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SONY360°立体ディスプレイRayModeler |
円柱の形をしたディスプレイは、どの方向からでも裸眼で3Dに見える様、角度に応じた映像を用意しているという。

立体映像は、レンチキュラー方式のような右目左目の視差を利用し方式と思われる。とはいえ、円柱では見える角度が複雑になるため、視差画像の生成などかなりの処理をしているのではないだろうか。
360°どの方向から観れることから、大勢で観ても楽しめるディスプレイなっている。
エコプロダクツ2010の展示は、エコをイメージする蛙や地球などの立体デモ映像だったが、普通の平面テレビと違い裏に回り込めば裏側が見えるというRayModelerの特徴は体験出来る内容であった。
来場者の多くは、RayModelerの周りを一回りしながら不思議な立体映像を楽しんでいた。

真上から見たRayModeler。放熱機構が見える。
このRayModelerの用途は、遠距離コミュニケーション、デジタルサイネージ、仮想キャラクター、博物館展示、仮想ペット、医療分野、教育を想定しているようだ。
遠距離コミュニケーションは、SF映画の様な立体映像通信が実現する興味深い技術だ。USTREAMの様なネット放送の形態をとったRayModeler向けの立体映像コンテンツなども出来ると面白そうだ。
また、通販サイトなどの商品をRayModeler上で立体的に観ることが出来れば、販促プロモーションとしても使えそうだ。
電子書籍から360°立体映像を資料として参照出来たりすると便利そうだ。
技術的に映像を4分割して別々の映像を4人で楽しむことも出来ると言う。テーブルの中央に置けば、家族それぞれが違うチャンネルのテレビも見れてしまうかもしれない。
RayModelerは、今後どの様な形で製品化されるかわからないが、技術以上に魅力的なコンテンツがまだまだ少ない。
現在はPS3などとの連携のデモも行われている様だが、今後はより多くのデバイスとの連携を図り、もっと楽しめる機械にする必要がある。
S-MAX的には、スマートフォンと連携して外部モニターとして使用できたり、スマートフォンから立体映像を投影出来るようになることに期待したい。
RayModeler
記事執筆:mi2_303
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