SIMフリーのQWERTYキー搭載スマホ「BlackBerry PRIV」を購入したのでレビュー! |
日本国内ではBlackBerry日本正規代理店のFOXから3月25日に発売されたBlackBerry初のAndroidスマートフォン(スマホ)「BlackBerry PRIV」。
OSにAndroidを採用しつつ、従来のBlackBerryシリーズのように縦にスライドさせるとBlackBerryらしいQWERTYキーがあり、最近の全面タッチパネルでの操作とQWERTYキーによる入力を両立させている。
価格は99,800円(税抜)と少し高いが、日本市場向けにNTTドコモの800MHz帯(Band 19)にも対応した日本限定モデルで、日本語入力アプリ「ATOK」も使えるなど、QWERTYのハードキーによる入力が良いという人には嬉しい新製品だ。
今回はそんなBlackBerry PRIVの日本限定モデルを購入したので、開封して同梱品や外観などを写真を交えて紹介していきたいと思う。
量販店の店頭で念のため実機を確かめてから購入したが、ポイントが1%しか付かなかったため10万円超えの買い物となった。
海外向けを輸入すればもう少し安かったのだろうが、昨年11月に予約受付を開始して以降、日本で使うなら技適マークなどの問題もあり、せっかくなら日本向けの正規品を手にしたいと待っていた。
発売がちょうど年度末にかかり、なかなか手痛い出費となったが、その分、元を取るためにもしっかりと使ってみたいと思っている。
パッケージ(箱)はシンプルなBlackBerryのイメージカラーでもある黒をベースにしたもので、海外向けを流用しているようだ。日本限定モデルながら外箱に記載されている説明書きは日本語はなく、代わりにFOXからの「必ずお読み下さい」という目立った案内が書かれている。
製品の正式名は「PRIV by BlackBerry STV100-3 Black」(モデル名:RHL211LW、型番:PRD-60028-037)で、きちんと出荷国・地域(Regional)は
「Japan(日本)」となっており、生産国はメキシコ。また、プリインストールされているOSはAndroid 5.1.1(開発コード名:Lollipop)、ファームウェアは「AAE031」となっているようだ。
同梱品は、BlackBerry PRIVの本体のほか、USB ACアダプター、microUSBケーブル、イヤホンマイク、SIMカード取り出しピン、簡易取扱説明書(英語版および日本語版「はじめにお読み下さい」)、保証書が付属。日本限定モデルだけあって、ACアダプターも日本向けのものとなっている。
SIMカードおよびmicroSDカードは本体上側面のカードスロットに装着する。SIMカードサイズはnanoSIMカード(4FF)だ。SIMフリーなので各社のSIMカードが利用できるが、今回はメインで使うべく、NTTドコモのSIMカードを装着してみた。
ディスプレイは、サイズが約5.4インチ、解像度がWQHD(1440×2560ドット)の有機ELだ。画面密度は約540ppiとなかなか高精細で、有機ELの発色の良さと相まって見やすいのは、恐らくBlackBerry PRIVの前にサムスン電子製「GALAXY Note Edge SC-01G」を利用していたこともあるだろう。
さすがにGALAXY Note Edge SC-01Gよりは小さいものの、キーボードの分だけ厚みがあり、重いのでスライドキーボードを出さないで持った感じはGALAXY Note Edge SC-01Gとあまり変わらない重厚感がある。
サイズは約147×77.2×9.4mm、質量は約192g。カラーバリエーションはブラック。バッテリー容量は3410mAh(取外不可)で、連続通話時間が最大約23.9時間、連続待受時間が最大約408時間となっている。
ディスプレイの上には約200万画素フロントカメラが搭載。ホームボタンやタスクボタン、戻るボタンは画面内に表示するタイプで、右端にはキーボードボタンがある。
BlackBerry PRIVの最大の特長は縦にスライドさせると現れるパソコンのようなQWERTY配列のハードキーボードだ。キーボードは日本限定モデルながら海外向けと同様で、1列10個が3段と5個の4列で35キーとなっている。
BlackBerryは主流モデルはスライドしないストレート型のキーボードを搭載していたが、縦スライドでは「BlackBerry Torch」シリーズがあった。ただ、画面の縦横比や大きさから来るインパクトとしてはシャープ製「Zaurus MI-E」シリーズや「Zaurus SL-5000」シリーズなどを思い出させる(実際のサイズ感は画面の大きさが異なるのでかなり違うかもしれないが)。
背面にはクロイツナッハ認定の約1800万画素リアカメラ(F2.0)がある。またその他の仕様としては、64bit対応Qualcomm製ヘキサコアCPU「Snapdragon 808 MSM8992」(1.8GHzデュアルコアCPU+1.44GHzクアッドCPU)や3GB内蔵メモリー(RAM)、32GB内蔵ストレージ、microSDXCカードスロット(最大200GB)、2.4および5.xGHzデュアルバンド対応でIEEE802.11a/b/g/n/ac準拠の無線LAN(Wi-Fi)、Bluetooth 4.1 LE、NFC、Quick Charge 2.0、GPS、SlimPort、Miracastなどだ。
対応周波数帯は4GのFDD-LTE方式でBand 1および2、3、4、5、7、8、12、13、17、19、20、25、28、29、30、TD-LTE方式でBand 38および40、41、3GのW-CDMA/HSPA+方式でBand 1および2、4、5、6、8、2GのGSM/GPRS/EDGE方式で850および900、1800、1900MHz(クワッドバンド)。
各スマホのサイズ比較。左からiPhone 6s(4.7インチ)およびZenFone 2 Laser(5インチ)、Nexus 5X(5.2インチ)、BlackBerry PRIV(5.4インチ)、iPhone 6 Plus(5.5インチ)
実際に操作してみると、QWHDなのでさすがに各種の常駐系アプリが増えると非常に快適とは言い切れないものの、パフォーマンスは高く通常利用では問題なく使えている。
問題は当たり前のことだが、スライドキーボードで入力する場合には両手がふさがることで、少し前までBlackBerry Boldを使っていたのにすでにそれが少し不便に感じるところだろうか。電車などでの移動中は、フリック入力に比べて少し危険度が上がると感じている。
もちろん、BlackBerry PRIVの場合にはスライドキーボードを閉じれば普通に全画面タッチのスマホとしても使えるため、混雑時はフリック入力なdのタッチ操作をして、両手が使えるシーンではタッチ操作とハードキーボードを使い分ければ良いだけではある。
BlackBerry初のAndroidということで少し独自機能は少ないのかと思っていたが、割と多めで面白い機能もあるので、追々機会があれば紹介でればと思っている。
BlackBerry
2016-03-25
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