iPhoneとAndroidでBluetoothによってバケツリレーで情報伝達が可能に!

NTTドコモは10日、Bluetoothの省電力技術「Bluetooth Low Energy」(以下、BLE)を用いて、災害時などの携帯電話ネットワークが機能しなくなった場合に異なるOS(AndroidおよびiOS)のスマートフォン(スマホ)やタブレットなど同士でも情報伝達を可能とする技術を開発したと発表しています。

これにより、BLEを搭載したスマホなどを使い、音声やパケット通信などの携帯電話ネットワークを介さず、近距離内のスマホなど同士で情報を伝達できるようになります。

また、同社では今回開発した技術を利用するためのソフトウェア開発キット(SDK)を「docomo Developer support」( https://dev.smt.docomo.ne.jp/ )にて2015年3月中の公開を予定しています。

さらに、2015年3月14日(土)から18日(水)に仙台で開催される第3回国連防災世界会議の関連事業「防災産業展in仙台」においてワークショップでの講演およびデモンストレーションを予定しているとのこと。講演は2015年3月17日(火)午後1時30分~午後2時15分に「災害時にも役立つ新たな近距離コミュニケーションを目指して」と題して行われます。

従来、BLEなどを用いた近距離通信は同じOSのスマホなど同士で、主にデータ交換の手段として利用されていましたが、今回開発された技術では異なるOS間をまたがって利用できる技術で、より多くの端末間での情報伝達を可能としています。

この新たな技術を利用することで、例えば、災害時に停電などで携帯電話ネットワークが使えない場合でも自分の安否情報を近くのスマホなどを経由し、携帯電話ネットワークがつながる場所のスマホなどまで伝達し、災害用伝言板に登録することが可能となります。対応OSはAndroid 5.0以上およびiOS 7.1以上で、一部非対応機種があるとしています。

記事執筆:memn0ck


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報道発表資料 : BLEを活用した携帯電話エリア外でも情報伝達ができる新たな技術を開発 | お知らせ | NTTドコモ