ソニーの新フラッグシップスマホ「Xperia X Performance」のNTTドコモとau、SoftBank版を比べてみた! |
NTTドコモやau、SoftBankからついに昨日6月24日に発売されたソニーの新しいフラッグシップモデル「Xperia X」シリーズの最上位機種「Xperia X Performance」(ソニーモバイルコミュニケーションズ製)。
各携帯電話会社向け製品についてはすでに写真と動画によるレポートをNTTドコモ向けXperia X Performance SO-04H、au向けXperia X Performance SOV33、SoftBank向けXperia X Performance 502SOと公開してきましたが、これらの3製品はともにおサイフケータイ(Felica)やワンセグ・フルセグなどの日本向け機能に対応したことに加え、背面下部が電波感度を考慮して樹脂製になっているというところは共通となっています。
一方で、外観のロゴ配置やソフトウェアの一部、そして、内蔵されるプリインストールアプリケーション(プリインアプリ)に若干の違いがあります。そこで今回は、これらの各携帯電話会社向け3製品について価格や外観、ソフトウェアについて比較しながらまとめて紹介します。なお、紹介するソフトウェアおよびプリインアプリは開発機のものなので製品版とは異なる場合があります。ご了承ください。
【Xperia X Performanceの価格を比較】
まずは価格と料金から。すでに各社ごとに価格は紹介していますが、まとめると以下のようになります。
・NTTドコモ、新エクスペリアスマホ「Xperia X Performance SO-04H」を6月24日に発売!気になる価格をチェック――本体価格9万72円で実質2〜6万円に - S-MAX
・KDDI、au向け最新スマホ「Xperia X Performance SOV33」の価格を案内!機種変更またはMNPなら予約して購入するとau WALLETに5千円分をキャッシュバックするキャンペーンも実施中 - S-MAX
・ソフトバンク、SoftBank向け新エクスペリアスマホ「Xperia X Performance 502SO」を6月24日に発売!本体価格9万3120円で実質は新規・機変で4万2720円、MNPで1万6080円 - S-MAX
会社 | 本体価格 | 月額割引 (×24回) | 実質価格 (括弧内分割) | |
新 規 | NTTドコモ (SO-04H) | 90,072円 | -1,755円 -1,323円 | 47,952円(1,998円×24回) 58,320円(2,430円×24回) |
au (SOV33) | 92,880円 | -2,070円 -1,746円 | 43,200円(1,800円×24回) 50,976円(2,124円×24回) | |
SoftBank (502SO) | 93,120円 | -2,100円 -1701円 | 42,720円(1,780円×24回) 52,296円(2,179円×24回) | |
機 変 | NTTドコモ (SO-04H) | 90,072円 | -1,755円 -1,323円 | 47,952円(1,998円×24回) 58,320円(2,430円×24回) |
au (SOV33) | 92,880円 | -2,070円 -1,746円 | 43,200円(1,800円×24回) 50,976円(2,124円×24回) | |
SoftBank (502SO) | 93,120円 | -2,100円 -1701円 | 42,720円(1,780円×24回) 52,296円(2,179円×24回) | |
M N P | NTTドコモ (SO-04H) | 90,072円 | -2,889円 -2,457円 | 20,736円(864円×24回) 31,104円(1,296円×24回) |
au (SOV33) | 92,880円 | -2,070円 -1,746円 | 43,200円(1,800円×24回) 50,976円(2,124円×24回) | |
SoftBank (502SO) | 93,120円 | -3,210円 -2,811円 | 16,080円(670円×24回) 25,656円(1,069円×24回) |
一見すると、auだけMNPの優遇がないように見えますが、auではXperia X Performance SOV33を含めて「2016夏のりかえ割」を実施しており、おおよそ最大2万円が引かれるので他社に近い価格帯になります。
一方、キャンペーンではSoftBankもMNPにて「ナツトクキャンペーン」で最大1万円分のAmazonギフト券がもらえたりするのでさらに安くなり、MNPならSoftBankが最も安く、新規契約または機種変更ならNTTドコモもしくは、auスマートバリューを利用できるならauといったところになっています。
【Xperia X Performanceの外観を比較】
続いて外観を比較すると、Xperia X Performanceの国内向け3製品はロゴなどの違いだけで、背面下部の樹脂部分や本体色のホワイト・グラファイトブラック・ライムゴールド・ローズゴールドの4色展開といったところは同じです。ロゴなどの違いについては以下の通り。
Xperia X Performance | NTTドコモ版 | au版 | SoftBank版 | グローバル版 |
型番 | SO-04H | SOV33 | 502SO | F8131 F8132 |
正面上部 | SONY | SONY | SONY | SONY |
背面右上 | SO-04H | ― | ― | ー |
背面中央 | docomo | Xperia | Xperia | Xperia |
背面下部 | Xperia | au SOV33 | ― | ー |
背面下部 | 樹脂 | 樹脂 | 樹脂 | メタル |
ICマーク | Felica | Felica | NFC | NFC |
【Xperia X Performanceのソフトウェアを比較】
ソフトウェア面での違いは主にプリインアプリとなりますが、それ以外にもNTTドコモやauでは独自のホームアプリや設定、NTTドコモの新サービス「スグ電」やauの「シンクコール」などが用意されている一方、SoftBankでは限りなくグローバルモデルに近くなっています。
とはいえ、SoftBank版もXperia Z5ではグローバルモデルとは異なり、フォントが変更できるなどの日本向け仕様となっており、Xperia X Performanceも引き継いでいます。
