NTTドコモの「AQUOS ケータイ SH-01J」を写真と動画でチェック! |
NTTドコモから「2016-2017冬春モデル」として発表された同社初の高音質通話サービス「VoLTE」に対応したフィーチャーフォン(従来型携帯電話)「AQUOS ケータイ SH-01J」(シャープ製)。
価格はすでに紹介したように本体価格が33,696円(分割1,404円/月×24回)、実質負担額が新規契約および他社から乗り換え(MNP)で0円、機種変更・契約変更で19,440円(分割810円/月×24回)となっています(すべて税込)。
すでに発表直後から全国のドコモショップや公式Webストア「ドコモオンラインショップ」などにて事前予約受付が実施されており、本日10月21日に発売されます。
そこで今回は発表会に併設された展示会場にて実際にAQUOS ケータイ SH-01Jをタッチ&トライしてきましたので、外観や特長などを写真と動画で紹介したいと思います。
AQUOS ケータイ SH-01Jは、Androidをベースにした折りたたみ型Androidケータイで、NTTドコモ初のAndroidケータイで昨年発売された「AQUOS ケータイ SH-06G」の後継機種です。シャープのNTTドコモ向けAndroidケータイ第2弾で、新たに4G LTEやVoLTEに対応しました。
外観は完全にフィーチャーフォン、いわゆる「ガラケー」そのもの。折りたたんだ状態のサイズは約113×51×16.7mm、質量は約132g。本体色はPinkおよびGold、Blue Blackの3色展開。アルミフレームによるアクセントとスクエアシェイプによる上質なデザインを採用。
折りたたんだ状態の表面には約0.9インチ36×128ドット有機EL(1色表示)のサブディスプレイを搭載。サブディスプレイの脇に着信・充電用の通話LEDランプも。防水(IPX5・IPX8準拠)および防塵(IP5X準拠)に加えて新たに耐衝撃(MIL規格準拠)にも対応しました。
本体右側面のヒンジ部にはワンブッシュでオープンできる「クイックオープンボタン」(いわゆる「ワンプッシュオープンボタン」)を搭載。
単にワンタッチで開くことができるだけではなく、電車の中や会議中などでマナーモードにし忘れていても周囲の迷惑にならないように本体を開くだけで着信音を消すことが可能。
なお、事前に 「メニュー」→「電話機能」→「発着信・通話設定」→「着信設定」→「オープン時動作」から設定しておく必要があります。
右側面には他にも充電台用接点やストラップ穴があり、左側面にはマナーボタンを搭載。さらに開いた状態でキーがある側の先端(本体下側面)には充電および通信など用のmicroUSB端子を搭載。キャップレス防水になっています。
開くとメインディスプレイやダイヤルキーなどがあり、画面は約3.4インチqHD(540×960ドット)TFT液晶とAQUOS ケータイ SH-06Gと同じ。
PureLEDを搭載して自然で色鮮やかな表示で、ケータイで好評なのぞき見防止機能搭載「ペールビュー」にも対応しています。なお、インカメラは非搭載。
ダイヤルキー部分はこれまで通りに指でなぞるだけで画面上に表示されるポインターの移動や画面のスクロールなどが直感的に行える「タッチクルーザーEX」を利用可能。自動スクロールにも対応。
また、新たにダイヤルキーの最下段に3つの「Ⅰ」「Ⅱ」「Ⅲ」という「クイック起動キー」を搭載し、よく使う電話番号や機能を割り当てられるようになっています。 「メニュー」→「設定」→「クイック起動キー」から設定可能。
通話はVoLTEだけでなく、AQUOS ケータイ SH-06Gと同じく「でかレシーバー」機能に対応して聞き取りやすさが向上。
通信は快適操作を実現する4Gによる高速通信に対応し、通信速度は下り最大112.5Mbpsおよび上り最大37.5Mbpsで利用可能。
日本国内の対応周波数帯は4GのFDD-LTE方式で800MHz(Band 19)および2100MHz(Band 1)、3GのW-CDMA方式で800MHz(Band 6・19)および2100MHz(Band 1)。
WORLD WINGにも対応し、海外での利用も可能。海外ではFDD-LTE方式でBand 1、W-CDMA方式で850MHz(Band 5)およびBand 1、2GのGSM方式で850および900、1800、1900MHzの周波数帯に対応。
通信はさらにパケット通信料を気にしないで使える無線LAN(Wi-Fi)にも対応。規格は2.4GHz帯のみのIEEE802.11b/g/n準拠。AQUOS ケータイ SH-06Gでは対応していなかったので嬉しい点でしょう。ただし、テザリングには非対応となっています。
閉じた状態の裏面にはバッテリーカバーがあり、容量が1800mAhの電池パック「SH44」を搭載。取り外しも可能です。裏面中央にはFeliCaマーク、裏面下部には「AQUOS」ロゴも記載。
連続待受時間は4Gで約610時間、3Gで約700時間、2Gで約 560時間、連続通話時間は4G(VoLTE)で約440分、3Gで約620分、2Gで約550分、ワンセグ連続視聴時間は約430分、充電時間は約125分。
電池パックを外したところにSIMカードおよびmicroSDカードスロットが配置。SIMカードはnanoSIMカード(4FF)サイズ、microSDカードはSDXC規格に対応した最大256GBまで利用可能。
