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「ドコモドライブネット」を試す!

NTTドコモから4月27日より利用可能となったスマートフォン向けナビゲーションアプリ「ドコモドライブネット」を実際に試してみました。

どのくらい実際のカーナビゲーションに肉迫しているのか、またGoogleマップナビとの違いなどをご紹介できればと思います。

使用した機種は、ソニー・エリクソン製「docomo Xperia arc SO-01C」、ドコモのプレスリリース上でも公式に対応機種となっています。

対応機種は随時増やしていくとのことです。

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まずは、ドライブネットアプリを起動させます。

起動をすると3Gで認証が必要になります、ですのでWiFi環境下にいる場合は一旦WiFiをオフにして認証を行い再度WiFiをオンにするという動作があります。もちろん、3G環境下ではこのダイアログは発生しません。

実際に認証から起動完了まで30秒程度で完了します、急いでいるときにはものすごく長く感じますが認証込であればこのくらいなのかなという印象です。

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認証完了するとこのように再びWiFiがオンとなります。通常ドライブネット使用されるときは外出先だとは思いますが、テザリング環境下であればこのような動作が発生致します。

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アプリが起動した後にドコモダケをタップするとこのようなメニューが出てきます。

ただし、このメニューは、315円/月額(税込)の有料サービスに加入を行った場合のみであり、未加入の場合は加入を推奨するドコモダケの吹き出しが出ます。

有料サービス加入・未加入の差はルートの検索をはじめとする殆どの機能が制限されますが、ただ現在地をマップ上で表示させたいという場合であればサービス未加入でも可能です。

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地図表示はこのような感じとなります。パイオニアとドコモの共同開発とあって、パイオニアのカロッツェリアナビゲーションで表示される地図に近いものとなっています。

Googleマップナビでは、Googleマップをそのまま使用しますので、車内で運転中に確認する情報としてはやはりドコモドライブネットの方が見やすく必要な情報が抽出されているという印象を受けました。

GPSの捕捉は思っている以上に正確で、この部分に関してはGoogleマップナビに引けを取りません。ナビゲーション画面において案内している経路は黄緑の太い線で道路を上書きし、どちらに向かって走るのかわかりやすい表示となってます。

左下の表示をタップすると「目的地までの距離」「目的地までの予想到着時間」「現在時刻」と表示が変えられますので、必要な情報に合わせて変えると良いかと思います。

地図はもちろん拡縮可能ですので、必要に合わせて見やすい縮尺にて利用可能です。

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目的地のセットもカーナビゲーションを意識してあり、住所入力も「都道府県」「市町村」「町名」と順番に絞り込まれ、最後に番地を入力することでこのように目的地が表示されます。車内で操作することを前提に考えられており、GoogleマップナビではWebで検索するのと同様住所入力が必要な分操作性に優れていると言えるでしょう。

目的地が表示されたら「決定」ボタンを押すと目的地までの経路を計算してナビゲーションが始まります。もちろん、音声案内もありますし、設定で有料道路の利用有無などを選択可能です。

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Googleマップナビでもありましたが、やはり特筆すべきは車速に応じて詳細表示と簡易表示が自動で切り替わることにあります。約時速40km/hで簡易表示に変化して、表示させる情報を最低限のものに省略します。

これも安全対策では必要な措置だと思います、ドコモドライブネットではカーナビゲーション同様ガソリンスタンドやコンビニエンスストア、ファミレスなどはアイコン表示がありますので運転中凝視する必要がありません。

もちろんGoogleマップナビ同様音声案内にも対応していますので、画面を見ずとも案内に従うことは可能です。

ちょっと面白かったのが目的地に近づくと音声案内終了のアナウンスが流れるのですが、Googleマップナビは「運転お疲れ様でした」と流れるのに対してドコモドライブネットは「音声案内を終了します」と〆の案内が流れます。

ここの部分に関してはGoogleマップナビの方がよりドライバー向けだったのが印象的でした。


車載画像そのままで申し訳ありませんでしたが、常時画面が点いている状態かつGPS取得による3G通信も常時行われますので車内での充電は必須と考えてください、近距離でしたら問題ないと思いますが中長距離であればバッテリーが干上がってしまいます。

ドコモドライブネットアプリはGoogleマップナビと大きな違いとして目的地案内が不要な場合でも現在地表示だけも可能です。

Googleマップナビはあくまでもナビゲーションを目的としており、現在地表示はGoogleマップを利用するというコンセプトかと思われます、従ってGoogleマップナビは地図を表示する前に必ず目的地入力もしくは選択が必須となってます。かつ、Googleマップでは操作がないと端末がスリープしてしまいます。

そういう部分においてもドコモドライブネットはドライバーの頼もしいアプリではないかと思います。

プレスリリースにもありましたクレードルは今回装着しない状態での使用でしたので、渋滞情報等を生かすことはできませんでした、そういう意味ではまだ機能半分なのかもしれません。


■カーナビゲーションとドコモドライブネットを比較
カーナビゲーションとドコモドライブネットを比較をしてみます。

・手軽さではドコモドライブネットに軍配が上がります。
・情報の正確さではカーナビゲーションに軍配が上がります。

大きな違いとしてはカーナビゲーションはGPS+自走航法にて車の動きを検知していますので、トンネル内やGPSが捕捉できない状況下でも現在地を刻々と表示できるのに対し、ドコモドライブネットではGPS+基地局情報となりますので、トンネル内やGPS・電波が不安定な所では正確な情報を表示できなくなります。

まれに走行中信号にて停車するとGPSの検知からか地図の向きが微妙に進行方向からズレたりすることがありました。

ただ最近流行のポータブルナビゲーションと比較した場合では、3G回線を伴っていることも相まって性能はもしかしたら上回るかもしれません。

最後になりますが、ドコモドライブネットアプリは結構メモリを消費するようです。
走行中着信がありましたが、問題ありませんでした。

ただ、続けざまにspモードメールを受信した際にメモリ不足となり、ドコモドライブネットアプリが強制終了してしまいました。強制終了した際には画面上部に通知がでます。

この状態から再度ドコモドライブネットアプリを起動させると案内中だったナビゲーションが継続して行われます。

再度目的地設定をする必要がない辺りはとても考えられていると思います。

私のようにカーナビ未装着の車に乗られている方には朗報のアプリではないかと思います。

また、クレードルを搭載してフル機能を試した折にはご報告させて頂ければと考えておりますのでお楽しみに。

記事執筆:たるぷ


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