既報通り、NTTドコモは19日、今冬および来春に発売する「2016-2017冬春モデル」を発表し、シニアなど向けVoLTE対応折りたたみ型ケータイ「らくらくホン F-02J」(富士通コネクテッドテクノロジーズ製)を発表しています。
発売時期は2016年12月中旬を予定し、すでにドコモショップ店頭や公式Webストア「
「らくらくホン」といえば、NTTドコモを利用するシニア層から圧倒的な支持を得ている"ガラケー"シリーズですが、そのらくらくホンにも時代の流れがやってきました。ベースとなるOSが従来のSymbianベースのMOAPからAndroidへと変更され、高音質通話が可能なVoLTEに対応するなど、よりモダンな性能へと進化しました。
新しいらくらくホンはどのような便利さを与えてくれるのでしょうか。またOSが変わって不便になったりはしていないのでしょうか。発表会場に併設されたタッチ&トライコーナーにて試作機に触れる機会がありましたので写真とともにご紹介します。
■OSは変わっても使い勝手は変わらない……どころかさらに快適に!
らくらくホンシリーズの歴史は古く、1999年に遡ります。登場当初からシニアやキッズ向けの簡易操作を売りにした携帯電話でそのコンセプトは好評を博し、以降毎年のようにその性能と使いやすさを向上させてきました。そのらくらくホンシリーズも2011年以降はスマートフォン(スマホ)の人気に押される形で機種の更新が鈍化し、2014年の「らくらくホン ベーシック4 F-01G」(以下、F-01G)を最後に新機種の発売が止まっていました。
約2年ぶりの発表となる本機ではついにOSにAndroidを採用し、いわゆる「ガラホ」へ。しかしその使い勝手やユーザーインターフェース(UI)構成は従来のらくらくホンシリーズを非常によく踏襲しており、シリーズを使い続けてきた人であればそのOSがAndroidであることなどまったく感じることのない出来になっています。
Androidとは言ってもGoogle Playなどには対応せず、あくまでも従来のOSをリプレースする目的で搭載されているため、スマホのような複雑な設定や操作は一切ありません。
筐体デザインもほぼF-01Gと同じとなっており、その点でも使い勝手の変化がなくスムーズに使える印象。見やすい天面にあるサブディスプレイや大きく読みやすいユニバーサルデザインフォント(UDフォント)を採用している点もF-01Gから引き継いでいます。
実際に操作してみると、違和感よりも操作性のスムーズさに驚かされました。F-01Gよりも操作に対するレスポンスが向上しており、カーソル移動や画面遷移が非常にサクサクと快適です。文字入力に対するレスポンスも速く、この快適さに慣れてしまうと従来機では操作感が重いと感じてしまうかもしれません。
■振り込め詐欺にも効果抜群!?「迷惑電話対策機能」
らくらくホン F-02Jの最大の売りとも言えるのが「迷惑電話対策機能」です。電話帳に登録していない電話番号から着信すると画面に相手の電話番号と「迷惑電話対策中」の文字が表示され、相手には迷惑電話対策として通話が自動的に録音される旨が音声ガイダンスによって通知されます。
着信が保留のまま終了したり通話が終了した際にも画面には注意を促すメッセージが表示され、録音された通話内容は何度でも再生が可能なので、振り込め詐欺などを疑う場合にも知り合いや警察へ相談する際に便利に利用できます。
迷惑電話対策機能はデフォルト設定ではOFFになっているとのことなので、必要を感じた方やご家族に必要性を感じた場合は購入後に設定しておくと良いでしょう。
■基本性能も向上し、より使いやすく便利に
その他ではカメラもF-01Gの有効約510万画素から有効約810万画素へとスペックアップし、音声通話では前述のようにVoLTEに対応したことで音質も向上、さらにBluetooth 4.1に対応したことでハンズフリーヘッドセットなども利用できるようになるなど、細かな点での使い勝手の向上が目立ちます。ワンセグが搭載された点も大きなポイントです。
らくらくホンシリーズとしての使いやすさや分かりやすさはそのままに、OSをAndroidにしたことで使いやすさをさらに向上させた本機。Androidというと複雑なスマホのイメージがありますが、本機のように音声通話機能をより便利に使うための拡張として採用できるのもまた、Androidの柔軟性ゆえではないでしょうか。
◯主な仕様
製品名 | らくらくホン F-02J |
メーカー | 富士通コネクテッドテクノロジーズ |
本体色 | ミントグリーン ゴールド ピンク ネイビー |
サイズ | 約111×52×16.7mm |
質量 | 約129g |
OS | Android 5.1 |
ディスプレイ | 約3.0インチTFT液晶 フルワイドVGA(480×854ドット) |
CPU | クアッドコア(1.2GHz×4コア) |
内蔵メモリー(RAM) | 1GB |
内蔵ストレージ | 8GB |
外部ストレージ (最大対応容量) | 32GB |
リアカメラ (撮像素子種類、有効画素数/記録画素数) | 裏面照射型CMOS 約810万画素/約800万画素 |
インカメラ (撮像素子種類、有効画素数/記録画素数) | ― |
フォトライト/フラッシュ | ―/― |
手ブレ補正/手ブレ軽減 | ○/― |
オートフォーカス | ○ |
バッテリー容量 | 1500mAh |
連続待受時間[静止時] (LTE/3G/GSM) | 約400/500/―時間 |
連続通話時間 (LTE/3G/GSM) | 約290/370/―分 |
充電時間 [ACアダプタ05/ACアダプタ06] | 約110分/― |
PREMIUM 4G対応 | ― |
通信速度 (受信時最大/送信時最大) | 112.5Mbps/37.5Mbps |
LTE国内対応周波数 (2GHz/1.7GHz/800MHz/1.5GHz/700MHz/3.5GHz) | ○/―/○/―/―/― |
LTE国際ローミング (2GHz/1.7GHz/2.6GHz/700MHz/3.5GHz) | ○/―/―/―/― |
TD-LTE対応 | ― |
VoLTE/VoLTE(HD+)対応 | ○/― |
VoLTE海外対応 | ― |
ビデオコール対応 | ― |
連続ビデオコール時間 | ― |
UIMカード形状 | nanoUIM |
SIMロック解除対応 | ○ |
Wi-Fi(IEEE802.11a/b/g/n/ac) [対応通信規格] | ―/○/○/○/― |
テザリング (同時接続可能数) | ― |
Bluetooth (対応バージョン) | ○(4.1) |
赤外線通信 | ○ |
防水/防塵 | ○/○ |
ワンセグ/フルセグ | ○/― |
FeliCa/NFC(CE/P2P/RW) | ― |
生体認証 (ログイン・決済) | ― |
シンプルメニュー | ― |
非常用節電 | ― |
ハイレゾオーディオ対応 | ― |
伝言メモ | ○ |
FMトランスミッター | ― |
記事執筆:あるかでぃあ
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