裏面には他にも約800万画素裏面照射型CMOSアウトカメラが搭載され、逆光シーンに役立つHDRで黒つぶれや白とびを抑えたきれいな写真が撮影可能。なお、静止画の手ブレ軽減には対応しているものの、手ぶれ補正には非対応。オートフォーカス(AF)には対応。カメラレンズの脇には赤外線ポートが配置。
その他、おサイフケータイ(FeliCa)やNFC Type A/B、Bluetooth 4.1、赤外線、GPS、ワンセグ、緊急速報「エリアメール」などに対応。なお、Bluetoothの対応プロファイルは、HFP・HSP・OPP・SPP・HID・A2DP・aptX・SBC・AVRCP・PBAP・PAN(PANU)・HOGPとなっています。
なお、ワンセグ用アンテナは内蔵式で、ヒンジ部付近にあるため、ヒンジ部を覆うように持ったりすると感度が落ちるということです。BluetoothやWi-Fi、GPSのアンテナはヒンジ部近くのキー側の右側面に配置。
またBluetoothでは、シャープ独自の「PASSNOWパスナウ」に対応し、AQUOS ケータイ SH-01Jとスマホやタブレットをペアリング設定することで、ペアリングした端末と通知や呼び出し、クイック返信、データ転送などの連携が可能。
通知連携はiPhoneやiPadにも対応。さらに写真や動画の一括送信はWi-Fiを利用するので高速で快適に連携できるということです。
チップセットはQualcomm製1.1GHzクアッドコアCPU「Snapdragon 210(MSM8909)」を搭載し、内蔵メモリー(RAM)は1GB、内蔵ストレージは8GB、外部ストレージは最大256GBまでのmicroSDXCカードスロットを搭載。
前機種のAQUOS ケータイ SH-06Gや同じくVoLTE対応の11月上旬発売予定のAndroidケータイ「P-smart ケータイ P-01J」、そして、恐らくガラケー全盛期だと思われるdocomo PRIME series SH-01A(2008年11月20日発売)の主な比較は以下の通り。
機種 | AQUOS ケータイ | P-smart ケータイ | |||
SH-01J | SH-06G | SH-01A | P-01J | ||
メーカー | SHARP | Panasonic | |||
大きさ | 113×51×16.7mm | 112×51×16.4mm | 111×50×16.6mm | 113×51×16.9mm | |
重さ | 132g | 123g | 145g | 132g | |
画面 | 3.4型QHD | 3.4型QHD | 3.3型FWVGA | 3.4型FWVGA | |
タッチパネル | ― | ― | ― | ― | |
4G LTE | ◯ | ― | ― | ◯ | |
最大速度 | 112.5Mbps | 14Mbps | 7.2Mbps | 112.5Mbps | |
VoLTE | ◯ | ― | ― | ◯ | |
WORLD WING | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
2in1 | ― | ― | ◯ | ― | |
SoC | Snapdragon 210 1.1GHz×4コア | Snapdragon 210 1.1GHz×4コア | SH-mobile G3 500MHz×2コア | Snapdragon 210 1.1GHz×4コア | |
RAM | 1GB | 1GB | ― | 1GB | |
ストレージ | 8GB | 8GB | 120MB | 8GB | |
microSD | XC 256GB | HC 32GB | HC 16GB | HC 32GB | |
アウトカメラ | 800万画素 BSI CMOS | 500万画素 BSI CMOS | 800万画素 CCD | 500万画素 BSI CMOS | |
インカメラ | ― | ― | 11万画素 CMOS | ― | |
防水/防塵/耐衝撃 | ◯/◯/◯ | ◯/―/― | ―/―/― | ◯/◯/― | |
FeliCa | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
Wi-Fi | ◯ | ― | ― | ◯ | |
Bluetooth | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
赤外線 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
ワンセグ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
TV録画 | ― | ― | ◯ | ― | |
GPS | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
エリアメール | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
電池容量 | 1800mAh | 1410mAh | 800mAh | 1800mAh |
OSにはAndroidがベースになっており、バージョンは5.1(開発コード名:Lollipop)を採用。ただし、AQUOS ケータイ SH-06Gと同じくガラケーの形状にスマートフォン(スマホ)を詰め込んだ「ガラホ」というよりもAndroidをベースにしつつ従来までのフィーチャーフォンと同じ使い勝手や機能を提供する方向性を継承しています。
