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XperiaでもAdobe純正「Adobe Reader」が使える! |
Xperiaユーザーの皆様は11月10日から提供されたOSバージョンアップは既にお済みでしょうか。以前の記事通り、使い勝手の改善が多数見られ、非常に使いやすくなりました。
Xperiaは今回のバージョンアップでAndroid OSのバージョンが1.6から2.1に上がったことにより、Android OS 2.x以上対応のアプリが使えるようになりました。今回紹介するAdobe純正の「Adobe Reader」もその一つです。
Xperiaには「Office Suite」というアプリがプリインストールされており、このアプリでPDFファイルを見るのが基本です。しかし、Adobe純正ではないため、表示が崩れてしまったり、表示ができず強制終了してしまったりするPDFファイルが全くないわけではありませんでした。今回の「Adobe Reader」はAdobe純正のPDFファイルリーダーということでそうした問題をある程度解決してくれるというわけです。
なお、このAndroid版「Adobe Reader」は11月19日Ver.10.0.0にアップデートされ、新たにテキスト検索機能などが加わりました。そうした新機能も紹介します。
「Adobe Reader」をXperiaにインストールした後にPDFファイルをウェブサイトからダウンロードして見ようとすると、「Office Suite」で見るか「Adobe Reader」で見るか選択画面が出てきます。どちらか好きなアプリで見ることが可能になっています。それがまどろっこしいということであれば、「常にこの操作で使用する」にチェックを入れて、どちらかのアプリを選択すれば良いです。
まずはPDFファイルの見え方を比較します。こちらは財団法人日本サッカー協会のサイトで公開されている平成22年度第7回理事会資料のPDFファイルをパソコンの「Adobe Reader」で見た画面です。このファイルをXperiaにプリインストールされている「Office Suite」とAndroid版「Adobe Reader」の両方で見てみましょう。
先程と同じPDFファイルをXperiaにプリインストールされている「Office Suite」で見てみました。パソコンのAdobe Readerで見た時とフォントが違います。Xperiaに新しく入った丸ゴシック体フォントで表示されているのです。「Office Suite」はこのようにパソコンのAdobe Readerで見た時と表示が変わることもあります。また、Xperiaがバージョンアップ後新たに対応したダブルタップでの拡大縮小には対応していません。右下部の拡大縮小アイコンをタッチして拡大縮小するか、メニューキーでズームの拡大縮小の割合を設定するか、どちらかの方法で拡大縮小を行います。また、左下部のアイコンはページ送りです。なお、下のアイコンは時間が経てば画面をタッチするまで隠れます。
こちらはAndroid版「Adobe Reader」で同じPDFファイルを見たところ。フォントがパソコンのAdobe Readerで見た時と同じゴシック体フォントになっています。パソコンで見た時とほとんど変わらない表示になっていますよね。また、自動でステータスバーが隠れて、画面を広く使えているのも大きな特徴です。ファイル名と上のバーは時間が経てば画面をタッチするまで隠れます。
拡大縮小のアイコンがないのも特徴で、拡大縮小はXperiaが先日のバージョンアップで新たに提供したダブルタップでの拡大縮小に対応しています。マルチタッチによるピンチイン/アウト操作に対応した機種ではそちらに対応しているようで、機種毎の拡大縮小操作に対応するようです。
「Adobe Reader」は今回のバージョン10.0.0から表示の仕方が2種類から3種類に増えました。メニューキーを押して「View Mode」をタッチすると、3つの表示方式が選択できます。
「Fit to Screen」モードはその名の通り、1ページ分を画面いっぱいに表示する機能です。今回のバージョン10.0.0から新たに備わったモードです。この時、ページ送りは横へ指をスライドさせる操作で行います。
「Fit to Screeen」モードの横画面。縦長のページでも1画面に収めるように表示するので、このように横に余白が空くような形で表示されます。ページ送りは端末を横にした状態で横方向に指をスライドさせる操作で行います。
こちらが「Continuous Scroll」モードで、最初PDFファイルを開くとこのモードで表示されます。縦方向に1ページ表示して余白があるようならばその下に次のページを表示します。そして縦方向に指をスライドさせる操作でページ送りを行います。ページ送りの操作が「Fit to Screen」モードと異なります。
「Continuous Scroll」モードの横画面。このように2つのページに文章がまたがってしまう場合は、こちらのモードの方が見やすいですよね。
最後に紹介するのが「Reflow Text」モードです。こちらは別のPDFファイル(日本サッカー協会のサイトで18日公開された2010ナショナルトレーニングキャンプ東日本(前期)メンバーのPDFファイル)で説明します。
「Reflow Text」はスマートフォンに合わせた形でPDFファイル中の文章を表示できる機能です。下部のアイコンでフォントを拡大縮小することができます。表形式のファイルから文字だけ抜き出されています。ただし、表形式のファイルなら何でも文字を抜き出してくれるわけではないですし、このモードにしても大きな変化が見られないファイルは多いです。文字と絵で構成されたPDFファイルから文字だけをサッと読みたい時に便利かもしれませんが、まだ発展途上の機能でしょう。
その他上のバーに出てくるアイコンについて紹介しましょう。右上に出る3つのアイコンのうち、四角から矢印が飛び出した真ん中のアイコンはバージョン10.0.0から登場した「Share」機能です。表示しているPDFファイルをすぐにメールなどに添付できるというAndroid端末でよく見られる共有機能です。
3つのアイコンのうち一番右にある虫眼鏡アイコンはバージョン10.0.0から登場した「テキスト検索」機能です。キーワードを入れて検索して、PDFファイル内にそのキーワードが見つかると黄色字で表示してくれる非常に便利な機能です。
3つのアイコンのうち一番左のファイル型アイコンは、ファイルリストの呼び出しです。「Adobe Reader」をアプリリストから立ち上げると、最初の画面はこの画面になります。最近開いたファイルや、/sdcard/downloadフォルダにあるPDFファイルをすぐに開くことができます。
時と場合によっては、「Office Suite」の方が使いやすい場合もあるので、一概には言えませんが、「Office Suite」でうまく見られないPDFファイルがある方は、純正の「Adobe Reader」もインストールしておくと安心でしょう。XperiaのOSバージョンアップが終わった方はぜひ「Adobe Reader」をインストールしてみてはいかがでしょうか。また、既に他のAndroid2.x端末で「Adobe Reader」をお使いの方も、新しい機能が入って使いやすくなりましたので、ぜひアップデートをオススメします。
記事執筆:こば(小林健志)
アプリ名:Adobe Reader
価格:無料
開発者:Adobe Systems
バージョン:10.0.0
ジャンル:仕事効率化
Androidマーケット:http://market.android.com/search?q=com.adobe.reader
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