ガラスマならぬガラタブ?!

NTTドコモから発売となるAndroidタブレット端末「MEDIAS TAB N-06D」(NEC製)。

スマートフォンやタブレット向けのモバキャス放送を利用した新しい放送局「NOTTV」の番組が観れる端末として2012年4月に発売となる予定だ。

先頃行われたNOTTVの発表会で紹介されたこともあり、NOTTV端末であるというイメージが強いが、タブレットとしては類を見ないフルスペック端末に仕上がっている。

今回は、N-06DのNOTTVサービスを含むソフトウェアをチェックしてみたいと思う。

なお、今回のレビューに使用した端末は、開発機のため製品版と異なる場合があることをあらかじめごお断りしておく。

■ Xi対応初のコンパクトな7インチサイズタブレット
N-06Dは、7インチのタブレットということもあり文庫本感覚で片手で縦持ちできるサイズ。やや外枠が大きいためデジタルフォトフレームのような印象も受ける。重さは約350gで、サイズ感から重そうに感じるが手にすると軽い。

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10.1インチのARROWS Tab F-01Dとの比較



■ あえてAndroid 2.3を採用して音声通話にも対応
液晶の解像度は1280×800ピクセルと、Androidタブレットでは解像度の高い部類となる。Android OSはタブレット用の3ではなく2.3のため、YouTubeなど一部のアプリがスマートフォン向けとなっているためその解像度を活かせてないのがやや残念だが、スマートフォンの小さい画面とは違い、7インチのディスプレイのおかげでブラウザやオフィス系アプリなどは、高い解像度の恩恵を受けることができる。

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YouTubeはタイル状にならぶHoneycombとは違う。


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また、Android 2.3ということもあり音声通話が可能となっている。データ通信は下り速度最大75MbpsのXiに対応している点も強みとなっている。このXiを活かしたWi-Fiルーター機能、いわゆるテザリングにも対応しており、N-06Dに搭載されている3610mAhの大容量バッテリーのおかげでスマートフォンでテザリングするより実用性が高いと言える。


■ これぞ「ガラタブ」!?おサイフケータイなどにも対応
音声通話だけではなく、赤外線通信やワンセグそしておサイフケータイにも対応しているので幅広い用途に使用できる。「ガラスマ」ならぬ「ガラタブ」とも言えるN-06Dの機能はこれだけではなく、IPX5/7防水に対応しておりキッチンなどでの使用も考慮されている。

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おサイフケータイにも対応する。


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フォントはモトヤフォント2書体を含む、3種類が用意されている。


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着信のイルミネーションパターンも設定可能だ。


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着信拒否設定も細かく行える。


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NEC製のルーターでお馴染みのらくらく無線スタートなどWi-Fi接続が簡単にできるようになっている。


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DLNAメディアプレイヤーDiXiM Media PlayerはVer3.1となっていた。



■ 注目の「NOTTV」機能はどうか!?
NOTTVは、月額420円(税込)でリアルタイム視聴3チャンネルと、蓄積型のシフトタイム視聴の両方が楽しめる。番組ガイドで観たい番組を視聴したり、みたいコンテンツを登録しておくことで端末内に番組データが自動的に届くようになっている。この放送とあわせて通信によるSNSのコミュニケーションもNOTTVのウリとなっている。

NOTTVの映像はDVD程度の解像度はありそうだ。動きはワンセグよりなめらかだがスポーツものでは、ややコマ数が足りないような印象を受けた。ただし、まだテスト放送なので本放送では変わる可能性がある。

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番組表は左右にスワイプして切り替える。


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シフトタイム視聴は、好きな時間に観ることができて便利だ。


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画面下半分に番組に連動したSNS(Twitter・Facebook)を表示したり、つぶやくこともできる。


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フルスクリーン表示にして楽しむこともできる。



■ タブレット向けにカスタマイズした「ATOK」を搭載
NOTTVがみれるフルスペックタブレットN-06D、最後に紹介する機能は日本語入力システムのATOKだ。N-06D版は、端末を横にして持った際にキーを打ちやすいようにキーボードを左右にセパレート・サイズ調整が出来るようになっている。通常のQWERTYキーの場合、中央付近が推し辛いのだがセパレートにすると違和感なく使えるようになる。

また、テンキーの場合はテンキーと方向キーと機能を左右に分けることで便利な使い方が出来るようになっている。このキーは左右を入れ替えることが出来るので、左手に方向キー、右手にテンキーといった使い方も可能だ。

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指が届くサイズにキーの幅を設定できる。


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テンキーのレイアウトを変更するとゲーム機のようになる。


N-06Dは、スマートフォンとタブレットの中間のサイズで、絶妙な使い勝手となっている。普段持ち歩くタブレットとして魅力的なモデルだと感じた。

記事執筆:mi2_303


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