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タッチUIがゲームを進化させたInfinity Blade
Infinity Bladeは、Unreal Engine搭載の美麗3DグラフィックのアクションRPGだ。
スマートフォンでこれだけのビジュアルなのだから、昔懐かしいレーザーディスクゲーム(レーザーディスクの映像に合わせて、タイミング良く入力するタイプのアーケードゲーム)の様な単純なゲームを想像していたのだが、予想に反してしっかりとした剣術アクションゲームと成立している。

早速、Infinity Bladeのおもしろさとは何なのかを見てみよう。

ゲームシステム

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プレイヤーはフィールドを自由に歩くことが出来ず、決められたルート上の敵を倒して目的地まで進むタイプのゲームとなっている。途中分岐するルートなどもあるが、基本的には一本道だ。

ナムコのアーケードゲーム「ドラゴンバスター(1985年)」の様に、決められたルート上にいるルームガーターを倒しながらアイテムを得て、ドラゴンを目指すと言うシステムに似ている。

ビジュアルや、音楽、音声も昔懐かしいDiabloの様な雰囲気で、Diablo好きならこの世界観に浸れるだろう。
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マップこそ自由度は無いが、戦いに勝つと一般的なRPGと同じく経験値やゴールドを得る事が出来る。

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また、道中に落ちているゴールドやポーション、宝箱などでアイテムを得る事も出来る。
こうして得たゴールドで、武器や防具、リングなどを購入してパワーアップさせて行く。

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経験値が最大になるとレベルアップして、パラメーターを体力や攻撃力、魔力に割り振る事が出来るのだが、装備している武器、防具などのアイテムも戦いによって経験値を得て経験値が最大になると、アイテムをマスターした事になりレベルアップと同じパラメーターをキャラクターに割り振る事が出来る。

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装備アイテムごとに最大経験値が決められている
金額が高い装備アイテムほど、マスターするための経験値を多く必要とするので、高い装備アイテムを買わずに価格の安い順に効率よくマスターして行くという方法もある。
勿論、高額のアイテムはそのパラメーターを凌駕する強さを持っていたりするので、時間と労力を掛けたくない場合は装備アイテム選びの方を吟味するのも良い。

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ちなみに、アドオンでゲーム内で使えるゴールドを購入(¥115~¥5,800)する事も出来、時間を掛けずにゲームを進めたい人向けの要素も盛り込まれている。

基本操作は、スワイプとタッチ

剣術アクションと言われると、どうしても複雑な操作を想像してしまいそうだが、恐ろしいまでにシンプルだが、奥の深い操作となっている。

攻撃
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攻撃は、剣を振るイメージで画面を上下左右にスワイプする直感的な入力方法となっている。素早くスワイプを行うことにより連続攻撃を入れる事が出来る。

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武器の効果に応じた派手な演出が気持ちいい


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剣の振り方に応じて、格闘ゲームのようなコンボ攻撃が繰り出される爽快感のある演出が用意されている。

剣の攻撃以外にも、プレイ中にゲージが貯まる使用できるスーパーアタックと、アイテムにより使えるようになる魔法攻撃がある。
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スーパーアタックは相手を気絶させることが出来、反撃のチャンスを作ることが出来る。

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魔法は、攻撃系だけではなく、防御や回復系なども用意されている。
魔法は魔法アイコンをタップして指でスペルを描いてから発動するため、相手の様子を見て使う必要がある。回復系の魔法を確実に使いたい場合は、スーパーアタック→魔法といった組み立てもありだろう。
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魔法は画面下に表示されるスペルを描くと発動する


防御
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相手の攻撃を盾で受け止めるブロックは、使用制限があるが相手の攻撃が左右どちらなのか読めない様な混戦状態の時に、あらゆる方向の攻撃を防ぐ事が出来る基本中の基本操作となる。
また相手のアタックチェイン(連続攻撃)の最後の一撃に合わせてブロックすると、攻撃を跳ね返し反撃のチャンス作ることも出来る。

