WILLCOM時代からのPHS契約をY!mobileのスマホ契約に変更してみよう!

先月中旬、筆者の手元に1通の封筒が届いた。封筒の宛名面下部には赤い文字で「来年2020年7月31日(金)をもってPHSサービスは終了いたします。」と書かれ、黄色のアンダーラインが引かれていた。サービス終了まで1年足らずとなったPHSの巻き取り施策の案内だ。

既報通り、ソフトバンクおよびウィルコム沖縄は2018年4月に「Y!mobile(ワイモバイル)」向けに提供しているPHSサービスについてテレメタリング以外のすべての料金プランを2020年7月31日(金)をもって提供終了すると発表している。

さらに同社は今年4月にはテレメタリング向けプランの提供も2023年3月末に終了すると発表しており、今からおよそ3年4カ月後にはPHSサービスが完全に終わることになっている。

そうした背景がある中、今回届いたダイレクトメールでは現在、PHSサービスを利用している利用者向けに契約変更を促す内容が案内されていた。今回はこのダイレクトメールの案内に沿って、ウィルコム(その前進のDDIポケットを含む)時代から契約していたPHS回線をワイモバイルに契約変更してみたので、その様子をレポートする。

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ダイレクトメールの内容物ひとつめ。指定機種一括0円の魅力的な文字が目に付く

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内面には変更手続きの手順が。受付期間は12月22日(日)まで

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そのほかの内容物。通信サービスに関する重要説明事項とPHSサービス終了のご案内

封筒には3枚の案内チラシが入っていた。見開きタイプのもっとも大きなチラシには、変更するための手順や料金プラン、さらには一括0円で取り換え可能な機種が掲載されていた。

筆者がこれまで利用していたPHS回線の端末は、京セラ製の「BAUM(WX341K)」だ。もともとこの回線は、国内初のフルブラウザ(Opera)を搭載した京セラ製のPHS端末「AH-K3001V」(通称:京ぽん)を購入する際に契約した回線で、その後W-SIM採用端末に機種変更するなどし、最終的にはBAUMに落ち着き、それからは回線維持程度で、ほとんど通話やネットなどの利用はしていなかった。BAUMは、2009年3月に発売されたW-OAM対応端末で、発売から10年以上経過している。

回線維持程度なので、正直なところなにかに困っているワケでもなく、たまに通話で利用するが、とくに問題なく利用できているので、わざわざ契約変更や他社への乗り換え(MNP)もする必要性がなかった。

とは言え、現状でPHS回線を利用するメリットもあまりないため、回線維持で毎月2,000円強も支払うのはもったいないという気持ちもあり、これまでMNPを何度も検討はした。PHSである必要はないのと同時に、他社に乗り換えたり、ほかの機種に変更したりする意味合いもそれほどなかったため、結局のところ「現状維持」を10年近く続けてきたことになる。

そんなゆるい感じで保有していた回線と端末なので、今回のダイレクトメールの内容にも、当初はあまり興味を持たなかったが、最近までメインで利用していたスマホを壊してしまったため、手ごろに購入できるスマホが必要だったこともあり、ようやく重い腰を上げて、ワイモバイルに契約変更することにした。

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契約変更する前に「My Y!mobile(旧My WILLCOM)」で契約内容を確認



●インターネットで申し込む場合
チラシの手順では、専用ダイヤルでの申し込み方法が大きく記載されいたが、専用サイト( https://ymobile.jp/s/phsd1 )からの申し込みもできることが案内されていたので、インターネットでの申し込みを試してみた。

ちなみに、インターネットでの申し込みの際は、My Y!mobileへのログインやクレジットカード情報の入力が必須となっているので注意が必要だ。

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専用サイトのトップ画面

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トップ画面を下にスクロールすると申し込み方法が記載されている

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一括0円対象機種のひとつめ「Simply(603SI)」(セイコーソリューションズ製)

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一括0円対象機種のふたつめ「AQUOS ケータイ3(806SH)」(シャープ製)

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一括0円対象機種のみっつめ「Android One S5」(シャープ製)

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前の画面で「お申込みはこちら」をクリック(タップ)すると選択した機種の画面に推移する

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カラーを選択する

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My Y!mobileにログインする

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料金プランを選択する

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オプションを選択する

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割引サービス、適用キャンペーンの確認

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「ご購入手続きへ」をクリック(タップ)する

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ここでダイレクトメールのチラシに記載されている「お申し込み番号」を入力して「認証してお申込み」をクリック(タップ)する

