スマホで使えるマイクロフォーサーズマウントのOLYPUS AIR |
神奈川県にあるパシフィコ横浜にて2015年1月12日(木)から15日(日)まで開催されているカメラと写真の総合展示会「CP+2015」のオリンパスブースでは先日発表されたばかりのスマートフォン(スマホ)などと連携できるオープンプラットフォームカメラ「OLYMPUS AIR A01」(以下、OLYMPUS AIR)の実機を展示している。
OLYMPUS AIRは1型を超える4/3型の大型CMOSセンサーを搭載したマイクロフォーサーズマウントのレンズ交換式デジタルカメラだ。スマホなどの連携だけではなくプラットフォームをオープンにするという新たな試みがなされている点が特徴だ。
今回はOLYMPUS AIRの外観とオープンプラットフォームによるコンセプト例を紹介する。
小さなOLYMPUS AIRの中にはバッテリーも内蔵されており、重さは約147gの小型軽量のミラーレスカメラだ。
キットレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ」を付けてもこのサイズ。正面にみえる大きなグレーの部分がシャッターボタンとなっており、この状態で撮影が可能だ。写真は本体内のmicroSDカードに保存される。
「オープンプラットフォームカメラ(OPC)」を謳うOLYMPUS AIRは、AndroidやiOSでカメラアプリケーション開発を可能とするソフトウェアキット(SDK)を提供している。作成したアプリを公開することも可能で、ユーザーは気に入ったカメラアプリケーションで撮影を楽しむことができる。
また、外形の3Dデータの提供も行っておりオリジナルのアタッチメントやケースの作成も可能だ。
裏面のアタッチメント部分の外形3Dデータも公開されており、顕微鏡のようなアダプターも一例として展示してあった。裏面には充電用のマイクロUSB端子があるので、工夫次第で充電台のようなものも作成可能だ。
こちらは付属のスマートフォンアダプター、蓋を開いてスマートフォンを固定する仕組みとなっていた。本体の幅が広い5.5インチの「iPhone 6 Plus」も固定可能だ。
Wi-Fi接続したスマートフォンをファインダー代わりにして撮影が可能で、保存先をスマートフォンに設定すれば撮った写真をダイレクトに取り込み可能となる。
3Dプリンターで作成したジャケットやOLYMPUS AIRを取り付け可能なスマートフォンケースなどユニークな作品が展示されていた。
望遠レンズをベースとし、グリップとファインダーを追加した迫力のあるコンセプトモデルの展示が行われていた。製品化の予定はないとのことだった。
アイディア次第ではこのようにカメラボディー風のケースに埋め込むことも可能だ。ビューファインダーを内蔵しているので撮影時にニュアンスの確認だけはできそうだ。
ケースの中にOLYMPUS AIRが埋め込まれているのがわかる。説明員に取材したところ用品メーカーもOPCに興味を持っているとのことだったので、ユニークな製品の登場に期待できそうだ。
OLYMPUS AIRは3月6日発売予定でボディーのみの価格が33,800円(税別)、14-42mm EZレンズキットが49,800円(税別)だ。なお、販売はオリンパスオンラインのみの取扱となる。
記事執筆:mi2_303
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