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NTTドコモは5日、携帯電話の利用者が密集する場所において、無線容量の拡大と通信速度の向上を実現する「高度化C-RAN」の屋外商用環境での検証を実施し、2015年2月3日(火)に35MHz帯域幅を用いて受信時240Mbpsのデータ通信に成功したと発表しています。
高度化C-RANを2015年3月に提供開始を予定している「LTE-Advanced」のネットワークに適用することで、駅周辺や大規模商業施設等の通信量が特に多い地域においてもより快適で安定した高速通信を利用できるようになるということです。
NTTドコモは2013年2月に「高度化C-RANアーキテクチャ」を提唱し、実用化に向けた装置開発を進めてきましたが、今回の検証は「キャリアアグリゲーション(CA)」技術によって最大300Mbpsの通信が可能なUE Category 6に対応した機種を用いて、2014年11月より横須賀地区で実施してきたとのこと。
今回の検証を通じて、高度化C-RANの有効性を確認できましたので、今後、商用ネットワークへの展開を順次進めていくとしています。
高度化C-RANでは広域のサービスエリアを構築するマクロセルの中で、特に通信が混雑するエリアにスモールセルを局所的に追加することで、通信速度の低下を解消します。
さらに、利用者がマクロセルとスモールセルをCA技術により同時に利用することで、最大通信速度を向上させるとともに、移動中はマクロセルで安定した通信を維持することが可能となります。
検証結果では屋外環境において35MHzの帯域幅を用いて受信時240Mbpsのデータ通信に成功したことで、高度化C-RANの有効性を確認でき、今後、高度化C-RANをLTE-Advancedのネットワークに適用することで、駅周辺や大規模商業施設などの通信量が特に多い地域においてもより快適で安定した高速通信を利用できるようになります。
記事執筆:memn0ck
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・報道発表資料 : 通信集中エリアを快適にする「高度化C-RAN」の屋外商用環境での検証に成功 | お知らせ | NTTドコモ