MEDIAS X N-07Dを紹介! |
既報通り、NTTドコモは16日、今夏に発売する予定の新モデルや新しく開始するサービスなどを発表する「2012年夏モデル 新商品・新サービス発表会」を開催し、高速データ通信規格LTEによるサービス「Xi(クロッシィ)」対応のAndroid 4.0(開発コード名:IceCream Sandwich;ICS)を搭載したスマートフォン「MEDIAS X N-07D」(NECカシオモバイルコミュニケーションズ製)が発表されました。発売時期は2012年6月~7月を予定しています。
MEDIAS X N-07Dはドコモの今夏モデルの中では最薄7.8mmで“docomo with series”に属しながら、新しい放送サービス「モバキャス」を利用した放送局「NOTTV」が視聴できるほか、最大1.5GHz駆動の次世代デュアルコアCPU「Snapdragn S4」を搭載したQualcomm製「MSM8960」や4.3インチHD(720×1280ドット)TFT液晶(1677万色表示)、Xi、ワンセグ、おサイフケータイ(Felica)、赤外線、防水(IPX5およびIPX8準拠)、防塵(IP5X準拠)と今注目されている機能はすべて対応している全部入りモデルです。
今回はそんなMEDIAS X N-07Dについて発表会場にて実機の展示がありましたので写真および動画で紹介したいと思います。
MEDIAS X N-07Dの特長です。
NECカシオでははじめてのAndroidスマートフォン「MEDIAS N-04C」から薄型モデルを投入してきており、最近では春モデルに薄さ6.7mmの「MEDIAS ES N-05D」を発売していますが、MEDIAS X N-07DはMEDIAS ES N-05Dの流れを汲む薄型モデルでありつつ、フルスペックを搭載した点が大きな特長となります。
MEDIAS ES N-05Dの“ES”は“Extra Slim”と薄さを強調するペットネームでしたが、今後は薄型の「MEDIASシリーズ」はMEDIAS X N-07Dのように“X”を冠するようになるとのこと。
ボディーカラーはBrown(ブラウン)およびPink(ピンク)、White(ホワイト)の3色展開です。薄型モデルながら側面に丸みを持たせることで、持ちやすさを保持しています。サイズは大きさが約約130×67×7.8mm、質量が約123gです。
ディスプレイは今夏ハイエンドモデルと比べると小さめの4.3インチを採用しています。
ディスプレイの上部には左からインカメラ、受話用スピーカー、近接センサーが配置されています。インカメラは130万画素CMOSを採用。
インカメラを搭載しており、自分撮りやビデオチャットも行えます。
ディスプレイの下には中央にクリック感のある物理的なホームキーが配置され、その左右に静電式のメニューキーとバックキーが搭載されています。
MEDIAS ES N-05Dはホームキーも静電式キーだったので、ロック解除時に電源キーを押さないといけませんでしたが、ホームキーが物理キーになったことでホームキーでもロック解除時の画面点灯ができるようになったのは便利です。
ディスプレイ下のホームキーはクリック感のある物理キーに変更されています。
背面には有効810万画素裏面照射型CMOSカメラやカメラ用LEDライト、赤外線端子、モノラルスピーカー、充電台用接点、Felicaマーク、音量上下キーなどが配置されています。
MEDIAS X N-07Dの背面の様子です。
背面右上にはストラップ穴も配置されています。
背面側に音量上下キーが配置されているのは珍しいですが、MEDIAS ES N-05Dから引き続き採用されています。
リアカバーを外すと電池パックが配置されています。電池パックは3.8Vで1800mAh(6.9Wh)の「N33」リチウムイオン電池です。MEDIAS ES N-05Dは1400mAhでしたので400mAh増量しています。
また、背面の充電台用接点を利用し、同梱の専用充電台と専用ACアダプター「N04」を利用することで1.5Aによって電池容量の50%まで30分、70%まで1時間で充電できる急速充電にも対応しています、ただし、おくだけ充電には非対応です。
連続通話時間は約370分(3G)および約450分(GSM)、連続待受時間は約350時間(LTE)および約530時間(3G)、約400時間(GSM)、NOTTVの連続視聴時間は約150分とのことです。
データ通信はXiエリアで下り最大75Mbps、上り最大25Mbps、Xiエリア外ではFOMAハイスピードで下り最大14Mbps、上り最大5.7Mbpsが利用可能です。
リアカバーには防水・防塵のためにパッキンが付いています。
電池パックを外すとmicroSIM(miniUSIM)カードスロットやmicroSD/microSDHCカード(最大32GB)スロットなどが見えます。
電池パックを外すと外部メモリーカードスロットとSIMカードスロットがあります。
本体メモリーは、作業用(RAM)に1GB、保存用(ROM)に8GBを搭載しています。無線LAN(IEEE802.11b/g/n準拠)やBluetooth 4.0、GPS、加速度センサー、地磁気センサー、角速度センサーなどにも対応。Wi-Fiテザリング(最大10台)やDLNA(DTCP-IP対応)、PC Link機能、スマートフォンあんしん遠隔サポートも利用可能です。
