NTTドコモが電子お薬手帳サービス「おくすり手帳Link」を3月から提供!

NTTドコモは15日、薬局が「お薬手帳」をデジタル管理できる電子お薬手帳を手軽に導入して利用者の個々の状態に応じた服薬指導が実施できる電子お薬手帳サービス「おくすり手帳Link」を2016年3月から提供すると発表しています。

同社ではこれまでもチェーン薬局向けにカスタマイズした電子お薬手帳を提供し、すでに全国約1300店舗に導入されていますが、この取り組みをさらに加速するためにカスタマイズせずに汎用的で手軽に導入できるおくすり手帳Linkを新たに提供します。

これにより、より多くの薬局での電子お薬手帳の普及促進を促し、利用者がいきつけの薬局で電子お薬手帳が利用できることをめざし、厚生労働省が推進する薬局・薬剤師による服薬情報の一元的・継続的把握の実現に貢献していくとしています。

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おくすり手帳Linkは薬局向けシステムと対応アプリで構成されており、薬局・薬剤師は薬局向けシステムによって利用者から共有された過去の調剤情報やアレルギー歴などの服薬情報を確認することができ、利用者の状態に応じた効果的な服薬指導を実施することができます。

さらには日本薬剤師会が構築中の「リンク付けサーバー」と連携予定で、利用者がこのサーバーに連携する他の電子お薬手帳を利用の場合でもおくすり手帳Linkを通じて、服薬情報を一元的に確認することが可能となります。

また、利用者は対応アプリの利用によって調剤明細書などに印字された電子お薬手帳用のQRコードを読み取るなどして、調剤情報をスマートフォン(スマホ)に取り込み、薬の効能や用法・用量などを確認したり、服薬の実績や体調変化などの服薬情報を自身で管理できるようになります。

アプリは対応機器がAndroid 4.3(開発コード名:JellyBean)以降およびiOS 8.0以降のスマホで、利用料は無料。アプリ配信マーケット「Google Playストア」や「App Store」、「dメニュー」からダウンロードして利用できる予定。主な機能は以下の通り。

機能内容
おくすりの登録調剤明細書のQRコード読み取り、一般用医薬品のバーコード読み取り、手入力で薬の情報をアプリに登録することができます。
おくすり一覧登録した薬の名前、用法、用量、調剤量等の情報を閲覧できます。
服薬スケジューラ日々の服薬状況(飲んだ/飲んでない)や体調変化に関するメモを記録することができます。
処方箋画像送信処方箋の画像を選択した薬局に送り、事前に調剤準備を依頼することができます。
薬剤師に見せるクラウド上に保存した服薬情報を薬剤師に共有することができます。
利用者の管理最大10名まで利用者の情報の登録・編集・削除ができます。
設定飲み忘れアラームの時間や服薬情報の保管方法を設定することができます。
その他「gooヘルスケア」に接続し、薬局情報や病院情報を調べることができます。

一方、薬局向けシステムの主な機能は処方箋画像受信機能と患者データ閲覧機能で、対応機器はWindows 7以降かつInternet Explorer 11以降に対応したパソコン、Android 4.3(開発コード名:JellyBean)以降、iOS 9.0以降、Google Chromeに対応したタブレット。

機能内容
処方箋画像受信機能「おくすり手帳Link」(対応アプリ)を利用者から来局前に処方箋画像を受け取り、調剤準備を開始することができます。
患者データ閲覧機能「おくすり手帳Link」(対応アプリ)または「リンク付けサーバー」に対応した他の電子お薬手帳アプリを利用者からワンタイムパスワードを受け取り、調剤情報や過去のアレルギー歴などの服薬情報を閲覧することができます。

薬局がおくすり手帳Linkの薬局向けシステムを導入するには初期設定費用が店舗ごとに5,000円(税抜)、月額利用料が店舗ごとに3,000円(税抜)かかります。

NTTドコモではおくすり手帳Linkの提供と今後のさらなる機能拡充を通して、薬局・薬剤師とともに社会価値の協創を推進することで、医療分野における課題の解決に貢献していくということです。




記事執筆:memn0ck


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報道発表資料 : 電子お薬手帳サービス「おくすり手帳Link」を提供 | お知らせ | NTTドコモ