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NTTドコモがクワッドバンドLTEやUE Category 4対応機種投入で下り最大150Mbpsサービスを開始! |
NTTドコモは10日、今冬および来春に発売・開始するの新モデルや新サービスを披露する「2013-2014冬春モデル新商品発表会」を開催し、1.7GHz帯における20MHz幅×2とUE Category 4対応機種によって下り最大150MbpsのLTEサービス「Xi(クロッシィ)」を2013年10月17日(木)から開始すると発表しています。
発表された新機種では、ドコモスマートフォン8機種、ドコモタブレット1機種、モバイルWi-Fiルーター2機種が下り最大150Mbpsに対応しています。
また、NTTドコモでは発表会の翌日11日にXiの速度別エリアマップを「サービスエリア | お客様サポート | NTTドコモ」にて公開し、2013年9月末時点および2013年12月末予定と2014年3月末予定のそれぞれのエリアが閲覧できます。
なお、発表会の質疑応答では、ソフトバンクモバイルやauですでに開始されているLTEの海外ローミングについて来年夏をめどに提供予定で準備を進めていると回答がありました。


NTTドコモでは、Xiの周波数帯にこれまでの800MHz(Band 19)や1.5GHz(Band 21)、2GHz(Band 1)に加え、東名阪エリアにおいて1.7GHz(Band 3)を利用を開始します。すでに横浜などで実証試験が行われていましたが、今回発表された冬春モデルで1.7GHz帯対応モデルを投入し、正式にサービスが開始されます。
これによって1.7GHz帯において20MHz幅×2で、UE Category 4規格に対応することで下り最大150Mbpsおよび上り最大50Mbpsの通信が可能となり、対応するGALAXY Note 3 SC-01Fが発売される10月17日に開始されます。発表会では、下り最大150Mbpsに対応した機種とそれ以外の機種での通信速度の比較としてダウンロードする様子を示すムービーが紹介されました。なお、今回発表された冬春モデルで150Mbps対応機種は、以下の11機種12モデル。
◯ドコモスマートフォン(8機種)
・GALAXY Note 3 SC-01F
・Xperia Z1 SO-01F
・ARROWS NX F-01F
・GALAXY J SC-02F
・AQUOS PHONE ZETA SH-01F
・SH-01F DRAGON QUEST
・Disney Mobile on docomo F-03F
・Xperia Z1 f SO-02F
・AQUOS PHONE EX SH-02F
◯ドコモタブレット(1機種)
・ARROWS Tab F-02F
◯モバイルWi-Fiルーター(2機種)
・Wi-Fi STATION L-02F
・Wi-Fi STATION HW-01F
発表会でも1.7GHzを加えた、クワッドバンドLTEをアピールし、下り最大150Mbpsの1.7GHz帯は、9月20日から東京、大阪、名古屋を中心に展開しており、同日に発売開始された「iPhone 5s」および「iPhone 5c」でも対応。なお、iPhone 5sおよびiPhone 5cは、UE Category 4には非対応なので下り最大100Mbpsでの利用になっているほか、1.5GHz帯には非対応なので、トライバンドLTEとなります。
10月時点の下り最大150Mbps対応エリアは、東京都23区の一部、神奈川県横浜市および川崎市の一部、愛知県名古屋市の一部、大阪府大阪市の一部、京都府京都市の一部、兵庫県神戸市の一部となっており、12月末には東京の山手線全駅で対応、2013年度末には基地局数が500局、2014年度末には2000局にする予定。

発表会でプレゼンテーションを行った同社代表取締役社長の加藤薫氏は「Strong.」をテーマにネットワークを構築しており、「先日説明会を行ったので、今日はポイントのみを紹介する。LTEでネットワークの強さ、速さ、つながりやすさを拡充している。」と紹介しました。
その直前の10月4日に行われたネットワークに関する記者説明会では、エリアについて主にこれまで中心的に利用してきた2GHz帯をベースに、auやソフトバンクモバイルが“プラチナバンド”と呼んでいる800MHz帯で構築し、1.5GHz帯と1.7GHz帯で高速性を実現していくとしていました。
基地局数は、2013年3月末時点で約2万4400局でしたが、昨年冬より前倒しし続けていることから今年度末(2014年3月末)に約5万局(場所は約4万カ所)と倍増する計画となっているということです。
このうち10MHz幅×2より多くの周波数幅を利用した下り最大75Mbps以上の基地局は、2013年3月末時点で約6400局、今年度末に約4万局(約3万4000カ所)と6倍に増やす計画。さらに、屋内基地局も積極的に増やしており、9月時点で1年前の2.5倍となる約5000カ所となっているということです。
なお、1.5GHz帯および1.7GHz帯を中心に展開している下り最大100Mbps以上のエリアを今月10月末に全国に広げることも紹介されました。

質疑応答では、1.7GHz帯がBand 3として世界標準のLTE利用周波数として展開されていることで海外ローミングの提供などについて問われ、加藤氏は「ローミングは、現在ネットワークの準備を進めており、来年夏ごろを予定している。」と回答。また、1.7GHz帯の追加割り当てについても「周波数幅については、どのバンドでもモバイルネットワークのトラフィックが増えているので、基本となるバンドは欲しいと思っているので、アピールして獲得に向けてトライしていきたい。」としていました。
最後に、加藤氏は「つなぐ技術とつなぐ努力でユーザーの期待に答えていきたい。NTTドコモでは、ユーザーのスマートライフのパートナーとして、魅力的な製品、信頼のネットワークで社会をもっとハッピーにしていきたい。」と最後にまとめました。

発表会場では下り最大150Mbps対応基地局が導入されており、展示会場でデモが行われていました。

すでに冬春モデルの展示が行われているドコモスマートフォンラウンジ東京にも下り最大150Mbps対応基地局が導入されており、実際に高速通信を試すことができるようになっています。
記事執筆:S-MAX編集部
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・報道発表資料 : 2013-2014冬春モデルの16機種を開発・発売 | NTTドコモ