![]() |
ワイヤレスジャパン2016の最終レポートはモバイル関連展示をまとめて紹介! |
通信技術やモバイル関連の展示会「ワイヤレスジャパン2016」が2016年5月25日(水)~27日(金)の3日間に渡って東京・お台場の東京ビッグサイトにて開催されました(「ワイヤレステクノロジーパーク2016」や「運輸・交通システムEXPO」、「ドローンソリューション&技術展」も同時開催)。
何回かに分けて紹介してきたワイヤレスジャパン2016のレポートも最後になりますが、今回はこれまで紹介しきれなかった気になった展示を駆け足気味ではありますが、まとめて紹介していこうかと思います。
◯日本Androidの会「金沢支部・VR部」
毎年参加している日本Androidの会のブースでは「日本Androidの会 金沢支部・VR部」が「Google Cardboard」(GoogleのVR用スマートフォン向けヘッドマウントケース)互換の簡易ゴーグル「TaoVisor(タオバイザー)」の後継モデル、「Jagovisor(ジャゴバイザー)」を展示していました。

Jagovisor(画像=左)とTaoVisor(画像=右)
Jagovisorは組み立てにてこずる人がいたというTaoVisorと比べて簡単に組み立てができるよう形状を簡略化したモデルとのこと。
さらにiPhone 6 Plusクラスの大きさの機種も利用できるようになり、3.5mmイヤホンマイク端子接続型「ハードキー(物理ボタン)」が新設され、これまでの「ただ観る」だけではなく「VRゲームで遊べる」などと大きくパワーアップしています。
ちなみに、Jagovisorの名前の由来は「日本Androidの会(Japan Android Group)」の略称である「Jag」+「visor」ということだそうです。


Jagovisorのレンズ側(写真=左)と新設されたハードキー(写真=右)

展示されていたJagovisorの解説
今回のJagovisorもクラウドファンディングを予定しているそうです。また、説明員によると「VRゴーグルの物理キーによるゲームやアプリへの活用が広がっていって欲しい」とのことで、今後の開催される展示会や直接、金沢支部・VR部へ問い合わせをしてくれれば、今回試作した「Jagovisorにも使われている3ボタンの物理キー」の基盤をわけてくれるそうです。
アプリ開発者やスマホ関連企業の方で興味のある方は日本Androidの会の金沢支部へコンタクトを取ってみてはどうでしょうか。これからのスマホ向けVRアプリの進化に期待したいですね!
◯クラリオン
主に自動車向け機器を開発・販売しているクラリオンのブースでは法人向けソリューション機器としてソフトバンクのネットワークに対応したタクシーやバスなどの無線機をモバイルネットワークに置き換えて運用するIP無線機能対応の車載型端末「Softbank 301SJ」(西菱電機製)と「UA-1137A」(クラリオン製)を展示していました。


「Softbank 301SJ」(写真=左)と「UA-1137A」(写真=右)
どちらもAndroid搭載製品であり、SoftBank 301SJは単体でLTE対応のスマートフォン(スマホ)としても利用可能で、UA-1137Aはクラリオン製らしく高機能なナビゲーションアプリや一斉発呼、利用する業務に合わせてカスタムされる業務向けアプリといった機能も備えています。

301SJでIP無線(トランシーバー)機能を使っているところ。

UA-1137Aのシステム画面。スペックなどは表示できなかった
無線部分をタクシー無線やバス無線などからIP無線へ置き換えることで、無線に関する免許が不要になるほか、新規で事業立ち上げ時のコストダウン(事務所に専用の無線機を開設する必要がなくなる)などが期待できます。
展示されていたUA-1137Aの活用法としてゴミ回収車への車載も想定されており、回収ルートの表示や業務サポート機能に対応するなど、我々の生活を影から支えるサービスにもモバイル関連ソリューションが根ざしています。
◯J-Mobile
J-MobileはIP無線全般に関わるサービス(運輸、警備、BCPなどで利用される一対多無線通信サービス、及び位置情報サービスなど)や端末を扱う企業で、今回の展示では参考出展としてAndroidベースの携帯型IP無線機「A906」を展示していました。
なお、BCPとは企業が災害などの緊急時に被害を抑えて、早い段階で通常業務へ復帰できるようにするためにあらかじめ用意しておく計画のこと。

