NTTドコモからも発売されるGoogleの新しいスマホをチェック!

NTTドコモは17日、今冬から来春にかけて発売する新製品を披露する「2018-2019冬春 新商品発表会」を都内で開催し、Googleの最新スマートフォン(スマホ)「Google Pixel 3」(以下、Pixel 3)と「Google Pixel 3 XL」(以下、Pixel 3 XL)を2018年11月1日(木)に発売することを改めて案内した。

Pixel 3とPixel 3 XLは、今月10日にGoogleから発表されたAndroid 9.0(開発コード名:Pie)を搭載するハイエンドスマホで、同日にNTTドコモとSoftBankでも取り扱うことがアナウンスされていた。

また、NTTドコモではすでに公式Webストア「ドコモオンラインショップ」における価格も案内しており、ドコモオンラインショップにおける両機種の予約開始日は10月19日(金)10時から、購入手続き開始は10月30日(火)10時からとなる。

そんなPixel 3とPixel 3 XLについて、NTTドコモの吉澤社長が発表会で、同社の「2018-2019冬春モデル」のラインアップとして取り扱うことを明言。展示会場でも実機が用意されており、試すことができたので両機種の違いや「Google ストア」で販売されるSIMフリー版とNTTドコモ版の違いなどを中心にレポートする。

○Pixel 3とPixel 3 XLの違いは?

まずは、両機種の違いについて触れていこう。ベースの仕様などはほぼ同等だが、一見して大きさが違うことに気付く。これは画面サイズによるものだ。

本体の大きさと重さは、Pixel 3が約145.6×68.2×7.9mmおよび約148g。一方のPixel 3 XLは約158.0×76.7×7.9mmおよび約184gとそれなりに違うため、大きさや重さが異なることはすぐに分かる。

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本体正面。左の2つがPixel 3 XL、右の3つがPixel 3

また、大きさや重さの違いに起因する画面サイズやバッテリー容量は、Pixel 3が約5.5インチFHD+(1080×2160ドット)有機ELディスプレイおよび2915mAh、Pixel 3 XLが約6.3インチQHD+(1440×2960ドット)有機ELディスプレイおよび3430mAhとなる。

画面はサイズだけでなく、解像度も異なるため、一概にバッテリー容量の多いほうが長持ちするというわけではないが、電池容量の実数としてはおよそ500mAhほどPixel 3 XLのほうが多いことになる。

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本体背面。左の2つがPixel 3 XL、右の3つがPixel 3

またカラーバリエーションがNTTドコモでは、Pixel 3のClearly WhiteおよびJust Black、Not Pinkの3色に対し、Pixel 3 XLのClearly WhiteおよびJust Blackの2色展開という点も異なる。なお、Google ストアで販売されるSIMフリー版には、Pixel 3 XLのNot Pinkもラインナップされている。

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本体正面上部
左Pixel 3 XL、右がPixel 3

さらに画面においてもノッチ(切り抜き)があるかどうかの違いもある。Pixel 3にはノッチはないが、Pixel 3 XLはノッチがあるデザインを採用している。

その他の違いは、内蔵ストレージだ。こちらもGoogle ストアで販売されるSIMフリー版には両機種ともに64GBと128GBがラインナップされているが、NTTドコモではPixel 3が64GB、Pixel 3 XLは128GBとなっている。

両機種ともにmicroSDカードのような外部ストレージのスロットは搭載されていないため、本体に保存できるデータ量が異なるので、購入の際はこの点も考慮したいところだろう。

ちなみに両機種ともGoogleのオンラインストレージサービス「Google フォト」にて元の画質の写真や4K動画を無料ですべて保存できる無制限の特典が付いている(ただし、2022年1月31日以降は有料プランにしない場合には元の画像のままにはならない)。

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本体左右側面(画像=上)、本体上下側面(画像=下)

