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NECや富士通もTizenを採用へ

産経新聞のWeb版「SankeiBiz」は12日、HTML5ベースのアプリにも対応するスマートフォンやタブレットなどのモバイル向けプラットフォーム「Tizen OS」を採用したスマートフォンをNECや富士通といった国内企業も投入する計画であることを伝えた。

記事によると、来年後半には製品化する計画であり、NECはスマートフォンの主力ブランド「MEDIAS(メディアス)」に加え、富士通も力機種での展開の可能性を示唆しているということだ。


スマートフォン(高機能携帯電話)用の新たな基本ソフト(OS)「TIZEN(タイゼン)」がシェア20%獲得に向けて活動を本格化する。OS開発企業には今月中にも世界最大の通信機器メーカー、中国ファーウェイが加わり、米インテル、韓国サムスンとともに主導する。日本企業では、NECと富士通も来年後半に対応端末を投入する。米グーグルの「アンドロイド」とアップルの「iOS」で9割以上を占めるスマホ用OS市場の勢力図を塗り替える可能性も出てきた。


記事では、先月25日~28日までスペイン・バルセロナで開催されていた携帯電話・通信関連イベント「Mobile World Congress 2013(MWC 2013)」において、Tizen Associationのチェアマンも務める、NTTドコモ取締役執行役員の永田清人氏のコメントとして「世界シェア20%は取らないとだめだ」とし、現在、スマートフォン向けOSで高いシェアを占めているGoogleが主導する「Android」と、Appleの「iOS」に続く“第3のOS”をめざすとしている。

端末投入スケジュールとしては、サムスン電子が今夏にも予定しているほか、NTTドコモと仏オレンジが今年後半に発売する見通しであると報じられている。

以前にも、NTTドコモからサムスン電子製のTizenを搭載したスマートフォンが今年後半に投入されることがメディアによって報じされていた。

記事では、さらにMWC 2013では投入児期を表明しなかったNECと富士通についても、来年後半には製品化する計画であるとし、NECについてはスマートフォンの主力ブランドであるMEDIASに加えることが記載されている。

富士通についても、Tizenのアプリ開発に持ち言われるWeb標準規格である「HTML5の普及次第」としながら「主力機種での展開の可能性を示唆する」とした。記事では、どの携帯電話事業者向けかは明記されていないが、流れからすると、恐らく、NTTドコモ向けだと推察される。

Tizen Associationには、NEC(NECカシオ)や富士通のほか、日本企業では、パナソニックなども傘下している。この辺りは、元々、ケータイ(フィーチャーフォン)時代に利用していたプラットフォーム「LiMo Platform」の流れを組むだけあるといったところだろう。

なお、同じくMWC 2013で“第3のOS”として注目を集めた「Firefox OS」がHTML5によるアプリのみであるのに対し、Tizenでは、HTML5以外にもiOSなどのようにネイティブアプリにも対応している。

記事執筆:S-MAX編集部


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