携帯型IP無線機「A906」
A906はLTE対応スマホでもあり、法人向けモバイル端末としては珍しいIP67準拠の防水・防塵機能を持っています。
また、Androidスマホとして見た場合でもカーソルキーと決定キーを持った機種はかなり珍しいのではないでしょうか。

ブース内に展示されていたA906の解説パネル

OSバージョンはAndroid 5.1(開発コード名:Lollipop)で手のひらに収まる大きさ
詳細なスペックなどは非公開となっていますが、一般向けで販売されてても良さそうなデザインで普通に使っていても違和感はなさそうです。
法人への卸販売以外にも直販での購入などが可能かどうかを尋ねたところ「特に予定はないが、2次卸などで対応してくれるところは探せば出てくるかもしれません」とのことでした。
今のところは参考出展となっていますが、担当者の話では「遠くないうちに法人向け取扱業者に集荷していく予定」だそうです。法人向け機器ではありますがSIMフリーで面白い製品なのではないでしょうか。
◯ワイヤレスジャパン2016の取材を終えて
今年のワイヤレスジャパン2016は法人向けソリューションの展示会の併催もあり、普段ではなかなかお目にかかれない製品やサービスを多数見つけることができました。
ここ数年は規模が縮小し、WTP(ワイヤレステクノロジーパーク)と併設するなどとなんとか開催してきた印象もありますが、今年は初日が1万4603人、2日目が1万3077人、3日目が1万9428人と合計4万7108人と昨年の4万4791人を上回ったとのこと。
コンシューマ向けサービスや5Gに向けたキャリアの取り組みといった「少し先の技術」を見ることができるのはもちろん、法人向けソリューションの展示にも見どころは多くあります。来年も同時期に開催予定ということなので、興味をもたれた方は是非、参加して体験してみましょう!面白いですよ!!
■関連リンク
・エスマックス(S-MAX)
・エスマックス(S-MAX) smaxjp on Twitter
・S-MAX - Facebookページ
・ワイヤレスジャパン 関連記事一覧 - S-MAX
・IP無線機 | NEXNET2 法人向け広域IP無線通信サービス | J-Mobile
・Clarionクラリオン | Home
・FrontPage - 日本Androidの会(日本アンドロイドの会)
・ワイヤレスジャパン2016
毎年参加している日本Androidの会のブースでは「日本Androidの会 金沢支部・VR部」が「Google Cardboard」(GoogleのVR用スマートフォン向けヘッドマウントケース)互換の簡易ゴーグル「TaoVisor(タオバイザー)」の後継モデル、「Jagovisor(ジャゴバイザー)」を展示していました。

Jagovisor(画像=左)とTaoVisor(画像=右)
Jagovisorは組み立てにてこずる人がいたというTaoVisorと比べて簡単に組み立てができるよう形状を簡略化したモデルとのこと。
さらにiPhone 6 Plusクラスの大きさの機種も利用できるようになり、3.5mmイヤホンマイク端子接続型「ハードキー(物理ボタン)」が新設され、これまでの「ただ観る」だけではなく「VRゲームで遊べる」などと大きくパワーアップしています。
ちなみに、Jagovisorの名前の由来は「日本Androidの会(Japan Android Group)」の略称である「Jag」+「visor」ということだそうです。


Jagovisorのレンズ側(写真=左)と新設されたハードキー(写真=右)

展示されていたJagovisorの解説
今回のJagovisorもクラウドファンディングを予定しているそうです。また、説明員によると「VRゴーグルの物理キーによるゲームやアプリへの活用が広がっていって欲しい」とのことで、今後の開催される展示会や直接、金沢支部・VR部へ問い合わせをしてくれれば、今回試作した「Jagovisorにも使われている3ボタンの物理キー」の基盤をわけてくれるそうです。
アプリ開発者やスマホ関連企業の方で興味のある方は日本Androidの会の金沢支部へコンタクトを取ってみてはどうでしょうか。これからのスマホ向けVRアプリの進化に期待したいですね!
◯クラリオン
主に自動車向け機器を開発・販売しているクラリオンのブースでは法人向けソリューション機器としてソフトバンクのネットワークに対応したタクシーやバスなどの無線機をモバイルネットワークに置き換えて運用するIP無線機能対応の車載型端末「Softbank 301SJ」(西菱電機製)と「UA-1137A」(クラリオン製)を展示していました。


