auのUGPがDXからNXへ!利用料無料で次の機種を購入する必要なく最大3分の1免除に

KDDIおよび沖縄セルラー電話は16日、携帯電話サービス「au」においてスマートフォン(スマホ)を購入しやすくすることを目的として36回の分割払いで購入した製品について回収することを条件に最大12回分の割賦金を免除する「アップグレードプログラムNX」を2019年11月1日(金)より提供すると発表しています。

auでは直近にSoftBankの「半額サポート」や現在提供している「トクするサポート」(旧「半額サポート+」)と同じように48回払いのうちの最大24回分の割賦金を免除する「アップグレードプログラムEX」などの「アップグレードプログラム」を提供してきており、現在も同様の「アップグレードプログラムDX」が提供されています。

一方、新たなアップグレードプログラムNXはNTTドコモが提供する「スマホおかえしプログラム」と同じく36回払いのうち最大12回分の割賦金を免除するというように従来のアップグレードプログラムにおける最大半額から最大3分の1に変更されることになります。なお、アップグレードプログラムNXの提供開始に合わせてアップグレードプログラムDXは10月31日(木)に新規受付を終了します。

またアップグレードプログラムDXなどではトクするサポートと同じく回収時に次の新しい製品へ機種変更する必要がありましたが、こちらもスマホおかえしプログラムに合わせて次の製品を購入する必要はなくなったほか、プログラム利用料もアップグレードプログラムDXの月額390円(不課税)からスマホおかえしプログラムと同様の無料となります。

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auが新たに開始するアップグレードプログラムNXは、au回線の他社から乗り換え(MNP)を含む新規契約や機種変更において36回の分割払いで対象機種を購入する際に加入し、購入した機種をauが回収することで25回目以降の機種代金の支払いを不要とする代物弁済による施策です。

ここ最近ではauとSoftBankが提供しているアップグレードプログラムDXなどの代物弁済による施策について消費者庁から「最大半額」の広告が誤解を招くとして注意喚起されていたほか、総務省でも問題が指摘されており、さらに同省では48回払いという長い期間による分割払いについても問題視されていました。

そうした中でauではこれまでも基本的にSoftBankの真似でしたが、あっさりと今度は問題点が少ないと見られるNTTドコモの真似にスイッチしてきました。条件は対象機種をauの個別信用購入あっせん契約/個品割賦販売契約(36回払い)で購入と同時にプログラムに加入し、加入時に購入した機種をauが回収することで特典が適用されます。

なお、回収・査定には所定の条件があり、条件を満たさない場合には最大22,000円(不課税)の支払いが必要。また回線契約の継続や機種の買い替えといった条件はありません。対象機種はiPhone 11 Pro、iPhone 11 Pro Max、iPhone 11、その他のauのスマホとなっています。

受付窓口はauショップや量販店などのau取扱店および公式Webストア「au Online Shop」。今後、SoftBankがどう動くか気になるところですが、総務省が移動体通信事業者(MNO)に競争を促すためにさまざまな制限を付けたことが返って各社の横並びを促進する皮肉となりそうです。



記事執筆:memn0ck


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スマホ購入サポート「アップグレードプログラム」の改定について | 2019年 | KDDI株式会社