2.5GHz帯追加割り当てにUQとWCPが申請!

総務省は25日、広帯域移動無線アクセスシステム(BWA)用に新たに割り当てる2.5GHz帯の25MHz幅(2625MHz~2650MHz)の割り当てに対して、UQコミュニケーションズとWireless City Planning(ワイヤレスシティプランニング、以下、WCP)の2社が申請を行い、受け付けしたことを発表している。

すでにWCPが申請を行ったことについて紹介したが、事前の希望通り、UQコミュニケーションズも申請を行なっており、総務省は両社の申請を受け付けたということだ。今後は、これらの2社のうち申請内容を審査し、1社もしくは2社に追加割り当てが行われる予定で、早ければ2013年7月末には割り当て先が決まる予定となっている。

今回の申請は、総務省がBWA用に新たに割り当てる2.5GHz帯の25MHz幅(2625MHz~2650MHz)の割り当て申請を2013年5月24日~6月24日まで受け付けていたものに対し、UQコミュニケーションズとWCPが申請を行い、総務省がこれらの申請を受け付けた。

2.5GHz帯は、現在、UQコミュニケーションズが「モバイルWiMAX」方式で「UQ WiMAX」を、WCPが「AXGP」方式で主にグループ会社のソフトバンクモバイルがMVNOで「SoftBank 4G」としてサービスを行なっている。

申請内容は明らかにされていないが、UQコミュニケーションズでは次世代通信サービス「WiMAX 2+(仮称)」(TD-LTE互換)の実現をめざした計画で申請を行ったとしており、ガードバンドを除く追加割り当ていっぱいとなる20MHz幅で申請を行ったということだ。

これに対し、WCPの申請内容も詳細は不明だが、すでに紹介したように「近未来に下り最大740Mbpsを実現する」としており、TD-LTE互換のAXGPをさらに進化させた「TD LTE-Adanced」に近い計画を行ったと見られる。

割り当ては、1社の場合には20MHz幅、2社の場合にはそれぞれ10MHz幅となるが、UQコミュニケーションズが20MHz幅で申請を行ったためどちらか1社に割り当てられる可能性が高くなっている。総務省では、審査方法も含めて結果を公表予定としているため、申請内容が大きな鍵となってくることになる。

記事執筆:S-MAX編集部


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