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外部ストレージは何がいい

一部量販店で1月24日より発売となった人気の8インチサイズWindows 8.1タブレット「VivoTab Note 8」(ASUSTek Computer製)。現在入荷未定の店舗が多い中、Amazonや上新電機などでも2月末販売に向けた予約が開始となった。先行発売となった店舗を含めVivoTab Note 8は、内蔵ストレージやWindows8およびOfficeの構成が店舗ごとに異なっている。

こうして販売店が増えたことで2月末からVivoTab Note 8購入のチャンスが増えた……のではなく、自分にあった構成で店舗を選ぶ必要性が生まれたと言ってもいいだろう。

必要最小限の構成となる上新電機モデルは、内蔵ストレージが32GB、Office Personal 2013付属、そして回復ドライブとして使用するmicroSDカード付きで¥39,800(税込)となっている。はたして32GBの内蔵ストレージで約4万円という価格はお買い得なのだろうか!?

ちなみに筆者が購入した64GBモデルでは内蔵ストレージは、約12GBほど使用されおり空き領域は約37GBだった。いくらOffice Home & Business 2013がプリインストールされているとはいえ、初期状態で12GBも内蔵ストレージが占有されているとなると32GBモデルでは容量が小さく心許ないだろう。

そこで、今回は32GBモデル必須となるであろう外部ストレージ(microSDカード)の速度をチェックしつつ代替手段になり得る候補も探してみたいと思う。

まずはディスクベンチマークソフト「CrystalDiskMark 3.0.3a」を使用して内蔵ストレージの速度をチェックしてみた。チェックするにあたりWindows 8.1の標準機能である「ディスクの暗号化」をオフにして行った。

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内蔵ストレージのシーケンシャルライトで47MB/s、4KBランダムライトで約3.875MB/s。それではこの速度を基準に外部ストレージの速度をチェックしてみよう。

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左がmicroSDHCカード、右がmicroSDXCカード

VivoTab Note 8の外部ストレージとして使用できるのはmicroSDカードだ。そこで価格が手ごろなmicroSDHC Class 4 32GBとやや高価なmicroSDXC UHS-I 64GBの2種類のベンチマークを取ってみた。ベンチマークの結果の中でもメディアの性能が分かりやすい書き込み部分をピックアップしてみたいと思う。

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まずはmicroSDHC 32GBから。シーケンシャルライトでや4.674MB/s、4KBランダムライトで約1.316MB/s。シーケンシャルライトで約10分の1まで速度が落ちている。乱暴な理論だが、内蔵ストレージに1分かかっていた書き込みにmicroSDHCでは10分を要する計算になる。

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microSDXC 64GBではどうだろうか?こちらはシーケンシャルライトで9.437MB/s、4KBランダムライトで約1.042MB/sとなった。シーケンシャルライトでは倍の性能となったがランダムライトは今ひとつ伸び悩んだ。

音楽データや動画データのようなシーケンシャルファイルの書き込み・読み込みなら、microSDXCの方が効果があることがわかった。

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ここでUSBホストケーブルを使用してUSB3.0対応のカードリーダーでコンパクトフラッシュ、SDHCカードそしてmicroSDXCカードのベンチマークを行ってみた。あえてUSB接続をすることで内蔵のmicroSDカードスロットと違いは出るのだろうか?

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まずはUDMA対応のコンパクトフラッシュから。シーケンシャルライトで39.79MB/s、4KBランダムライトで1.782MB/sで、シーケンシャルライトでは内蔵ストレージに近い速度が出た。

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次にUHS-I対応のSDHCカードをチェックしてみた。シーケンシャルライトは38.05MB/s、4KBランダムライトで1.295MB/sと、コンパクトフラッシュに続く速度をマークした。

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では、microSDXCカードはどうだろうか?シーケンシャルライトは10.66MB/s、4KBランダムライトは0.547MB/sと本体のmicroSDカードスロットに近い数値となった。

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VivoTab Note 8の内蔵USBコントローラーは3.0対応なのだが、コネクタは一般的なmicroUSB端子となっているため残念ながらUSB3.0接続とはならない。そこで、USB3.0ではどれだけの速度が出るのかもデスクトップPCに接続してチェックしてみた。

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コンパクトフラッシュのシーケンシャルライトは62.44MB/s、4KBランダムライトは1.692MB/sと書き込みはVivoTab Note 8の内蔵ストレージの速度を上待った。

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続いて、SDHCカードはシーケンシャルライト42.84MB/s、4KBランダムライトは1.311MB/sとVivoTab Note 8接続時より速度が上がっていることがわかる。

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microSDXCはシーケンシャルライト10.72MB/s、4KBランダムライトは0.633MB/sとほぼ変わらない。速度が頭打ちなのは、このカードリーダーがmicroSDXCに対応していないことが理由なのかも知れない。

カードリーダーに関しては思うような結果は出なかったが、microSDカードに関してはmicroSDXCを使用した方が容量と速度的に良い。カードリーダーを使用してコンパクトフラッシュなどをバスパワーで動くストレージとして使用するのも速度的にはアリ。

次回はUSBホストアダプタを引き続き使用してみたいと思う。

記事執筆:mi2_303


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