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引き続き「お客さま情報入力」で契約者の情報などを入力しいく

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契約者情報の入力のほか、ネットワーク暗証番号もこのページで設定する

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「お支払い情報」の設定ではクレジットカード情報を入力する

すべての入力が終了すると、「入力内容確認」「重要説明事項」と進んで申し込みが完了する。筆者はクレジットカードを持っていないため、ここで操作を断念し、改めて専用ダイヤルでの申し込みをした。

申し込みが最後まで完了しなければ、申し込みされないので、筆者のように途中で申し込み操作をやめてもとくに問題はない。


●電話をかけて申し込む場合
筆者のように、何かしらの理由でインターネットでの申し込みができない場合は、専用ダイヤルに電話をして申し込んでみよう。

なお、今回の申し込みにおける専用ダイヤルは、音声ガイダンスのため、オペレーターと話すことなく、ダイヤル操作だけで申し込むことができる。

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チラシの手順通りにダイヤル操作をすれば申し込みが完了する

音声をしっかり聞きつつ慌てずにゆっくりと操作したが、申し込み完了までの通話時間はおよそ3分45秒程度だった。


●機種が届いたら切り替え作業をする
11月1日(金)の14時半頃に申し込んだのち、連休中に内容不備の連絡がきていたのだが、気付かず改めて連絡するなどイレギュラーな対応はあったが、11月7日(木)には本体とSIMカードが届いた。

ちなみに不備内容は、連絡先登録がされていなかったというもので、筆者の自宅の連絡先を伝えることで問題は解消した。

申し込みのタイミングにもよるが、不備がなければ、もしくは不備があってもすぐに連絡が取れて解消できれば、申し込みから2~3日程度で届くだろう。

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本体とSIMカードが届いた

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段ボールを開封すると、本体とSIMカードのほか、「はじめにお読みください」「『支払方法変更ハガキ』を必ずご返送ください」「支払方法変更ハガキ」「納品書」が同梱されていた

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本体の個装箱を開封すると「お願いとご注意」「クイックスタート」が同梱されていた

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「はじめにお読みください」を開くと回線切り替えの手順が記載されている

本体が届いてまずやらないといけないのは、回線の切り替え作業だ。段ボールに同梱されている「はじめにお読みください」を開くと「のりかえ・機種変更のお客さま」の項目に回線切り替えの手順が記載されているので、それを参考に「ワイモバイルカスタマーセンター切替え窓口」に電話をかける。

ここで注意したいのが、切り替え窓口の対応時間が午前10時~午後7時という点だ。筆者も自宅に戻ったのが夜遅かったため、翌日の11月8日の日中に切り替え窓口に電話をした。

なお、この切り替え窓口も音声ガイダンスのため、ダイヤル操作で簡単に済ませることができる。

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今回申し込んだAndroid One S5のローズピンク

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背面にはSIMトレイなどについての記載

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SIMトレイを外したところ

Android One S5のSIMトレイは、nano USIMカードとmicroSDカードがセットできる。また、同梱品にSIMピンは入っていないのだが、Android One S5のSIMトレイは、SIMピン不要で引き出せる仕様になっている。

ちなみに、Android One S5の個装箱には、ACアダプタやUSB Type-Cに対応したケーブルといった充電するためのアイテムも同梱されていないので注意が必要だ。本体が届くまでに準備しておこう。

回線の切り替え後にSIMカードを挿入してAndroid One S5の初期設定を済ませば問題なく利用できた。あとは「支払方法変更ハガキ」に必要事項を記入して、忘れずに投函すれば完了だ。

今回の契約変更については、
・契約事務手数料が必要ない
・スーパーだれとでも定額(月額1,000円で国内通話無料)の月額料が次回の機種変更まで無料
・一括0円(本体代無料)の機種が選択できる
といった点がメリットとなる。

長年PHSを利用してきたユーザーは、筆者のように回線を維持している程度であったり、着信用であったりと、決して利用頻度が高くない人も多いだろう。

しかし、いずれは、
・契約変更
・他社に乗り換え
・解約
を選択することになるだろう。

今後の利用方法などを考えた場合、契約変更の選択肢が濃厚なユーザーは、この機会にワイモバイルに変更してみてはどうだろうか。

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