ウィルコムの更生手続終結が決定!

ウィルコムは1日、東京地方裁判所から更生手続終結の決定を本日2013年7月1日(月)付にて受けたとお知らせしています。

同社は、2010年2月18日(木)の更生手続を開始し、その後、同11月30日(火)に更生計画の認可を受け、ソフトバンクグループとして経営再建を行ってきました。今回、この経営再建が認められ、更生手続終結となったということです。

また、ソフトバンクは1日、ウィルコムの更生法集結決定に伴って、ウィルコムは同日付で当社の連結子会社とすると発表しています。

ウィルコムは、2010年に会社更生法適用後にソフトバンクに買収され、PHS事業の立て直しを行なってきましたが、ソフトバンクの意向で、今年4月に行われた2013年3月期決算説明会にてソフトバンクの連結対象となる完全子会社化するためにソフトバンクが更生債権・更生担保権を一括弁済することが明らかにされていました。

ウィルコムは、2010年2月に東京地方裁判所に対して会社更生手続開始の申立を行い、同年3月に同裁判所から会社更生手続の開始決定を受けた後、更生計画(2010年11月に認可決定)に基づき、更生債権等の弁済を進めてきました。

更生計画は、更生債権および更生担保権に対する支払い総額約410億円を2011年から6年間にわたって均等弁済するというもので、その後、ソフトバンクが2010年8月にスポンサーに就任し、ソフトバンクから事業家管財人を派遣するとともに、事業運営および更生計画の遂行に必要な支援を行ってきました。また、2010年12月には同社の全発行済株式を取得しました。

ウィルコムの累計契約数(PHS及び3Gサービスの合計)は、2007年7月末には466万件を数えたものの、2010年12月末時点では378万件にまで落ち込んでいましたが、ソフトバンクの支援の下で、割安で魅力的な料金プランの導入、端末ラインアップの拡充、取り扱い店舗の拡大などに矢継ぎ早に取り組んだ結果、2011年1月には20カ月ぶりに純増契約数(新規契約から解約を差し引いた数)がプラスに転じました。

その後も累計契約数は右肩上がりで推移を続け、2013年5月末時点で545万件となっています。契約数の増加に伴って業績も回復し、2011年度第2四半期には四半期ベースで営業黒字に転じ、その後も黒字を維持し続けています。

このように業績が着実に改善していることから、今般、ウィルコムがソフトバンクから必要な資金を調達した上で、更生債権等(残額:約271億円)の一括繰上弁済を実施するとともに、東京地方裁判所に対して会社更生手続終結の申立を行い、2013年7月1日、東京地方裁判所から更生手続終結の決定を受けたとのことです。

これにより、ウィルコムは、裁判所および管財人の監督下から離れ、同日付でソフトバンクの連結子会社となったとしています。

今回、東京地裁から更生手続終結の決定がなされ、ソフトバンクの連結子会社化したことで、晴れてソフトバンクグループの一員として再出発することになります。

ウィルコムでは、今回の決定において更生手続申立てから本日の更生手続終結に至るまで、債権者各位には多大な負担と迷惑をおかけたとし、本日、無事に新生ウィルコムとして再出発できることは、ユーザーや債権者、取引先および関係各位の理解と支援の賜物であると、感謝を示しています。

◯最近3年間の財政状態及び経営成績
決算期2011年3月期2012年3月期2013年3月期
純資産45,872百万円48,403百万円56,113百万円
総資産127,060百万円138,561百万円149,084百万円
1株当たり純資産152,908円161,345円187,043円
売上高47,948百万円165,059百万円169,323百万円
営業利益△1,790百万円2,488百万円6,372百万円
経常利益△1,471百万円3,823百万円6,750百万円
当期純利益△2,723百万円2,531百万円7,709百万円
1株当たり当期純利益△9,079円8,437円25,697円
1株当たり配当金


記事執筆:memn0ck


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