アーケード版で話題を呼んだレーザーディスクゲームが復活!

フルCGが当たり前となった今、このフルアニメーションによるゲーム画面が新鮮なカーアクションゲーム「ロードブラスター」。

カーアクションとアニメーション映像の融合は果たしてどんなゲームだったんでしょうか?!

1980年中頃、当時のゲームグラフィックスといえば、8×8ピクセルのセルやパターンと呼ばれるマス目に絵を描いてそれを敷き詰めて背景を作り、その上にスプライトと呼ばれる8×8、16×16ピクセルのキャラクターを動かすことで制作されていました。
今では、1枚絵をそのまま背景に使ったり、フルCGで映像作るのが当たり前ですが、当時は動き回る背景や、3D表現などは技術的に無理でした。

そこで、その技術の限界を越えるアイディアとして採用されたのが、ランダムアクセス可能なLD(レーザーディスク)映像との融合でした。
フルアニメーションや、フルCG、特撮など様々な方法で作られたLD映像に、コンピューターのスーパーインポーズ映像(ビデオ映像に重ね合わせしている)を利用したインタラクティブゲームが、大型筐体とともにゲームセンターに登場したのです。

とはいえ、ゲーム性は高かったかと言われるとかなり微妙な所ですが、なんと言ってもその映像のクオリティーに驚き、次のシーンを見たい一心で遊んだ人も多いのでは無いでしょうか?


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時はまさに世紀末!?

さて、そんなLDゲームだったロードブラスターを見てましょう。
ストーリーは、オープニングデモで流れる通り、新婚旅行のドライブ中の主人公が暴走族に襲われて、崖から車ごと転落。主人公は一命を取り留めたが、最愛の妻を亡くした事で、この暴走族へ復讐を誓う。


02

ゲームの操作は、画面左のハンドルを左右にドラッグして、画面中央に出る方向表示に合わせて素早くハンドル操作をする。また、ブーストや減速の指示に合わせて、右にあるシフトレバーを上下にドラッグする。
とにかく、タイミング良く行うだけというシンプルなゲーム内容です。


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タイミングが遅れると、派手なクラッシュシーンに。


04

体当たりで敵車をクラッシュに追い込んだものの、前方では横転した車が道路上の障害となってしまった。このままでは、ぶつかる!


05

崖を駆け上がって回避!

・・・と、この様な展開でゲームが進みます。初回は、とにかく理不尽にミスになってしまうことが多いのですが、覚えてしまうと理にかなっているような気になってきます。

映像をみると、アクションシーンが多くカメラが激しく動き回るため背景も殆どセル画です。かなり動画枚数がありそうな贅沢なアニメーション映像となっています。
また、当時のセル画の金属や光沢の表現や、某有名アニメーターの絵も懐かしくて映像的にも面白いです。

慣れてくると、いかにも自分が車を巧みに操っているかの様な感覚に浸れる不思議なゲームなので、ちょっと変わったゲームを探している人は遊んでみてください。



記事執筆:mi2_303


[Image] QRコードアプリ名:Road Blaster
価格:¥230
カテゴリ:ゲーム
開発者:Revolutionary Concepts
バージョン:1.0
App Store:http://itunes.apple.com/jp/app/id338399795?mt=8

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