Windows 10のアップグレードはキャンセルできる!

日本マイクロソフトは10日、都内にて「Windows 10の最新情報に関する記者説明会」を開催し、期間終了が2016年7月29日までと迫ってきた「Windows 10」の無償アップグレードについて改めてやり方やキャンセル方法を解説した。

このWindows 10への無償アップグレードに関しては、ユーザーの不利益となり得る事象も起きていることもあり、消費者庁が6月22日に消費者に対する注意喚起を促す文書を発表するなどの異例の事態となっている。

毎月10日が「Windows 10の日」として行われた記者説明会のため、Windows 10のメリットが説明された一方で、こういった背景から一部で混乱を招いているアップグレードのキャンセル方法についても説明があった。そこで今回は、キャンセル方法も含めて説明会の模様について紹介していく。


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Windows 10はこれまでのWindowsと異なり、機能面・セキュリティーなどのアップデートを常に続けると明言しており、7月29日までにWindows 10に無償アップグレードすることで以降は安全に最新のWindowsを使い続けることができる。

しかしながら、ハードウェアのスペックや、ソフトウェアおよびハードウェアがWindows 10で動作しないなどの理由からWindows 10へのアップグレードを拒否するケースもある。また現在、安定して動作しているにもかかわらず、新たにOSを差し替える必然性がないと感じてる人も多いだろう。

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そこで、日本マイクロソフトは改めてWindows 10の無償アップグレードの周知を行うとともに、アップグレードのキャンセル方法について説明を行った。

アップグレードのキャンセル方法は、アップグレードの通知のウィンドウで黄色の枠で囲まれた「アップグレードの予定をキャンセル」部分のリンクをクリックする。

ウィンドウを×ボタンで閉じた場合「Windows 10を入手する」という通知が再度表示されるので黄色の枠で囲まれた「ここをクリックするとアップグレードスケジュー・・・」をクリックして、スケジュールの変更・予定のキャンセルを行う。

なお、この通知を×ボタンで閉じた場合はアップグレードのスケジュールが実行されてしまうので注意が必要だ。

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アップグレードの予定変更ウィンドウでは「アップグレードの予定を取り消す」オプションにチェックを入れて「OK」ボタンを押す。これで、アップグレードの予定がキャンセルされる。

もし、アップグレード開始前の通知が表示された場合は「後で実行する」をクリックしてアップグレードの予定変更・キャンセルを行う。

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Windows 10のアップグレードが開始されてしまった場合は、ユーザーがアップグレードの許諾をしない限りアップグレードをスタートしないようになっている。しかし、確認事項が多く、キャンセルと直結するボタンがないため導線が分かりづらい。

Windows 10にようこその画面では「次へ」をクリックし、ソフトウェアライセンス条項画面で「拒否」を行うことで以前のバージョンのWindowsに戻る。ライセンスの許諾ではなく、拒否をすることでアップグレードをキャンセルすることができる。

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また、Windows 7 RTMやWindows 8.0のユーザー向けにもWindows 10へのアップグレード通知が表示されるが、「システム通知の停止」をクリックすることでアップグレードの通知を非表示とすることができる。

日本マイクロソフトは今回の説明会でWindows 10のアップグレードは任意にキャンセルが可能だとする一方で、記者からは「導線が分かりづらい」や「改善する予定はないのか」といったユーザーが実際に不満に思っていることを指摘する質疑が寄せられた。これに対し、同社は「寄せられた意見を参考にする」というスタンスを取っており、温度差が感じられる一幕があった。

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なお、無償アップグレード期間が終了する7月30日からは、アップグレード用パッケージは用意せず、通常のパッケージ版で対応する。これには、今後はアップグレードではなくWindows 10の機能を体験できるよう最新スペックのPCの販売促進に力を入れていくとしている。


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記事執筆:mi2_303


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