ハイスペックWindows 10 Mobileスマホ「HP Elite x3」を写真や動画でチェック! |
既報通り、日本HPおよびKDDIは8月31日、都内にて記者説明会を開催し、日本国内での発売が予告されていたSIMフリーのWindows 10 Mobileスマートフォン(スマホ)「HP Elite x3」を正式に発表しました。すでに日本HPのオンラインストア「HP Directplus」などにて9月5日より販売が開始されています。
HP Elite x3はOSにWindows 10 Mobileを採用した製品として日本では初のQualcomm製最上位CPU「Snapdragon 820」を搭載し、4GB内蔵メモリー(RAM)や5.96インチWQHD(1440×2560ドット)有機ELディスプレイなどを搭載するハイエンドモデルです。
また、IP67水準の防水・防塵に加え、米軍も採択する「MIL-STD-810G」準拠の耐衝撃性能にも対応し、Windows 10の注目機能である「Continuum」についても無線だけだけでなく、有線接続でも可能になっています。
また、au回線でも使えるように高音質通話サービス「au VoLTE」やau 4G LTE・WiMAX2+にも対応し、キャリアアグリゲーション(CA)も利用できるなど、auの相互接続性試験(IOT)を取得しているのも大きなポイント。
今回、そんな日本でははじめてのWindows 10 Mobileスマホの最上位モデルとなったHP Elite x3の実機に説明会後の展示会場にて触れる機会を得ましたので、写真や動画にて紹介していきたいと思います。
HP Elite x3は約5.96インチディスプレイを搭載しているため、スマホというよりはファブレットサイズとなっています。実際に手で持ってみましたが、片手で操作するには少々難しいと感じました。Windows 10 Mobileではキーボードを利き手側に寄せる機能もあるため、そういったカスタマイズを行って使うと良いでしょう。
また、ディスプレイ上部にあるカメラが2つありますが、外側のカメラが撮影やビデオチャットに利用するインカメラ。内側(受話スピーカー側)にあるのは虹彩認証用のカメラで、「Microsoft Hello」でロック解除が行えます。
背面はマットな塗装がされており、滑り止めのようにもなっています。確かに本体は大きいのですが、マット塗装のおかげで持った時のホールド感は良かったです。また、"hp"のロゴマークはハイエンドモデルにだけ許された4本斜線のものが使われています。
一方、背面の中央に配置されているが指紋認証センサー。表面に配された虹彩認証カメラと合わせ、ビジネス向けということでセキュリティー面にかなり力が入っているのがわかるのではないでしょうか。
本体下部には充電やContinuumなどのための専用ドックなどと接続するためのUSB Type-C端子が用意されています。また、上部には3.5mmイヤホンマイク端子、正面向かって右側面には電源キーと音量上下キー、左側面はSIMカードおよびmicroSDカードスロットがあります。
SIMカードはnanoSIMカード(4FF)サイズ。スロットはmicroSDカードとともにトレーに乗せて挿入します。microSDカード側にもnanoSIMカードを取付可能なようにも見えますが、仕様としてはシングルSIMとのことです。
また、HP Elite x3の外観的なアクセントになっているのが正面下部のスピーカーです。ランダムにホールが配されていること、シルバーのメタリックがワンポイントになっているのがオシャレで、さらにBang & Olufsen製のスピーカーであることがわかるようにロゴも入っています。
その他、細かな製品情報はすでに紹介している「日本HP、au VoLTEにも対応したWindows 10 Mobile搭載の6インチハイエンドなSIMフリースマホ「HP Elite x3」を9月5日より順次発売!指紋・虹彩認証や各種ドックなど - S-MAX」を参照してください。また以下にHP Elite x3の展示を紹介した動画を掲載しておきます。
動画リンク:https://youtu.be/cB1qv4nqt8Y
さらにデモンストレーションとして注目機能であるHP Elite x3の有線接続におけるContinuumも行われていました。上の写真は通常通り、有線接続でContinuumを行い、Windows 10 Mobileの「Microsoft Excel」アプリを立ち上げた状態です。
下の写真はhpが提供するシンクライアントソリューション「HP Workspace」に接続し、他の場所にあるWindowsパソコン(PC)のMicrosoft Excelを立ち上げています。Continuumはあくまでアプリが対応している必要があるだけでなく、対応していてもWindows 10 Mobile版となるため、完全にWindows 10の置き換えにはなりません。
一方、HP Workspaceはネットワーク経由で他のWindows 10搭載PCを利用できるサービスなので、完全なWindows 10として利用できるメリットがあります。
なお、利用するには別途、HP Workspaceの契約・導入が必要となりますが、普段はWindows 10 Mobileで軽快に作業を行い、PC版にしかない機能を使いたいときはネットワーク越しにHP Wordspaceを活用するといった使い分けが可能です。この辺りもHP Elite x3の掲げる「3in1」の魅力のひとつでしょう。
周辺機器として提供される専用ドックはHP Elite x3の本体をそのまま差し込むだけで利用可能です。ドックの背面にはUSB端子やEthernet(有線LAN)端子、HDMI端子があり、拡張性はかなり高くなっています。
また、会場でもひときわ人気があったのがノートドックです。据え置き型のディスプレイに映像出力を行うのではなく、ディスプレイやキーボード、ポインティングデバイスが一体化したノートPC型のノートドックにHP Elite x3をContinuum接続し、さながらノートPCのように使えるという周辺機器です。
ノートドック自体にもUSB端子などが用意されており、必要に応じUSB機器を接続してHP Elite x3で利用するといったことも可能になっています。
ノートドックのキーボードはキーストロークも深めになっており、打鍵感も良好です。持ち歩けるBluetoothキーボードなどはキー配列が特殊だったり、キーストロークが浅く打鍵感がないため使いづらいものが多いのですが、Continuumの仕組みを生かし、思い切った方向で用意されたノートドックはかなり使いやすそうに感じました。
こういった使い方は、説明会のプレゼンテーションの中でも「生産性を向上させる」や「どこでもオフィスと同じように使える」といった場所や状況にとらわれない新しい3in1デバイスとして紹介されていたHP Elite x3ならではの工夫だと思われます。
Windows 10 Mobileスマホとして、初の多いHP Elite x3ですが、発表内容から法人向けにしか販売されないようなイメージを持たれている人もいるかもしれませんが、個人での購入も可能になっています。
価格(税抜)はHP Elite x3の通常版が77,800円、プレミアムパッケージが79,800円、ノートドックが49,800円、デスクドックが12,000円。HP Directplusではプレミアムパッケージ69,800円になる「早得キャンペーン」も実施していますので、個人・法人で使ってみようという人は是非チェックしてみてください。
■関連リンク
・エスマックス(S-MAX)
・エスマックス(S-MAX) smaxjp on Twitter
・S-MAX - Facebookページ
・HP Elite x3 関連記事一覧 - S-MAX