltraよりもP8maxのほうがより大きさと重さという面では、Xperia Z Ultraに近くです。

一方で、ZenFone 3 Ultraはディスプレイの下にハードウェアのナビゲーションキーが搭載されているため、フルHD(1080×1920ドット)をフルに活用できるのがメリットでしょう。ハードウェアキーがある分、多少大きくなっているとも言えます。

実際に手に持ってみると、重さはZenFone 3 UltraもXperia Z Ultraもそれほど違いはないように思われました。また厚みは0.3mmの違いですが、Xperia Z Ultraが薄い印象を受けます。

これは恐らく側面の見せ方の違いで、ZenFone 3 Ultraは持ちやすさを重視して丸みのあるドーム状のデザインになっているのに対し、Xperia Z Ultraは角のある台形のようになっているからだと思われます。

このサイズであれば横1〜2mmや縦7mmくらいはそれほど持った時の影響はなさそうですが、ポケットなどに入れるときに本当にXperia Z Ultraがギリギリだという場合や、ZenFone 3 Ultraにはストラップホールがないので、ストラップを付けたい場合などには注意が必要そうです。

このサイズ感になってくると、普段片手で操作することはあまりないと思いますが、片手モードなどである程度は操作可能ですし、ZenFone 3 Ultraのホームキーの2回押し標準モードと片手モードを簡単に切り替えられるのは便利です。

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Xperia Z UltraとZenFone 3 Ultraの背面の比較。縦は約7.4mm違うのでかなり差があるのがわかる(写真=上)。一方、横幅は約1.9mm違うが写真ではその差はわかりづらい(写真=下)
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0.3mmの違いなのでわかりにくいが、手にとってみたときの薄さはXperia Z Ultraのほうが確かに薄さを感じる
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こちらはP8max(左)とZenFone 3 Ultra(右)の比較。この2機種のほうがよりサイズ感は近い

主な機能の違いは表の通りだが、画面サイズは異なるものの、解像度は同じフルHDなので画素密度はXperia Z Ultraのほうが多少高いことになる。試しにフォントを最小にしたときの「設定」の文字サイズを比較してみた。

どちらも滑らかに表示されており、視認性に問題はないが、若干、Xperia Z Ultraのほうが小さく表示できていた。ただし、恐らくZenFone 3 Ultraは今後、より新しい「Android 7.0(開発コード名:Nougat)」へのOSバージョンアップも実施されると思われ、その場合はフォントサイズの他に表示サイズも変更できるようになるため、より小さなもしくはより大きな表示が可能になると思われます。

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フォントを最小にしたときの実際の表示サイズの比較。ZenFone 3 Ultraが「簡易モード」、Xperia Z Ultraが「データ使用」。違う文字で比較しづらいがざっくりとXperia Z Ultraのほうが小さかった
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フォントとChromeの表示サイズを最小にして「S-MAX」を表示したところ。左がZenFone 3 Ultra、右がXperia Z Ultra
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操作性や快適性は、ZenFone 3 Ultraはすでに紹介したように問題はないでしょう。RAMも4GBありますし、Android 7.0 Nougatになってマルチウィンドウに対応しても大画面を活かして便利に使えそうです。CPUで言えば、ZenFone 3 Ultraが64bitの最大1.8GHzのARM Cortex-A72コアが4つ、最大1.2GHのARM Cortex-A53コアが4つのオクタコアCPU、Xperia Z Ultraが32bitの最大2.2GHzのKrait 400コア×4つで同じ28nmプロセスで製造されています。

比べにくいですが、AnTuTu BenchmarkのCPUではZenFone 3 Ultraが25218(算数:7629、アルゴリズム:6482、マルチコア:11107)、Xperia Z Ultraが21356(算数:6289、アルゴリズム:322、マルチコア:8745)とさすがに当時の最上級チップセットのXperia Z Ultraよりも新しいミドルレンジ向けチップセットのZenFone 3 Ultraのほうが良いようです。

