auがiPhone 6sとiPhone 6s Plusに向けた新サービスなどの説明会を開催!

KDDIは11日、先日発表された新しいAppleのスマートフォン(スマホ)「iPhone 6s」と「iPhone 6s Plus」の発売を前にau向けの新サービスと戦略について記者説明会を開催した。

説明会ではKDDI代表取締役執行役員専務の石川雄三氏が登壇。iPhone 6sとiPhone 6s Plusが対応する下り(受信時)最大225Mbpsのネットワークの説明と、既報の新料金プラン「スーパーカケホ」、12ヶ月目以降の機種変更がお得になる「スーパーアップグレードキャンペーン」について発表した。

なお、発表会時点ではiPhone 6sとiPhone 6s Plusの価格発表は間に合わなかったが、予約開始日である翌日の朝に発表された。本記事ではiPhone 6sとiPhone 6s Plusの発売に合わせてauが準備してきた新サービスと戦略について紹介していく。

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まずネットワーク面は、auのiPhone 6sとiPhone 6s Plusではキャリアアグリゲーション(CA)によるデータ通信がさらに高速化したという。具体的には、4G LTE(FDD-LTE方式)の2GHzと800MHzのCAによる下り最大225Mbpsと、WiMAX 2+(TD-LTE方式互換)の2.5GHzと2.5GHzのCAによる下り最大220Mbpsのデータ通信に対応する。なお、従来の「iPhone 6」と「iPhone 6 Plus」は4G LTEのCAで受信最大速度150Mbpsまでの対応だった。

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WiMAX 2+はまだ受信最大220MbpsのCA対応エリアと非対応の最大110Mbpsエリアが混在している。だが、KDDIグループでWiMAX 2+のネットワークを構築しているUQコミュニケーションズではこの9月中にはWiMAX 2+が提供されている全国の市街地を中心としたエリアすべてが220Mbpsに対応に切り替わることを案内している。

9月上旬から一気にCA対応エリアが広がることからまさにiPhone 6sとiPhone 6s Plusのために準備してきたと言えるだろう。石川氏によると「WiMAX 2+にフレッシュな20MHz幅を追加した。これにより、さらにスーパーなネットワークになったと思う。」と語った。

また、iPhone 6sとiPhone 6s Plusは上述のLTE(4G LTEおよびWiMAX 2+)だけでなく、従来の3G(CDMA2000方式)にも対応する。ただし、発売時は音声通話は初期設定でVoLTEが有効になっているため、LTEのみで利用する形となるが、設定をVoLTEをオフにすることで3Gでの通話やデータ通信も利用できるということだ。

なお、日本で販売されるiPhone 6sとiPhone 6s Plusは各社ともに共通して「A1688」と「A1687」となっており、今年5月から開始された購入後180日経てばSIMロックを解除できるサービスにも対応する。

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一方、新料金プランのスーパーカケホは従来の「カケホ」よりも基本料金が月額1,000円分だけ安い代わり、国内通話が無料になる範囲が1回5分までの通話に限定されるプランだ。新料金プランを提供開始した昨年8月以降の「カケホのお客様のうち90%の通話が5分以内」という調査結果から設定したとのことだ。なお、家族間通話は従来通り5分以上の通話も無料になる。契約条件はデータ定額の3GB以上しか選べないものの、それ以外のauスマートバリューなどの割引については従来のカケホと同じだ。

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auが今年から提供しているアップグレードプログラムのスーパーアップグレードキャンペーンも発表された。従来は加入から19ヶ月目以降に機種変更しても最大で7ヶ月ぶんの本体の割賦残代金をauが負担するというものだが、これが12ヶ月目以降の機種変更についても2000円の前倒し利用料を支払うことで7ヶ月ぶんの割賦残代金の負担を受けられる。

さらに、iPhone 6sとiPhone 6s Plusを12月31日までに購入すると、2,000円の前倒し利用料も無料になる。石川氏によると「iPhoneのような1年1回出る機種に機種変更したい。」という声に応えたキャンペーンとのことだ。

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また、MNPのキャンペーンと、機種変更や番号そのままで他社から乗り換え(MNP)での下取りサービスも発表。iPhone 5やiPhone 4Sの下取り価格については中古ショップの買い取り相場よりも約1万円から1万5,000円ほど高く設定しており、長く使っている利用者への還元の意味合いがあるという。

ここ数年は毎年この時期のiPhoneシリーズ発売に合わせてネットワーク整備と新サービス投入を行っているauだが、今年も着実に準備してきたことが伺えるような内容が発表され、日本ではソフトバンクに続いて取り扱いをはじめたauもようやくこなれてきた印象を受ける。オンラインによる予約も順調だったし、ユーザーとしてはうまくキャンペーンなどを活用したいところだ。



記事執筆:sureare(島 徹)


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