利用年数だけでなくサービス加入状況が重要になる

NTTドコモは26日、自社ユーザー向けのサービス「ドコモプレミアクラブ」「ドコモビジネスプレミアクラブ」の改訂を発表しました。ポイントプログラムなどにおける優遇の度合いを表す「ステージ」の決定に特定サービスへの加入状況が考慮されるようになるほか、優待サービスや安心サポートサービスにも手が入っています。

ステージを決定する条件が大きく変更されたため、NTTドコモの利用者としては充実したサービスを受けるために内容をしっかり確認しておく必要がありそうです。

■ポイントプログラムのステージアップは特定サービスへの加入が条件に

まずポイントプログラムについて、従来は利用期間と過去1年間の利用金額で決定される「ステージ」によって、付与されるポイントの割合が変わっていました。これに対して2014年4月1日以降は、利用金額がステージ決定条件から外れる代わりに、特定のサービスに加入していることがステージアップの最低条件になります。具体的な条件は以下の通りです。

【ドコモプレミアクラブ(個人向け)】
1) 以下サービスに加入していること
 ・スマートフォンの場合:「あんしんパック」または「おすすめパック」
 ・その他ケータイの場合:「ケータイ補償 お届けサービス」または「iコンシェル」
2) 「Myインフォメール」へ受信登録していること

【ドコモビジネスプレミアクラブ(法人向け)】
1) 以下サービスに加入していること
 ・「ビジネスmoperaあんしんマネージャー」または「ケータイ補償 お届けサービス」
2) 「Myインフォメール」へ受信登録、または「ご利用料金管理サービス」へ登録していること

docomo_premier_club_001 ドコモプレミアクラブの新しいステージ。サービスへの加入状況がポイントとなる

上記の特定サービスに加入している場合、利用期間に応じて「1stステージ」~「グランプレミアステージ」にランクアップされます。またこれらの条件に関係なくDCMX GOLDを契約している会員は最上位の「ゴールドステージ」になります。

一方でこれらの条件を満たさない場合、どんなに利用期間が長くても最下位の「ベーシックステージ」になります


■会員優待サービス・安心サポートも変更へ

ステージ決定方法が変更される2014年4月1日以降、会員向けに現在提供されている「ドコモクーポン」にもステージが反映されるようになります。現状提供されているクーポンは全会員に提供されますが、新たにベーシックステージ以外の会員へより拡充されたクーポンが、上位ステージであるグランプレミアステージとゴールドステージの会員へはさらにプレミアム感の高いクーポン(国内テーマパークの優先観覧チケットなど)が追加で提供されます。

docomo_premier_club_002 上位ステージの会員はより多くのクーポンが利用可能に

安心サポートに関しては2013年冬モデル以降、「無料故障修理サービス」「修理代金安心サポート」を「ケータイ補償 お届けサービス」と統合して「ケータイ補償サービス」(税込399円/月)に変更されます。従来はドコモプレミアクラブ/ドコモビジネスプレミアクラブに加入していれば無料で利用できた無料故障修理サービス/修理代金安心サポートも、今後は有料のケータイ補償サービスの一部として提供されることになります。

docomo_premier_club_003 安心サポートは有料のケータイ補償サービスに統合

お得意様に充実したサービスが提供される一方、サービス劣化する会員も

特定サービスへの加入をステージアップの条件とした今回の変更からは、特定サービスへの加入促進および(Myインフォメールによる)会員とのコミュニケーション強化を図りたいというNTTドコモの意図が透けて見えます。条件に合致してステージアップの対象となった会員にはNTTドコモらしいより充実したサービスが提供されますが、その一方で特定サービスを利用していない会員はどれだけ長期間NTTドコモを利用していても優遇サービスが受けられないという事にもなり、賛否両論ありそうです。


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ドコモプレミアクラブ/ドコモビジネスプレミアクラブのサービス改定について(NTTドコモ)
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