まさかのWiMAX 2+エリアだった我が家

東京23区内にありながら、「陸の孤島」と呼ばれている足立区某所に住んでいるせうです。皆さん、東京23区というと交通の便がものすごく良くて、どこに住んでいようと“駅から近い”とか思っているでしょう?それは、幻想です。早歩きな筆者でも、我が家から最寄りのJR駅まで、歩いて20~30分ぐらいかかってしまいます。だからこそ「陸の孤島」とか呼ばれているのです。

一方、電波面でも恵まれていることは少なくないですが、UQコミュニケーションズのWiMAXサービス「UQ WiMAX」は、本サービス開始前のテストサービス段階において、23区内であってもエリアに結構な穴があったにも関わらず、「陸の孤島」たる我が家はエリア内でした。おかげさまでテストサービスに参加することもできました。

そして、10月31日にUQが始めたTD-LTE互換のWiMAX 2+サービスも、東京都道318号(環七通り)の内側にある「陸の孤島」たる我が家は堂々のサービスエリア入り。でも、なかなかその実力を試す機会に恵まれませんでした。

そんなある日、当ブログメディア「S-MAX(エスマックス)」の副編集長である2106bpm(つとむびーぴーえむ)氏から「You、『Wi-Fi WALKER WiMAX2+ HWD14』を試してみない?」とお誘いを受けたので、それに乗っかることに。早速、「陸の孤島」の我が家でWiMAXとWiMAX 2+の通信速度を比べてみることにしました。

○使う機材

iPhone 5sとARROWS NX F-01Fを使いました

今回、HWD14と組み合わせたのは、最近何故か売れている「iPhone 5s」と、質も機能も良く、もっと売れてもいいはずのARROWS NX F-01F」です。無線LAN(Wi-Fi)のスペックを比較すると、前者はIEEE802.11a/b/g/nに対応し、通信速度は最大理論値で150Mbps、後者はIEEE802.11ac/a/b/g/nに対応し、通信速度は最大理論値で433Mbpsとなります。

一方、今回の主役であるファーウェイ製のモバイルWi-Fiルーター「Wi-Fi WALKER WiMAX2+ HWD14」(以下、HWD14)は、クライアント(今回はiPhone 5sとF-01F)との接続はIEEE802.11b/g/nに対応し、通信速度は最大理論値で150Mbpsとなります。WiMAX 2+エリアでの通信速度の最大理論値が受信で110Mbps、送信で10Mbpsであること、「au 4G LTE」エリアでも最大理論値が受信で75Mbps、送信で25Mbpsであることを考えれば、十分すぎるスペックです。

○使うアプリと測定方法

今回は「RBB TODAY SPEED TEST」を使用(画像はイメージです)

測定アプリは、イード社の「RBB TODAY SPEED TEST」(Android版/iOS版)を利用しました。

iPhone 5sとF-01Fをそれぞれ1台ずつ、HWD14に接続。ハイスピード(WiMAX 2+)モードとノーリミット(WiMAX)モードでそれぞれ5回連続で計測しました。それぞれの計測結果と、平均値を出しています。

○測定結果
iPhone 5s with WiMAX 2+
1回目2回目3回目4回目5回目平均
PING(ミリ秒)624349445450.4
受信(Mbps)25.4729.6928.0227.9424.5927.142
送信(Mbps)0.810.550.460.390.540.55


ARROWS NX F-01F with WiMAX 2+
1回目2回目3回目4回目5回目平均
PING(ミリ秒)4778451488480.4
受信(Mbps)26.0626.0423.0825.638.2221.806
送信(Mbps)0.981.420.771.180.941.058


iPhone 5s with WiMAX
1回目2回目3回目4回目5回目平均
PING(ミリ秒)4719753536182.2
受信(Mbps)8.648.728.868.098.718.604
送信(Mbps)4.063.214.4134.283.792


ARROWS NX F-01F with WiMAX
1回目2回目3回目4回目5回目平均
PING(ミリ秒)526583536162.8
受信(Mbps)9.789.9310.588.87.689.354
送信(Mbps)4.484.924.193.074.454.222


測定結果はこのようになりました。とりあえず自宅という環境で言えることは…

・ 受信(下り)はWiMAX 2+の圧勝
・ 送信(上り)はWiMAXが健闘
・ PING(応答速度)は大差ない

って感じです。F-01FでのWiMAX 2+の4回目の測定時にちょっとPING値が大きくなってしまった点と、5回目の下り通信速度が極端に遅くなった点が若干気になります。それ以外は概ねF-01Fの方がパフォーマンス良好なのですが。

ということで、自宅では現状、普段はWiMAX 2+で、アップロードをするときはWiMAXに切り替えて、って使い方がよさそうです。

HWD14はもうしばらく使えるので、ちょっと出かけた先で色々テストしていこうと思っています。筆者の次回作(?)にご期待ください!

記事執筆:Sho INOUE(せう)



[Image] QRコードアプリ名:RBB TODAY SPEED TEST
価格:無料
カテゴリ: ツール
開発者:株式会社イード(IID, Inc.)
バージョン:1.0.7
ANDROID 要件:2.3.3以上
Google Play Store:http://play.google.com/store/apps/details?id=com.rbbtoday.speedtest

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カテゴリ:ユーティリティ
開発者:IID, Inc.
バージョン:1.0.6
iTunes Store:http://itunes.apple.com/jp/app/id538725494?mt=8

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