大阪全域における観光客など向け無料公衆無線LANサービス「Osaka Free Wi-Fi」を開始!

大阪観光局は28日、外国人旅行者や国内旅行者が大阪府内の観光施設および公共交通機関、ホテル、飲食店などで利用できる無料の公衆無線LANサービス「Osaka Free Wi-Fi」を2014年1月29日(水)から提供開始すると発表しています。また、多くの旅行者に利用してもらうために集客サービス「Osaka Enjoy Rally」も合わせて提供開始します。

Osaka Free Wi-Fiの利用環境の整備については、西日本電信電話(JR西日本)の関西事業本部およびエヌ・ティ・ティ・ブロードバンドプラットフォーム(NTT-BP)と連携して推進するとのこと。

さらに、旅行者の満足度を向上させるサービスの充実に向け、大阪府および大阪市、国土交通省近畿運輸局(近畿運輸局)などで官・民の連携体制によりOsaka Free Wi-Fiを強力に展開していくとしています。

大阪観光局では大阪を訪れる外国人旅行者が年間約203万人(2012年実績)で、2013年は260万人前後と想定されており、年々増加している一方で、近年のスマートフォン(スマホ)やタブレットの普及に伴い、旅行者が観光情報や交通アクセス情報や大阪の特徴的な食文化の情報など、観光に便利な情報を入手できる環境を整備することは、大阪の魅力を伝えるためには不可欠なものとなっているとのこと。

しかしながら、外国人旅行者については、日本政府観光局の調査によると、訪日中にインターネットを利用する目的で接続用の端末を持参している旅行者は9割以上であるのに対して、各地で無料Wi-Fi環境整備が進んでいるものの、インターネットの接続環境への不満はいまだに多数となっており、このような課題に対し、Osaka Free Wi-Fiは旅行者の不満を解消し、さらに利用活性化のためにOsaka Enjoy Rallyと組み合わせて提供するに至ったということです。

そして、外国人旅行者については、大阪での感動をインターネットからタイムリーに発信し、全世界に向けて大阪の魅力を積極的に告知してもらい、大阪府が目標とする2020年の外国人旅行者650万人達成に向け、さらなる観光客の増加につなげていきたいと考えているとしています。

今回提供される公衆無線LANサービスは、Osaka Free Wi-Fiのほか、「Osaka Free Wi-Fi Lite」の合計2つ。主な違いは以下のようになっています。
th>設置場所
 主たる
運営事業者
通信可能
時間
利用
料金
Osaka Free Wi-Fi公共交通機関
(空港・市営地下鉄・私鉄※1)など
NTTBPなど無制限
(30分×n回)※2
無料
Osaka Free Wi-Fi Lite観光地、ホテル、その他店舗などNTTメディアス最大1時間
(15分×4回)※3
※1:京阪電気鉄道、南海電気鉄道、近畿日本鉄道
※2:30分経過して利用する場合、一度接続画面に戻りますので再度認証が必要です。なお2回目以降はセキュリティ警告への同意のみで簡素に接続できます。
※3:15分を経過して利用する場合、一度接続画面に戻りますので、再度認証が必要です。なお、2回目以降は接続ボタンを押すだけで、簡単に接続できます。

対応機種は公式ではiOSおよびAndroid、Windowsとなっていますが、無線LANサービスなので特にMac OS Xなどでも利用できるんだと思われます。なお、Android向けには接続アプリが提供されるとのこと。

Osaka Free Wi-Fiの提供場所の拡大については、店舗・施設などのオーナーの協力のもと進めていき、サービス開始時点では公共交通機関およびホテル、飲食店合わせて44カ所(アクセスポイント数163)で利用可能。

さらに、現在、大阪観光局の賛助会員を含め54カ所(アクセスポイント数約190)の事前申し込みがあり、提供開始に向けて準備を進めているということです。また、屋外でのWi-Fi環境として、飲料自動販売機にも利用環境を整備していき、具体的な利用エリアについては「設置場所(発表時点)[PDF]」を参照してください。今後、今年12月までに3000カ所(アクセスポイント数8000)の整備を行い、順次拡大していく予定となっているということです。

一方、店舗情報や特典情報を掲載したポータルサイトのOsaka Enjoy RallyをOsaka Free Wi-Fiの利用活性化に向けてタウンネットアドバンスの協力にって提供します。旅行者の利用を想定して、日本語のほか5か国語(英語、中国語(繁・簡)、韓国語、タイ語)に対応しています。利用者がポータルに登録されている参加加盟店で飲食・購買を行った場合に何らかの特典を利用者全員が受けられ、さらに会計時には参加加盟店共通で使える割引券の取得ゲームに参加できるようになるとのこと。

Osaka Free Wi-Fiに接続した際にトップページに掲載されているOsaka Enjoy Rallyの参加加盟店検索紹介ページ(ポータルサイト)からアクセスし、参加加盟店検索紹介ページはOsaka Free Wi-Fi導入店の中から、主に外国人旅行者を個別に集客したい店が掲載され、参加加盟店はOsaka Free Wi-Fiをきっかけに販売促進につなげることが可能となっています。

Osaka Enjoy Rallyへの加盟は有料になっており、Osaka Free Wi-Fiのインフラ拡大によるコストの原資に使います。財源ありきのインフラ整備でなく自主財源で運用できる新しいモデルになっており、今後、今年12月までに1000加盟店舗をめざしているそうです。

災害時には、すべてのOsaka Free Wi-Fiが時間の制限なく利用可能となります。今後、Osaka Free Wi-Fiの認知拡大・利用促進・提供エリア拡大に向けて大阪観光局が運営する大阪観光局が運営する大阪観光情報サイトで年間4700万PVのアクセスがある「Osaka-Info」などのWebサイトによるPRおよび各言語対応している大阪観光局公式ガイドブック・大阪観光局公式MAP・パンフレット・ステッカー、ポスターの制作、展開なども行っていくとしています。

さらなる展開に向け、大阪府、大阪市、近畿運輸局や民間企業など、官・民一体となったオール大阪での「Osaka Free Wi-Fi整備計画推進委員会」を設立し、Osaka Free Wi-Fiの利用エリア拡大やサービスの拡充に向けて、検討を進めていくということです。

記事執筆:memn0ck


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