Xperia Z5
Xperiaはロック解除もスタイリッシュ!

既報通り、NTTドコモは30日、今冬および来春に発売・開始する新モデルや新サービスを披露する「2015-2016冬春モデル新商品発表会」を開催し、約5.2インチ・フルHDトリルミナスディスプレイ for mobileや64bit対応オクタコアCPU、3GB内蔵メモリー(RAM)などを搭載したハイスペックなAndroid 5.1(開発コード名:Lollipop)採用のソニーモバイルコミュニケーションズ製のスマートフォン「Xperia Z5 SO-01H」(以下、SO-01H)を発表しました。

発売時期は2015年10月下旬を予定し、すでに9月30日からドコモショップ店頭や公式Webストア「ドコモオンラインショップ」などにて事前予約が開始されています。価格はまだ公表されていませんが、実質負担額で新規契約および機種変更で5万円台半ば、他社から乗り換え(MNP)で1万円台半ばを予定。

これまで留まることを知らない勢いで上がり続けてきたスマートフォンの性能も一昨年あたりから鈍化し、昨年などはほぼ停滞の1年だったと振り返ってもおかしくはない状況でしたが、ここにきて新たな流れが生まれつつあります。生体認証機能のスタンダード化です。

これまでも指紋認証や光彩認証といった方式の生体認証機能を有した端末は発売されてきましたが、今発表会にて発表されたスマートフォンを中心に対応機種を大幅に拡充。SO-01Hも指紋認証機能を搭載しています。

Xperiaシリーズでは初となる指紋認証機能の搭載ですが、あのスタイリッシュな筐体デザインを崩さずにどのように実装したのでしょうか。発表会のタッチ&トライコーナーで試作機に触れることができましたので、写真や動画とともに紹介したいと思います。

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ボディカラーはグリーン、ゴールド、グラファイトブラック、ホワイトの4色


常に細部を変化させつつもXperia Zシリーズに脈々と受け継がれるオムニバランスデザインはSO-01Hでも健在です。本機ではZ4での変化を更に発展させたようなデザインとなっており、背面から側面にかけて質感の統一化が図られ、よりソリッドなイメージがあります。

前身であるXperia Z4では艶のある金属感を全面に押し出した質感でしたが本機では本体背面をはじめ側面などもマットな艶消し加工としているため、指紋による汚れなどが目立ちにくいのは実利用上の安心感があります。

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正面。まったくの1枚板のように見えるこの正面こそがオムニバランスデザインの真骨頂とも言える


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背面。カメラやフラッシュを配置しつつも極力目立たせずフラットに仕上げている


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下面。microUSB端子はキャップレス防水


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上面。イヤホン端子がある


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左側面。SIMカードスロットとmicroSDカードスロット、Xperiaのロゴがある


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SIMカードスロットとmicroSDカードスロットは防水キャップ式


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Xperiaのロゴは印刷ではなく彫り込みによるモールド加工


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右側面。シャッターキー、音量調節キー、電源キーが並ぶ


メーカー各社が生体認証デバイスを敢えて目立つように配置する中、ソニーだけは少々アプローチが異なります。なんと電源キーをそのまま指紋認証デバイスとしているのです。

この電源キーへの指紋認証デバイスの実装は本機以外にも今発表会で発表された「Xperia Z5 Compact SO-02H」や「Xperia Z5 Premium SO-03H」にも搭載されていますが、数あるスマートフォンの中でも電源キーに指紋認証機能を内蔵してしまったスマートフォンはXperiaシリーズが初ではないでしょうか。

また電源キーのみがボディカラーとは違う色で構成されており(ホワイトモデルは色合いの関係上ほとんど差が見られなかった)、本機におけるキーデバイスであることが印象付けられています。

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指紋認証機能を内蔵するため若干大型化された電源キー。このキーのみがシルバーで敢えて強調されているように感じる