なお、Bluetooth 4.0によるカシオ計算機の腕時計「G-SHOCK GB-6900」との連携機能にも対応しているとのことですが、G-SHOCKアプリはプリインストールされていないため、別途、メーカーサイト「MEDIAS LINK」からダウンロードが必要だということです。
左右側面には特になにも配置されていません。
MEDIAS X N-07Dの右側面です。
MEDIAS X N-07Dの左側面です。
本体下部側面には通話用マイクが配置されており、上部側面にはmicroUSB端子や電源キー、ワンセグ用ロッドアンテナ、ストラップ穴が配置されています。
3.5mmイヤホンマイク端子は搭載しておらず、microUSB端子に接続して3.5mmイヤホンマイク端子に変換するアダプターが同梱されます。また、NOTTV視聴時には本体内蔵のアンテナに加え、この変換アダプターを利用して接続する外部アンテナも利用可能。利用するアンテナは自動で切り替えられるほか、手動で指定することもできるとのことです。
MEDIAS X N-07Dの下部側面です。
MEDIAS X N-07Dの上部側面です。
microUSB端子のカバーにはパッキンが付いています。
ソフトウェア面ではホームアプリはデフォルトでドコモ共通の「docomo Palette UI」が採用されていますが、ユーザーインターフェース(UI)はAndroid 4.0の標準のものに近い印象を受けます。spモードメールによるデコメ絵文字popやデコメピクチャpopにも対応予定。
文字入力システム「ATOK+T9」も機能が向上しており、手書き文字入力において「かな」「英字」などのタブ切り替えが不要になったり、漢字の入力に対応、絵文字変換が可能になっています。
また、微笑な振動で文字入力時においてフィードバックが得られる「フィーリングタッチ」も引き続き対応していますが、MEDIAS ES N-05Dから改良が加えられてさらに自然に感じされるように調整されており、パターンも選べるようになっています。アクチュエーターは引き続きimmersionの「ハプティック技術」を採用。
さらに、Android 4.0を採用したことで、画面キャプチャにも対応。Android 4.0のリファレンスモデル「GALAXY NEXUS SC-04D」と同じく電源キーと音量下キーの同時長押しでスクリーンショットが撮影可能になっています。ようやくNECカシオ端末でもといったところですね。
この他、ケータイではおなじみの「伝言メモ」機能を搭載し、呼出時間を任意に設定したり、伝言メモが録音されたときにアイコン表示で通知したりできるようになっています。
初期ホームアプリはドコモ共通の「docomo PALETTE UI」を採用しています
今夏モデルのwith seriesでは唯一のNOTTV視聴可能モデルです。
ストレージは保存用(ROM)に8GBを搭載していますが、空き容量は開発機では5.08GBとなっていました。
OSはAndroid 4.0.4を採用しています。
開発サイクルの問題もあり、NECカシオは春モデルにMEDIAS ES N-05Dのほか、NOTTVに対応したタブレット「MEDIAS Tab N-06D」もあったこともあるかと思いますが、今夏モデルではこのMEDIAS X N-07Dの1機種のみということで、フルスペックで薄型とバランスも良く、売れ筋モデルに食い込んできそうです。発売が楽しみですね!
最後に、本機を実際に動作させている動画をご用意しましたので、よろしければご覧ください。
なお、本記事に使用した端末は、開発機のため製品版と異なる場合がありますのでご了承ください。
■ 主なスペック
機種名 | MEDIAS X N-07D | |
発売時期 | 2012年6月~7月 | |
サイズ(約mm) | 130×63×7.9 | |
重量(約) | 123g | |
連続通話 | 3G(約 分) | 370 |
GSM(約 分) | 450 | |
連続待受 | LTE(約 時間) | 350 |
3G(約 時間) | 530 | |
GSM(約 時間) | 400 | |
ディスプレイ | サイズ(インチ) | 4.3 |
種類 | TFT液晶 | |
解像度 | HD | |
発色数(色) | 1677万 | |
アウトカメラ | 8.1M | |
インカメラ | 1.3M | |
チップセット | MSM8960 | |
CPU | クロック数 | 1.5GHz |
コア数 | Dual | |
RAM | 1GB | |
ROM | 8GB | |
外部メモリー | microSDHC | |
バッテリー (容量 mAh) | 1800 | |
急速充電 | ◯ | |
OS | Android 4.0 | |
指紋センサー | - | |
防水 | IPX5、8 | |
防塵 | IP5X | |
おサイフケータイ | ◯ | |
ワンセグ | ◯ | |
GSM | ◯ | |
LTE(Xi) | ◯ | |
赤外線 | ◯ | |
GPS | ◯ | |
DLNA | ◯ | |
MHL | ? | |
おくだけ充電 | - | |
Bluetooth | 4.0 | |
テザリング (最大同時接続数) | ◯(10台) | |
NOTTV (連続視聴時間約 分) | ◯(150分) | |
SIMカード | microSIM | |
本体色 | White Pink Brown |
記事執筆:S-MAX編集部/写真提供:2106bpm
■関連リンク
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