そのため、Androidのアプリ配信マーケット「Google Playストア」には対応せず、シャープの「SHSHOW」から特定のアプリのみが導入でき、人気コミュニケーションサービス「LINE(ライン)」には対応しています。ISPサービスが「spモード」、キャリアメールサービスは「ドコモメール」です。
それでは最後にAQUOS ケータイ SH-01Jと同時に発表されたVoLTE対応AndroidケータイのP-smart ケータイについて動画で紹介しているのでご覧ください。
AQUOS ケータイ SH-01Jは、4Gケータイになったことに合わせて性能や機能も強化され、AQUOS ケータイ SH-06Gでは非対応だった無線LAN(Wi-Fi)にも対応し、ワンセグ、おサイフケータイ、Bluetooth、赤外線、防水、防塵、耐衝撃、GPSなどとガラケー全盛期並に多機能になっています。
料金プランも新料金プラン「カケホーダイ&パケあえる」で高すぎて新機種に手が出なかったという人も月額1,944円から利用できる「カケホーダイライトプラン(ケータイ)」と「ケータイパック」で以前のガラケーのフル利用と同じくらいになりましたし、自宅などのWi-Fiや無料の公衆無線LANサービス、docomo Wi-Fiなどを活用してがんばることもできそうです。
◯「AQUOS ケータイ SH-01J」のファーストインプレッションムービー
動画リンク:https://youtu.be/3LINHB_1QkI
◯「AQUOS ケータイ SH-01J」の主な仕様
製品名 | AQUOS ケータイ SH-01J |
メーカー | シャープ |
本体色 | Gold Blue Black Pink |
サイズ | 約113×51×16.7mm |
質量 | 約132g |
OS | Android 5.1 |
メインディスプレイ | 約3.4インチTFT液晶 QHD(540×960ドット) 1677万色 |
サブディスプレイ | 約0.9インチ有機EL 1色 |
CPU | クアッドコア(1.1GHz×4コア) Qualcomm Snapdragon 210 (MSM8909) |
内蔵メモリー(RAM) | 1GB |
内蔵ストレージ | 8GB |
外部ストレージ (最大対応容量) | 256GB |
リアカメラ (撮像素子種類、有効画素数/記録画素数) | 裏面照射型CMOS 約800万画素/約約800万画素 |
インカメラ (撮像素子種類、有効画素数/記録画素数) | ― |
フォトライト/フラッシュ | ―/― |
手ブレ補正/手ブレ軽減 | ―/○ |
オートフォーカス | ○ |
バッテリー容量 | 1800mAh |
連続待受時間[静止時] (LTE/3G/GSM) | 約610/700/560時間 |
連続通話時間 (LTE/3G/GSM) | 約440/620/550分 |
充電時間 [ACアダプタ05/ACアダプタ06] | 約140分/― |
PREMIUM 4G対応 | ― |
通信速度 (受信時最大/送信時最大) | 112.5Mbps/37.5Mbps |
LTE国内対応周波数 (2GHz/1.7GHz/800MHz/1.5GHz/700MHz/3.5GHz) | ○/―/○/―/―/― |
LTE国際ローミング (2GHz/1.7GHz/2.6GHz/700MHz/3.5GHz) | ○/―/―/―/― |
TD-LTE対応 | ― |
VoLTE/VoLTE(HD+)対応 | ◯/― |
海外対応 | ― |
ビデオコール対応 | ― |
連続ビデオコール時間 | ― |
UIMカード形状 | nanoUIM |
SIMロック解除対応 | ○ |
Wi-Fi(IEEE802.11a/b/g/n/ac) [対応通信規格] | ―/○/○/○/― |
テザリング (同時接続可能数) | ― |
Bluetooth (対応バージョン) | ○(4.1) |
赤外線通信 | ○ |
防水/防塵 | ○/○ |
ワンセグ/フルセグ | ○/― |
FeliCa/NFC(CE/P2P/RW) | ○/○(○/○/○) |
生体認証 (ログイン・決済) | ― |
シンプルメニュー | ○ |
非常用節電 | ― |
ハイレゾオーディオ対応 | ― |
伝言メモ | ○ |
FMトランスミッター | ― |
追記(2016/10/22 23:25:32)
当初、記事中に「dマーケット」からのアプリの追加に対応していると記載していましたが、正しくはアプリの追加はシャープの「SHSHOW」からのみとなっています。修正してお詫びいたします。
追記(2017/1/27 23:55:32)
記事中に「背面にカメラ用LEDライト(フラッシュ)が搭載されている」旨の内容を記載していましたが、正しくは非搭載となっています。修正してお詫びいたします。
■関連リンク
・エスマックス(S-MAX)
・エスマックス(S-MAX) smaxjp on Twitter
・S-MAX - Facebookページ
・AQUOS ケータイ SH-01J 関連記事一覧 - S-MAX
機能制限つきAndroidだから、後付け系も無理だし……
テザリングは次に期待かな。