ホームアプリは「Xperiaホーム」と「シンプルホーム」のほか、NTTドコモ版では「docomo LIVE UX」、au版では「auベーシックホーム」が用意(画像=中央)、SoftBank版は特になし(画像=右)。また、NTTドコモ版では一括設定も可能(画像=左)
設定でもSoftBank版は特に専用の項目はなく(画像=右)、NTTドコモ版には「ドコモのサービス/クラウド」(画像=左)、au版には「au設定メニュー」と「auお客さまサポート」が用意(画像=中央)
また細かい違いでは、NTTドコモ版のみがマルチユーザー機能がオンになっている模様。あまり使う機能ではないですが、友だちにちょっと見せてと言われた時にゲストにして渡すことでプライベートな情報が見られないなど、使い方はいろいろあるかと思われます。
NTTドコモの新サービス「スグ電」は「通話設定」などから設定可能(画像=左)。Galaxy S7 edge SC-02Hではスグ電の設定までたどり着くのにわかりづらいというのがありましたが、Xperia X Performanceでは通話設定が従来通りあるのは良いところでしょうか。マルチユーザーも(画像=右)
プリインアプリについてもGalaxyやHTCと同様にGoogleと各メーカーがそれぞれ同じジャンルのアプリ(例えば、メーカーの音楽再生アプリとGoogle Playミュージック)を極力被って搭載しないようになっています。
Galaxy S7 edgeではGalaxyのミュージックプレイヤーが省かれて別途利用したい場合にはアプリ配信マーケット「Google Playストア」からダウンロードしてインストールするようになっていますが、Xperia X Performanceでもカレンダーがなくなったりしていますが、別途追加可能です。
そのため、従来のXperia Z5シリーズまでよりもプリインアプリが少なくなっていると思われますが、各携帯電話会社のアプリがそれなりに多く、購入時なら以下のようにNTTドコモでは74個、auでは77個、SoftBankでは48個となっていました。
なお、各製品ともに初期設定で各携帯電話会社の規約に同意するなどするとさらにプリインアプリが増えるようになっています。
・NTTドコモ
・au by KDDI
・SoftBank
最後に3製品の違いではなく、過去のXperia Z5シリーズなどとの違いも軽く紹介しておきます。すでに個別に紹介しているように4K動画撮影が標準カメラアプリでは非対応になっているほか、Xperia Xシリーズからほとんど使われていない機能は極力省くという方針となったことで、MHLやスモールアプリ、スクリーンレコーダー(画面キャプチャーを動画で保存する機能)などがなくなっています。
ユーザーインターフェース(UI)も若干変更されており、Xperia Z5シリーズまでをAndroid 6.0(開発コード名:Marshmallow)にOSバージョンアップしたのとも少し違うようになっています。例えば、アプリ履歴ではスモールアプリがなくなったほか、表示した直後は「すべて削除」は見えないようになっており、上にスライドさせると「すべて削除」が現れるようになっています。間違ってすべて削除してしまわないようになっているようです。
その他、気になったのはやはりNFCおよびFelicaのチップ(アンテナ)が本体上部前面に配置され、初期起動時に「NFC/おサイフケータイ かざし位置」の案内が表示されるようになっている点。NFCリーダーライターで確認したところでは、背面をタッチしても多くの場合にでは認識していましたが、やはりケースによっては前面をタッチしないと認識しない場合もあるようなので注意したいところです。
後、メモリーやストレージの最適化を自動でしてくれる新機能「スマートクリーナー」は良いですね。効果のほどはそれほど長期間使用したわけではないのでわかりませんでしたが、こういうのはボタンを押したりしないでも勝手にやって欲しいところです。別途、能動的なアクションで最適化できるようになっているとそうしたい人にも良いように思いますが。
長くなりましたが、リニューアルされて新しくなったフラッグシップスマホのXperia Xシリーズ最上位モデルのXperia X Performanceは、個人的にはXperia ZシリーズというよりもXperia Zシリーズだとちょっと大きいけど、Xperia Z Compactシリーズをもっとハイスペックにして欲しいという人のほうが向いているのかなとも思えました。
やはり従来のXperia Zシリーズからの乗り換えと思うと画面サイズが小さくなるのが気になるところで、ソニーでは今後はフラッグシップは1年に1サイクルとしていますが、2016年下期にはもう少し画面の大きな5.2〜5.5インチのXperia Z5もしくはXperia Z5 Premiumの後継機種とも言えるハイエンド機を投入して欲しいという感じは受けました。
Xperia Zシリーズの5.2インチサイズだとどうしても女性を中心に手の小さな人だと余る感じもあったので、そういった場合にはXperia X Performanceは画面サイズがなるべく大きくしつつ持ちやすさも両立させるにはなかなか良いサイズ感になっているのではないでしょうか。
機種 | Xperia X Performance | Xperia Z5 | Xperia Z4 | Xperia Z3 | Xperia Z2 |
画面 | 5型フルHD | 5.2型フルHD | |||
大きさ | 144×71×8.6mm | 146×72×7.3mm | 146×71.9×6.9mm | 146×72.4×7.3mm | 147×73×8.2mm |
重さ | 165g | 154g | 144g | 152g | 163g |
電池容量 | 2570mAh | 2900mAh | 2930mAh | 3100mAh | 3200mAh |
キャップレスUSB | ○ | ○ | ○ | ― | ― |
指紋認証 | ○ | ○ | ― | ― | ― |
長寿命 バッテリー | ○ | ― | ― | ― | ― |
本体色 | ホワイト グラファイトブラック ライムゴールド ローズゴールド | ホワイト ブラック ゴールド グリーン | ホワイト ブラック カッパー アクアグリーン | ホワイト ブラック カッパー シルバーグリーン | ホワイト ブラック パープル |
記事執筆:memn0ck
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