ライブドアの開発・運営ノウハウを公開する「livedoorディレクターブログ」で「スマホ集中特集」。第9回は、第2回および第3回、第7回に続いてライブドアのスマートフォングループ ディレクターをしている石野さんの記事となります。

こんにちは。スマートフォングループ ディレクターの石野です。
集中連載も残すところあと3回となりました。

今回はAndroidアプリ開発のディレクションを行う上で知っておいたほうが良い専門用語を紹介したいと思います。


アプリ公開時に知っておくべき用語


◆.apk ファイル【エーピーケー】

Android アプリケーションパッケージファイル(application package file)、アプリを公開する際の形式です。
端末で実行することでアプリをインストールできます。
PC Windowsアプリにおける.exe ファイルに当たるでしょうか。

また、ウィジェットやライブ壁紙、ホームアプリ/ランチャーアプリに関しても同様に.apk形式となります。

◆マニフェストファイル(AndroidManifest.xml ファイル)

アプリに関する必要不可欠な情報を記載するファイルです。
アプリを一意に識別するためのパッケージ名や、バージョンなどが記載されます。

よくある例でいえば、アプリをアップデートする際にバージョンの数字を上げるのを忘れると
AndroidManifest.xmlに設定する新しいapkのversionCodeは、古いversionCodeよりも上位である必要があります。
といった注意書きが表示されます。変更せねば公開できません。

◆署名

アプリ公開にあたって必要なデジタル署名、証明書です。
apkファイルに対して署名する必要があり、また、アプリ公開後にアップデートを行いたい場合は最初の署名と同一でなければなりません。

◆zipalign【ジップアライン】

Android アプリ(.apkファイル)で重要な最適化を行ってくれるツールです。
実行されていない場合Android Market公開時に
apk に zipalign が実行されていません。apk に zipalign ツールを実行して携帯端末上のパフォーマンスを向上させてください。
といった注意書きが表示されます。こちらはスルーして公開は可能です。


アプリ開発中に知っておきたいUI関係の名称


◆ランチャーアイコン(Launcher Icon)

android home

Android ホーム画面内に配置されるアプリ起動アイコンです。
iPhoneにおけるホームアイコンですね。

◆オプションメニュー

menu

Android端末におけるメニューボタンを押して表示されるメニューを指します。
開発現場で「メニュー」と言うだけだとアプリ内のコンテンツなのか区別し辛いため、なるべく正規の呼び方をするように気をつけています。

◆タイトルバー

title bar

アプリ名称などを表示する、この↑部分です。

◆ダイアログ

dialog

フロート型の(アプリの画面にかぶさるように表示される)ウィンドウです。
アラート表示や、このイメージ↑のように画面遷移するほどでない簡単な操作を促す場合に使われます。

◆トースト(Toast)

toast

一定時間すると消える、「記事をお気に入りに追加しました」など処理の完了を伝える際に使ったりするメッセージボックスです。

◆ステータスバー

statusbar

この部分です。アプリの更新情報通知など、通知系の情報が掲載されます。

iPhoneとAndroidアプリのUI検証の記事でも紹介しましたが、引っ張ると↓詳細なステータス情報を確認できます。
statusbar 2


知っておきたいプログラム関連の用語


◆インテント(intent)

Androidアプリの特徴的な概念で、アプリ間の連携(正確にはアクティビティ間の連携)をスムーズにしてくれる仕組みです。
Androidではそのアプリケーションプログラムが何を行いたいかという “intent(意図・目的)” をシステムへと渡すことで、該当する適切なアプリを判断し、起動してくれる便利な構造をもっています。“意図・目的” がたとえ明示的でなくとも、判断するための情報 (インテントフィルター) をもとに、適当なアプリを起動させることができます。

アプリで実際どう使われているかは第3回の記事を参照ください。
また、興味があれば「サービス(service)」「アクティビティ(activity)」についても把握しておいた方がより理解が進みます。(今回の記事では説明を割愛します)

◆WebView【ウェブビュー】

アプリに要素を表示する際いくつか形式がありますが、その1つがWebViewです。Web URLを参照して要素を表示します。
※あくまでWebを“参照”できるだけなので、ブラウザ側で実装されている細かな挙動は踏襲されません。
WebViewで表示した領域でタップされたリンクをどう表示させるか(ブラウザを新規で起動して表示するか、など)は、さらにコードを記述する必要があります。

他にTextViewやImageView、ListViewといったクラスが用意されていますが、会話に出てくる機会が多い「WebView」を抜粋しました。




いかがでしたでしょうか。他にも「これは抑えておくべき」という専門用語あればぜひリクエストよろしくお願いします。追記していきたいと思います。


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