また、GPUについてはAdreno 330からAdreno 510へ向上しており、AnTuTu Benchmarkの3DとUXはそれぞれZenFone 3 Ultraが19706と28224、Xperia Z Ultraが8858と13037となっています。AnTuTu Benchmarkの総合点でもZenFone 3 Ultraが79743(8万前後)、Xperia Z Ultraが50874(5万前後)となっており、AnTuTu Benchmarkのバージョンが異なるものの、P8maxもおおよそ5万前後となっていたことを考えると、ZenFone 3 Ultraのほうが一歩上と言って良さそうです。

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ベンチマークアプリ「AnTuTu Benchmark」の結果。左がZenFone 3 Ultra、右がXperia Z Ultra

カメラは背面のメインカメラでは、ZenFone 3 Ultraが約2300万画素、Xperia Z Ultraが約1300万画素、前面のサブカメラでは、ZenFone 3 Ultraが約800万画素、Xperia Z Ultraが約220万画素とさすがに世代の違いを感じる画素数の差となっています。

また画素数だけでなく、ZenFone 3 Ultraではレーザーオートフォーカスなどにも対応しており、どちらかというとカメラに力を入れている印象のあるXperiaと、それほどではない印象のあるZenFoneの両機種ですが、発売時期の違いから性能としてはZenFone 3 Ultraのほうが良くなっています。

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右のZenFone 3 Ultraのリアカメラには、カメラレンズのほか、カメラなど用のLEDフラッシュとレーザーオートフォーカス用のセンサーが配置されているのがわかる。なお、ZenFone 3 Ultraは背面に音量上下キーが搭載

実際に撮影してみても解像感は、ZenFone 3 Ultraのほうが高いように思われました。以下に一例を掲載しておきます(ともに撮影サイズのみ最大に変更したのみで、他は初期設定のままオートで撮影)。

ZenFone 3 Ultraのほうが拡大するとより精細に写っており、お菓子のアルミ箔の包み紙のディテールまでわかるようになっているのに対し、少し明るくなってしまったのもあるのかもしれませんが、Xperia Z Ultraでは潰れてしまっていました。

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カメラ撮影比較。ZenFone 3 Ultraで撮影(写真=左)とXperia Z Ultraで撮影(写真=右)

また画質以上に気になったのは、ZenFone 3 Ultraのステレオスピーカーで、音楽を聴いたり、映像を観たりする分にはありがたいのですが、カメラのシャッター音やフォーカス音も知っていても鳴るたびにびっくりしてしまうくらい大きくなる点。

これは、ZenFone 3などはソフトウェア更新で多少小さくなったこともあるので、ZenFone 3 Ultraでももう少しどころかかなり小さくして欲しいところです(編集部注:その後、ソフトウェア更新によって爆音は修正され、普通のシャッター音になっています)。

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ZenFone 3 Ultra(上)とXperia Z Ultra(下)。ZenFone 3 Ultraはステレオスピーカーに対応したほか、充電や外部接続も新規格のUSB Type-Cになっており、急速充電にも対応

ZenFone 3 Ultraの価格はオープンながらメーカー希望小売価格が税別59,800円。公式Webストア「ASUS ZenFone Shop」では同額の税別59,800円(税込64,584円)で、他にも家電量販店やオンラインストア、仮想移動体通信事業者(MVNO)などで販売されており、例えば、MVNOでは「UQ mobile」が税別49,800円(分割では頭金13,800円+1,500円/月×24回)で販売しています。

防水やおサイフケータイ、ワンセグ、ストラップホールなどの日本向け仕様が必要な場合は、どうしてもZenFone 3 UltraやP8maxでは補えませんが、そうでないのであれば、Xperia Z Ultraの代わりとしてZenFone 3 Ultraはより大画面でサイズとしては近く、なかなか良いのではないかと思えました。

サイズ感などは人によって感じ方は異なり、特に持った時の印象は非常にシビアなので気になる人は是非店頭などで実際に手にとってみて欲しいと思います。

記事執筆:memn0ck

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