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相手の攻撃を身体を動かして回避するドッジは、相手の攻撃を見て左右どちらかをタッチする。ドッジもアタックチェインの最後に行うと、映画マトリクスの様なスローモーション映像となり反撃のチャンスとなる。

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相手の攻撃を相殺するパリィは、相手の攻撃に武器をぶつけるイメージでスワイプし成功するとノーダメージで相手の攻撃を跳ね返すことが出来る。アタックチェインの最後の一撃にパリィを行うと、反撃のチャンスとなる。
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大技の後に一瞬の隙が出来る
連続攻撃や大技をうまく防御すると、相手に水色の円が表示されることがある。この円をタップすると、スタブ(刺突)で相手を気絶させる事が出来る。反撃のチャンスだ。
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スタブが決まると相手は気絶する。


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また、パリィを行うと剣と剣がぶつかり、つばぜり合いとなる事もある。画面を連続タップして相手を払いのけろ!

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この攻撃と、防御を巧みに使って次々と現れる敵を倒していく。
攻撃の素早いと感じるキャラクターや、攻撃力があるキャラクターはドッジとブロックを軸に戦って行き、攻撃のパターンが読めるキャラクターはパリィを軸に、素早く仕留める様な戦い方をしていくと良いだろう。

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強い敵に備えて、わざと負けて経験値稼ぎをする事もゲームを有利に進める上で戦略の一つとなる。腕に自信があるならとにかく突き進むもよし、こつこつとレベルアップを楽しむのもよし、ゲームの展開はプレイヤー次第だ。


マクロ的視点による面白さ

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最近あまりゲームをやらなくなった筆者だが、Infinity Bladeは久々にゲームデザインで面白いと思ったゲームだ。
剣術アクションと言うと、お互いの間合いや攻撃・防御など複雑な要素が絡み合い。ともすればゲームの難易度を上げかねないものだが、Infinity Bladeは移動操作をバッサリと切り捨てて剣を振る・防御すると言う二つの行動に特化したゲームシステムとなっている。
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これにより移動を必要としない剣術のみのシンプルな操作と、映画のようなカメラワークが実現されている。

15パリィブレイク成功。相手が気絶状態になる
序盤は、パリィやドッジを決めて連続攻撃を叩き込む余裕があるが、徐々に相手の攻撃力が増して行きミスが命取りという展開になってくる。こうなったときに、プレイスタイルを変えれるかどうかが、プレイヤーに求められる。
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相手が強くなってくると失敗が命取りになることも


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ドッジブレイク成功。頭上すれすれを相手の武器が通り過ぎる
相手はそれぞれ自分の得意な攻撃パターンを持っており、それに対応するようプレイヤーは、ドッジ→ドッジ→パリィ(ドッジ、ブレイクでも可)と、我慢して相手の攻撃を見切ってからの反撃という防御の組み立ての工夫が必要となる。

このシステムは、まだまだ面白い要素を持ち込めそうな受け皿があると思われる。
剣と打撃系の武器で、防具へのダメージが変わったり、ヒット後のリアクションが変わったり(プレイヤー側も)と、豊富な武器や防具をもっと活かすような作りも出来るだろう。

冒頭でDiabloの様だと書いたが、Diabloの様にプレイヤーキャラクターも選べるようになると戦い方のリズムが変わって面白さの要素となると思われる。

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勢いよく振り下ろされた武器を盾でガードした!
巨大な相手の攻撃をブレイクしたときには「ガツン!!」と言う重さを体感したい、そうスピード感より重厚感のある演出も欲しい。

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床の映り込みなどビジュアルも要チェック
iPhone、iPadのタッチ操作をゲームシステムに活かしたInfinity Bladeを是非プレイして見て欲しい。
ヒーローになりきって、格好いい剣術アクションを決めよう!


記事執筆:mi2_303



アプリ名:Infinity Blade
価格:¥700
カテゴリ:ゲーム
開発者:Chair Entertainment Group, LLC
バージョン:1.1
iTunes Store:http://itunes.apple.com/jp/app/id387428400?mt=8

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