本体側面部分のボタン類やデザインはほぼ同等。その他の仕様に関しても両機種はほぼ同等だ。チップセット(SoC)はQualcomm製64bitオクタコアCPU「Snapdragon 845」2.5GHz×4+1.6GHz×4)を搭載し、内蔵メモリー(RAM)は4GB LPDDR4x、リアカメラは約1220万画素(F値1.8)、フロントカメラは約800万画素(F値1.8)となる。

また、NTTドコモのネットワークにおいて高音質通話サービス「VoLTE HD+」や高速通信サービス「PREMIUM 4G」に対応し、LTE受信時最大794Mbpsおよび送信時最大75Mbpsで利用可能だ。ハードウェアやソフトウェアは同じなので、SIMフリー版でも同様のサービスに対応する。

その他、防水(IPX8)および防塵(IP6X)、生態認証(指紋・顔)、おサイフケータイ(FeliCa)、IEEE802.11a/b/g/n/ac準拠の無線LAN(Wi-Fi)、Bluetooth 5.0+LE、位置情報取得、USB Type-C端子なども同じとなる。


○ドコモのサービス系アプリはどうなる?

一方で、気になるのが「キャリアアプリ」だ。今回、NTTドコモでは「Googleの提供するAndroidスマートフォンを取り扱う」という立ち位置からも同社のサービス系アプリはプリセットしない。ちなみに外観においても「docomo」ロゴは一切入っていない。

では、これまでNTTドコモのスマホを利用していた人がPixel 3やPixel 3 XLに機種変更した場合はどうなるのか?

実は初期設定の流れの中で、Google Playストアから「dメニュー」および「dポイント」、「My docomo」の3つのアプリについては「ダウンロード」できる仕様になっているという。

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NTTドコモで購入したPixel 3・Pixel 3 XLでは同社のサービス系アプリのうち3つは初期設定の段階でDL可能

その他のアプリについても加入状況を確認できるWebサイト上から簡単にダウンロードできるようになっている。もちろん、上記の3つのアプリを含めて利用しないという場合にはインストールする必要はなく、その場合はSIMフリー版と同じ状態で使えることになる。

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Webブラウザーを立ち上げ左から右の順に操作しよう

NTTドコモのサービス系アプリを追加インストールするには、Webブラウザーの「ブックマーク」→「ドコモサービスのインストール」の順に進むと契約中のサービスが確認でき、それぞれのアプリをインストールできる。

Google Playストアでひとつずつアプリを検索してダウンロードする必要がないというわけだ。なお、この「ドコモサービスのインストール」というWebページは、Pixel 3・Pixel 3 XL向けに作られたとのこと。

Pixel 3もしくはPixel 3 XLに機種変更した際は、まずはここから自身の契約中サービスを確認しつつアプリをダウンロード→インストールするようにしよう。

その他、NTTドコモ版とSIMフリー版との違いでは、NTTドコモ版では購入時にSIMロックがかかっているというものがある。

こちらもSIMロック解除に対応しており、一括払いで購入した場合などでは購入直後にSIMロック解除でき、解除はNTTドコモでは他社のSIMカードでの利用について動作保証はしていないが、SIMフリー版と同様に使える。

NTTドコモ版についても先のGoogle フォトの特典を含めて、OSバージョンアップやセキュリティーパッチといったソフトウェア更新についてもGoogleが提供するものを利用するということで、特に気にすることはなさそうだ。

一方、NTTドコモ版においても電子マネー「iD」のアプリについては、ドコモ スマートフォン向けのものではなく、SIMフリー製品や他社のSIMロック解除製品向けのアプリを利用することになるという。

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周辺機器

なお、ドコモ純正品ではないが、Google純正品やサードパーティー製の周辺機器を、ドコモショップおよびドコモオンラインショップで取り扱うとのことだ。

最後に、これまで解説した両機種の違いのほか、主な特徴などを説明員に聞いた動画を紹介する。







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