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KORG iM1のサウンドの魅力とは?! |
”M1サウンド”と呼ばれた独特の存在感をもつKORG M1を再現したiPad用モバイルミュージックワークステーションアプリ「KORG iM1」(以下、iM1)。3300にも及ぶサウンド(アプリ内課金あり)は生楽器をサンプリングしたPCMサウンドながら生楽器以上に個性的なサウンドを産み出した。
今回は前回に引き続きiM1の機能、特にサウンドについてレポートしていく。

iM1のサウンドキャラクターは楽曲をしっかりと支える骨組みのような太い音が特徴だ。iM1だけで作り込むのもよし、さらにこのM1サウンドと最近のキラキラしたシンセサウンドや分厚いシンセサウンドとの相性も良くPCM音源としての価値が非常に高い。

iM1のサウンドは当時発売されていたサウンドライブラリーでカテゴライズされている。とはいえ当時のROMの容量では新たなPCMサウンドが追加されることは少なく、内蔵の基本波形をエディットしたものが多い。

この膨大なサウンドライブラリーから目的のサウンドを探すには、各ライブラリーから絞り込んで見つけることも可能だがこれは結構しんどい。そこで「SEARCH」タブで用途に合わせたサウンドで絞り込むんで行く方法がオススメだ。
さて、ここからは簡単に気になった音色をピックアップしていこうと思う。ピックアップした音色はアプリ内課金の2ライブリーを含む。

”M1ピアノ”と呼ばれたアタック感のあるキレのあるピアノサウンド「Piano 16'」は、今風に使うならコンプレッサーを掛けて音圧を上げるのも良いだろう。

コンプレッサーで音圧を上げてみた

エディットしたサウンドは「WRITE」タブでサウンドをストック可能だ。保存先を指定して分かりやすいサウンド名を付けておこう。

90年代に流行った「ギャン!」というオーケストラヒットサウンド。こちらはプリセット波形ではなく貴重な追加波形となる。

打ち込みではシンセベースが主流だった時代に荒ぶるベースサウンドが登場した。これらの音色によってリアルなチョッパーベースの打ち込みが流行った。

RolandのTB-303”風”サウンドでレゾナンスが特徴的。敢えてこのサウンドを遣う必要はないとは思うがこんなサウンドもあったという意味でピックアップしてみた。

複数の音色をレイヤー出来るコンビネーションモードにはシングルよりもさらに分厚いサウンドが多い。ディストーションエフェクトを使ったギターサウンド。今聴くとデジタルシンセサイザー臭さがあるが、当時は立派なギターサウンドのキャラクターが感じられた。

シンセリード系だがアタック感が強く、音が分厚いのでシンセベースとしても十分使える。とにかくM1系のサウンドには音に埋もれない力強さがあった。

アタック感を弱くしてストリングスとレイヤーさせたオーケストラヒットサウンド。オーケストラ系のサウンドとしてなかなか聴かない個性的で実用的なサウンドだ。

M1系のサックスサウンドは空気感が伝わってくるようなリアルサウンドだが、このサックスの音を3つのレイヤーで重ねてさらにトランペットのサウンドをレイヤーした小編成のブラスサウンド。各レイヤーの絶妙なズレがリアルさを出している。
この他にもまだまだ”使える”サウンドがあるので是非チェックしてみて欲しい。次回は「KORG Gadget」と組み合わせた使い方をチェックしていく。
記事執筆:mi2_303
価格:¥2,400
カテゴリ:ミュージック
開発者:KORG INC.
バージョン:1.0.2
iTunes Store:http://itunes.apple.com/jp/app/id966030326?mt=8

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