UQが「WiMAX 2+」を4×4 MIMOとCAで高速化! |
UQコミュニケーションズ(以下、UQ)は15日、高速通信サービス「WiMAX 2+」(TD-LTE方式互換)に対応した新サービスおよび新商品を披露する「WiMAX 2+ 新サービス・新デバイス発表会」を開催し、今後のWiMAX 2+のエリアや高速化などのロードマップを明らかにしています。
まず、WiMAX 2+の下り最大110Mbpsにおけるエリアは現在基地局が約20000局まで設置できており、今年3月末までに約22000局でWiMAXと同等になる予定で、下り最大220Mbpsの4×4 MIMOについては3月に開始し、すでにこれまでに対応基地局を設置してきたため、開始当初から一気に全国エリアとなる一方、下り最大220Mbpsのキャリアアグリゲーション(CA)については2015年2月12日からCA基地局化を開始し、全国で順次エリア化するとしています。
また、今後の高速化については2016年以降に今回導入する4×4 MIMOとCAを同時に利用する下り最大440Mbpsを導入し、2020年東京オリンピック・パラリンピックまでには1Gbpsまで到達する計画だということです。
UQでは昨今、モバイルデータ通信への従量制料金の導入や格安SIMの参入が続く中で、「通信量が限られたり、追加料金が心配」や「無制限といっても通信速度が遅い」といったような声が多く聞かれるようになったおし、そのようなさまざまなストレスからカイホー(解放)し、本格的なクラウド時代にもっとも適したモバイルデータ通信サービスを利用できるように日本のネットライフに「ギガヤバ革命」を起こすべく、「ヤ倍速」な「ギガ放題」を実現することにしたとのこと。
ヤ倍速はUQが実現していく、通信速度の高速化の総称で、UQでは現在、連続したWiMAXおよびWiMAX 2+向けに50MHzの周波数帯域を持っており、これらを有効利用するためにキャリアアグリゲーション(以下CA)技術や世界初の4×4 MIMO(フォーバイフォーマイモ)技術の導入によってWiMAX 2+の下り最大速度を110Mbpsから220Mbpsへ2倍化します。
また、今後も220Mbpsからさらに増速を続け、次は2016年移行に440Mbps、2020年東京オリンピック・パラリンピックの前には1Gbpsに到達する通信速度を実現すべく取り組んでいくとしています。
さらに、WiMAX 2+サービスエリアは現在急速に拡大を続けており、2015年3月末までにWiMAXサービスエリアとほぼ同等になる予定。CAに対応するエリアはWiMAX 2+エリアにおける対応周波数帯を現行の20MHzから40MHzに拡張することにより、順次全国へ拡大予定。
まずは2015年2月12日に栃木県真岡市でCA対応基地局を導入し、利用者数が少ない地域から順に対応していき、東名阪などはあとの方になるとのこと。なお、CAを利用した下り最大220Mbps対応エリアは順次公式Webサイトにて公開するとのこと。
一方、世界初の4×4 MIMO技術に対応するWiMAX 2+エリアは一部エリアを除き、2015年3月末までにWiMAX 2+サービスエリア全域となる全国に拡大します。エリア面では今年3月末の22000局の後は次のステップで30000局超まで後1年以上くらいかかる予定だとしています。
なお、ヤ倍速を実現する220Mbps対応デバイス「Speed Wi-Fi NEXT」として、新たに「Speed Wi-Fi NEXT W01」および「Speed Wi-Fi NEXT WX01」の2機種の製品の販売を開始します。
なお、WiMAX 2+のCA対応に伴い、現在提供している既存のWiMAXはCA対応エリアでは現在の下り最大40Mbpsおよび上り最大15.4Mbpsから下り最大13.3Mbpsおよび上り最大10.2Mbpsに減速されます。
サービス | WiMAX 2+ | WiMAX |
CA対応エリア (2月以降順次) | 帯域幅40MHz(20MHz+20MHz) 下り最大220Mbps 上り最大10Mbps | 帯域幅10MHz 下り最大13.3Mbps 上り最大10.2Mbps |
現行エリア | 帯域幅20MHz 下り最大110Mbps 上り最大10Mbps | 帯域幅30MHz 下り最大40Mbps 上り最大15.4Mbps |
記事執筆:memn0ck
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