このほか、カメラ機能や音楽再生機能も強化されており、カメラ機能ではオートフォーカス(AF)速度が向上。αやサイバーショットといったカメラブランドを擁するソニーらしくデジタルカメラの技術である像面位相差AFを採用、これまでのコントラストAFと組み合わせることで世界最速の約0.03秒という超高速AFを実現しています。

音楽ではソニーが推し進めるハイレゾ音源への対応をさらに強化し、これまでハイレゾ音源では同時利用ができなかったデジタルノイズキャンセリングを可能としました。

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デジタルカメラを凌ぐほどのAF性能を手に入れたXperia


これらの特徴についての解説および本体外観などは以下の動画からもご覧いただけます。



一見するとこれまでのシリーズから僅かにデザインを変えただけのように見えてしまう本機ですが、トレンドであるセキュリティデバイスをただの実装に留めず電源キーという想像もしなかった場所に実装し、さらにカメラやオーディオといったソニーが得意とする分野も着実に強化を施すなど、非常に意欲的な改良が加えられています。

本機の進化の方向性は、スマートフォンの単純な動作性能の高さを競う時代が終わったことを感じさせます。これからの時代は如何にして先進の機能をさり気なく、且つ美しく実装するのか、という点にフォーカスしていくのかもしれません。

◯主な仕様
機種名Xperia Z5 SO-01H
寸法(高さ×幅×厚さ:mm)約146×72×7.3
質量(g)約154
OSAndroid 5.1
CPU
(チップ名、クロック)
MSM8994
64bit対応オクタコア(2.0GHzクアッド+1.5GHzクアッド)
内蔵メモリー
(ROM/RAM)
32GB/3GB
外部メモリー
(最大対応容量)
microSDXC(200GB)
バッテリー容量2900mAh
連続待受時間(静止時[自動])
(LTE/3G/GSM:時間)
約440/約350/約410
連続通話時間
(LTE/3G/GSM:分)
約1160/約740/約680
実使用時間(時間)※1約73.0
ディスプレイ
(サイズ:インチ、解像度:ドット、
方式、発色数)
約5.2インチ
フルHD 1080×1920
TFT液晶 トリルミナス ディスプレイ for mobile
1677万色
PREMIUM 4G(LTE、受信時最大/送信時最大)225Mbps/50Mbps
VoLTE(◎は海外対応)
LTE対応周波数帯
(2GHz/1.7GHz/1.5GHz
/800MHz/700MHz)
○/○/○/○/○
対応方式
(FDD-LTE/TD-LTE)
○/ー
FOMAハイスピード
(HSDPA/HSUPA)
14Mbps/5.7Mbps
外側カメラ機能
(撮像素子種類、有効画素数/記録画素数)
裏面照射積層型CMOS
約2300万/約2290万
内側カメラ機能
(撮像素子種類、有効画素数/記録画素数)
裏面照射型CMOS
約510万/約500万
防水/防塵○/○(IPX5、8/IP6X)
Bluetooth○(4.1)
ワンセグ/フルセグ
(◎は録画対応)
◎/◎
ハイレゾオーディオ対応
LTE/Wi-Fi同時接続による
高速ダウンロード
LTE/Wi-Fi同時接続による
スムーズな通信
UIMカードnanoUIM
White
Black
Gold
Green
製造メーカーソニーモバイル コミュニケーションズ
※1 一般に想定されるスマートフォンの利用(Web閲覧、アプリの利用等、約80分間/日の利用)があった場合の電池の持ち時間です(NTTドコモ調べ)。実際の利用状況(連続通話や動画を大量にダウンロードした場合など)によっては、それを下回る場合があります。なお、各機種の実使用時間については、 順次ドコモのホームページで公表される予定です。
※2 外付けのアンテナケーブル(同梱)が必要です。
※3 仕様は発表時点のもので、製品版は変更になる場合があります。



記事執筆:あるかでぃあ


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