完璧すぎるデジタル一眼レフカメラEOS-1D X Mark IIで撮影体験

神奈川県にあるパシフィコ横浜/大さん橋ホールにて2016年2月25日(木)から28日(日)まで開催されているカメラと写真の総合展示会「CP+2016」(主催:一般社団法人カメラ映像機器工業会)が開催されている。

前回紹介したニコンブースよりもオリンピックを意識した展示を行っていたのがキヤノンブースだ。ブース正面には体操選手のデモンストレーションをキヤノンの一眼レフで撮影体験できるようになっており、その中には最新のフラグシップモデル「EOS-1D X Mark II」やミドルクラスの「EOS 80D」の展示も行われている。今回はこの最新デジタル一眼レフと最新コンパクトデジカメ「PowerShot G7 X Mark II」を紹介する。

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キヤノンのデジタル一眼レフおよびミラーレスは、設定などを説明員に教えて貰いながら、その奥の体操選手の演技撮影でその性能を実感できる展示となっている。連写で体操選手の決定的瞬間を捉える感覚が味わえるので是非体験してみて欲しい。


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その中でも一番人気はフラグシップモデルのEOS-1D X Mark IIだ。価格は約70万円台で、4月下旬の発売予定となっている。プロ向けの高価なカメラなので、なかなかその良さを店頭であっても体験することはできないが、CP+のキヤノンブースなら高速オートフォーカスや気持ちの良い連写などがすぐに体験できる。

基本的な操作や外観は前モデルを踏襲しているが、グリップを深く握れるようボディー側をえぐるような工夫がなされている。


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背面のモニターはタッチパネル操作に対応し、スマートフォンのようにタッチによるオートフォーカス操作が可能となった。2,020万画素のフルサイズイメージセンサーによる静止画撮影だけではなく、4K 60P(秒間60コマ)の動画撮影を可能としている。この動画は一コマごとに記録するMotion JPEGを採用している。通常のMPEG-4(H.264)などの動画形式を採用しなかった背景には、動画として記録するだけではなく、800万画素静止画として切り出し利用するためなのだという。

ライブビューでの静止画撮影は、ミラーがバタバタ動いてブラックアウトすることなく、高レスポンスで連続撮影が可能だ。これによって連写時の使い勝手向上している。


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ペンタ部分の出っ張りはGPSユニットだ。GPSロガーとしての利用だけではなく、複数台のEOS-1D X Mark IIで撮影する際の正確な時刻合わせもGPSの時計で簡単に合わせることが可能だ。

さらに、端子類としてUSB 3.0の高速データ転送に加えて1000BASE-Tの有線LANを内蔵している。


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ミドルクラスのEOS 80Dは、2,420万画素のAPS-Cサイズイメージセンサーを搭載する。展示機には最新の「EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS USM」による高速オートフォーカスが体験できる。瞬時にピント合うこのレンズは、ナノUSMという初動が速いモーターを内蔵した最新スペックだ。


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背面のモニターはバリアングルタイプで三脚撮影や動画撮影時に役立つ。操作系も2つの電子ダイヤルと専用ボタンが用意されており、上位機種に引けを取らない使いやすさを確保している。


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EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS USMはパワーズームアダプター「PZ-E1」を取り付けることで、動画撮影時に滑らかなズーム操作が行える電動ズーム機能を追加できる。スイッチを切り替で、通常の手動ズーム操作に戻すことも可能だ。


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2,010万画素1インチイメージセンサーを搭載するハイエンドコンパクトデジカメ「PowerShot G7 X Mark II」は、35mm判換算24-100mm F1.8-2.8の明るいレンズを搭載する。


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背面モニターは可動範囲の広いチルト式で自撮りも可能だ。人物だけではなくペットも認識するオートフォーカス性能は、さらに進化している。写真のモニターを良く見ると顔の一部分しか見えていないにも関わらず顔認識されている。

手ブレ補正は4段分で安定した静止画撮影が期待できそうだ。動画撮影時には広角側の手ブレ補正が強力だ。片手持ちでわざと震えさせながら撮影しても映像はブレずに安定していた。


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操作系は前機種のものを継承している。PowerShot G7 X Mark IIには新たにグリップが付いたことで、指を引っかけながらしっかりとホールディングできるここが改善ポイントだ。

キヤノンブースにはプリンター「PIXUS」シリーズのプリントや、大判プリントなどの展示のほか、8K映像を体験できるシアターも用意されている。8K映像体験は最前の席で観覧すると映像に引き込まれるような感覚を味わえるので是非ここもチェックしてみて欲しい。

記事執筆:mi2_303




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