他のアプリを起動できないようにするアクセスガイド機能に注目

11月1日に「iPad Air」が発売され、11月中に「iPad mini Retinaディスプレイモデル」の発売が予定されるなど、ますます普及が進むAppleのタブレット「iPad」。ゲームや学習アプリなど子供向けのアプリもたくさんありますが、多機能なiPadのこと、親の立場としては子供が余計な機能を使いやしないかと不安になるかもしれません。

そこで今回の連載「スマホのちょっと深いとこ」では、iPadやiPhoneの「iOS」が備える「アクセスガイド」機能を紹介します。この機能を使えば、特定のアプリ以外を起動させなくしたり、アプリ内の特定操作を制限したりできます。

【設定は「アクセシビリティ」内にひっそりと】

アクセスガイド機能はiOSの「設定」→「一般」→「アクセシビリティ」→「アクセスガイド」で設定します。最初に「アクセスガイド」を有効にします(*1)。

*1: アクセスガイドを解除するためのパスコードはここでも設定可能ですが、設定しない場合はあとでアクセスガイド機能を有効にするときにパスコードの設定を要求されます。

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まずは設定画面でアクセスガイドを有効に

次に、アプリを起動した状態でホームボタンを3回連続で押すとアクセスガイドの画面になります。ここで画面右上の「開始」をタップするとアクセスガイドが開始され、ホームボタンを押してもアプリが終了しなくなります。アクセスガイドを解除するためにはホームボタンを3回連続で押した後、アクセスガイド開始時に設定したパスコードを入力します。

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ホームボタン3回押しでアクセスガイドを開始できる
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アクセスガイド有効状態でホームボタンを押してもメッセージが表示されるだけ
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アクセスガイドを解除するためにはホームボタンを3回押してパスコードを入力

アクセスガイドの画面ではホームボタン以外のハードウェアボタンについても有効・無効を設定できるほか、画面全体や一部のタッチを無効にしたり、画面の回転動作を無効にしたりできるため、必要に応じて望ましくない操作を抑制することも可能です。

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ハードウェアボタン、画面タッチ、画面回転の有効・無効が設定可能
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画面の一部だけタッチを無効にすることもできる

【工夫次第で様々な可能性が広がる】

アクセスガイド機能によってiPad(*2)を特定アプリの専用端末にできるため、ユーザーの工夫次第で様々な利用方法が可能です。冒頭に示したように子供に使わせるときの制限用のほか、店先でデジタルサイネージ(電子看板)や専用端末として使うときなど「アプリを終了させたくないとき」「余計な操作をさせたくないとき」に広く活用できそうです。

*2: アクセスガイド機能はiPhoneでも利用可能ですが、ハードウェアボタンの制御など一部対応していない機能があります。

【おまけ:ホームボタンの連続押しが苦手な人向けの設定】

アクセスガイド以外でもマルチタスキング機能などにおいて利用される「ホームボタンの連続押し」操作。この操作が苦手な人も多いのではないでしょうか。そんな人はアクセシビリティの「ホームクリックの間隔」設定で連続押しの時間間隔を調整することができます。必要に応じて「遅く」や「最も遅く」を試してみるとよいでしょう。

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ホームボタン連続押しが苦手な人は要注目

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