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小規模福祉施設でも低コストで導入できるiPadを使ったリハビリプログラム

東京・お台場にある東京ビッグサイトにて2014年10月1日(水)から3日(金)まで15か国・1地域から585社・団体(日本530 社・団体、海外55社)が出展したアジア最大の福祉機器展示会「第41回 国際福祉機器展 H.C.R.2014(International Home Care & Rehabilitation Exhibition 2014)」(主催:全国社会福祉協議会および保健福祉広報協会)が開催されました。

今回はプローヴァブースにて、iPadを利用した脳のリハビリテーションアプリ「脳リハ」を展示していましたので紹介します。


◯リハビリテーションを目的としたゲームアプリ
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脳リハの概要とアピールポイントについて書かれたパネル

脳リハは全10種類(原稿執筆時時点の数で、今後更新予定)のリハビリを目的としたミニゲームのセットです。ゲームの体裁をとることで、リハビリテーションへの参加のハードルを下げ、繰り返し遊びやすくすることで、参加意欲を削ぐことなくリハビリに楽しんで参加できるようになっています。

また、結果の表示や家族とのコミュニケーションを促す効果も期待されています。

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脳リハに収録されているリハビリゲームの一部


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リハビリ結果の月間レポート(サンプル)

リハビリは反復で効果が出るものなので、レポートから今後のリハビリの参考にできます。


◯iPad専用なのはなぜ?
説明員にiPad専用でAndroidタブレットに非対応なのかを訊いてみたところ「Androidの場合、スペックやバージョンの差が大きく、すべての環境に置いて同じ状態と速度で動くことが担保しきれないためで、バージョン差の少ないiPadに限定しています。」とのことでした。


今回の脳リハは初出展で、まだ参考出展ということでしたが、担当者の話では「サービスの提供価格は小規模の介護施設でも導入しやすい月額1,000円程度を考えていますが、詳細はこれから決めていきたいと思います。」とのこと。

また、アプリ自体はアプリ配信マーケット「App Store」での提供を考えており、有料サービスはリハビリレポートの作成の提供などにかかるものになるそうです。

無料でアプリが提供されるなら、まずは試してみてそこから導入を決める材料にできるのは良さそうですね。


このようなiPadを介護関連で利用する場合、書類・介護記録の作成に使われることがほとんどで、リハビリの分野で使われることはまだまだ多くありませんが、こういった活用がされるというのも非常に興味深いので、実際に利用されて効果が現れるような事例が増えていくと良いですね!

記事執筆:河童丸


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