「Softbank 301SJ」(写真=左)と「UA-1137A」(写真=右)
どちらもAndroid搭載製品であり、SoftBank 301SJは単体でLTE対応のスマートフォン(スマホ)としても利用可能で、UA-1137Aはクラリオン製らしく高機能なナビゲーションアプリや一斉発呼、利用する業務に合わせてカスタムされる業務向けアプリといった機能も備えています。

301SJでIP無線(トランシーバー)機能を使っているところ。

UA-1137Aのシステム画面。スペックなどは表示できなかった
無線部分をタクシー無線やバス無線などからIP無線へ置き換えることで、無線に関する免許が不要になるほか、新規で事業立ち上げ時のコストダウン(事務所に専用の無線機を開設する必要がなくなる)などが期待できます。
展示されていたUA-1137Aの活用法としてゴミ回収車への車載も想定されており、回収ルートの表示や業務サポート機能に対応するなど、我々の生活を影から支えるサービスにもモバイル関連ソリューションが根ざしています。
◯J-Mobile
J-MobileはIP無線全般に関わるサービス(運輸、警備、BCPなどで利用される一対多無線通信サービス、及び位置情報サービスなど)や端末を扱う企業で、今回の展示では参考出展としてAndroidベースの携帯型IP無線機「A906」を展示していました。
なお、BCPとは企業が災害などの緊急時に被害を抑えて、早い段階で通常業務へ復帰できるようにするためにあらかじめ用意しておく計画のこと。

携帯型IP無線機「A906」
A906はLTE対応スマホでもあり、法人向けモバイル端末としては珍しいIP67準拠の防水・防塵機能を持っています。
また、Androidスマホとして見た場合でもカーソルキーと決定キーを持った機種はかなり珍しいのではないでしょうか。

ブース内に展示されていたA906の解説パネル

OSバージョンはAndroid 5.1(開発コード名:Lollipop)で手のひらに収まる大きさ
詳細なスペックなどは非公開となっていますが、一般向けで販売されてても良さそうなデザインで普通に使っていても違和感はなさそうです。
法人への卸販売以外にも直販での購入などが可能かどうかを尋ねたところ「特に予定はないが、2次卸などで対応してくれるところは探せば出てくるかもしれません」とのことでした。
今のところは参考出展となっていますが、担当者の話では「遠くないうちに法人向け取扱業者に集荷していく予定」だそうです。法人向け機器ではありますがSIMフリーで面白い製品なのではないでしょうか。
◯ワイヤレスジャパン2016の取材を終えて
今年のワイヤレスジャパン2016は法人向けソリューションの展示会の併催もあり、普段ではなかなかお目にかかれない製品やサービスを多数見つけることができました。
ここ数年は規模が縮小し、WTP(ワイヤレステクノロジーパーク)と併設するなどとなんとか開催してきた印象もありますが、今年は初日が1万4603人、2日目が1万3077人、3日目が1万9428人と合計4万7108人と昨年の4万4791人を上回ったとのこと。
コンシューマ向けサービスや5Gに向けたキャリアの取り組みといった「少し先の技術」を見ることができるのはもちろん、法人向けソリューションの展示にも見どころは多くあります。来年も同時期に開催予定ということなので、興味をもたれた方は是非、参加して体験してみましょう!面白いですよ!!
記事執筆者:河童丸
■関連リンク
・エスマックス(S-MAX)
・エスマックス(S-MAX) smaxjp on Twitter
・S-MAX - Facebookページ
・ワイヤレスジャパン 関連記事一覧 - S-MAX
・IP無線機 | NEXNET2 法人向け広域IP無線通信サービス | J-Mobile
・Clarionクラリオン | Home
・FrontPage - 日本Androidの会(日本アンドロイドの会)
・ワイヤレスジャパン2016