![]() |
格安SIMなどの仕組みを紹介するイベント「IIJmio meeting 13」を紹介! |
インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は22日、NTTドコモやauから回線を借りて仮想移動体通信事業者(MVNO)として提供している携帯電話サービス「IIJmio」についてのサービス内容やMVNOの仕組みなどを幅広く紹介するユーザー向けイベント「IIJmio meeting 13」を開催しました。
前回、このイベントの展示部分について紹介しました。一方、プレゼンテーションは大きく分けて3つの内容から構成されており、それぞれ「初心者向け」「中級者向け」「上級者向け」と続いていきます。今回はその中でも初心者向けとなるプレゼンテーションの内容をお伝えします。
今回の初心者セッションは親世代のスマートフォン(スマホ)デビューに格安スマホを使う内容となっています。近頃、中高年のスマホユーザーが増え始めており、関心も高いと言う統計結果が出ています。
一方で格安スマホと言われるとNTTドコモやau、SoftBankのような大手通信事業者(以下、キャリア)とは異なり、サポート体制に不安があると言う声も大きいようです。
そんな格安スマホの事業者の一つであるIIJはどのようなプレゼンテーションをするのでしょうか。
いわゆる格安スマホは月5,000円から10,000円近くの料金がかかる大手通信事業者とは異なり、最も安いプランで月1,000円台からと非常に安価に回線を運用することが可能であるため、今まで使用していた折りたたみ式などのフィーチャーフォン(従来型携帯電話)とほとんど料金が変わらない点がポイントとなります。
また、スマホはフィーチャーフォンと比較して画面が大きいため、老眼がある人が快適に使えると言うメリットもあります。長らく使ってきたフィーチャーフォンからスマホへ乗り換えることは親世代の方々からすると今なお高い壁があるようです。そのため、親子それぞれの動機をしっかりさせることがスマホデビューの第一歩になると考えられます。
親をスマホデビューさせるにあたって、いくつか考えておくべきことがあります。デビューパターンや料金、端末の選定や設定、先述したサポート体制など課題が山積しています。特に格安スマホの事業者はほとんどサポートがないので、親子でヘルプし合える状況を予め構築しておくことが必要となります。
一番最初に考えたいのが「スマートフォンのデビューパターン」です。使い慣れていたフィーチャーフォンからスマホに乗り換えることにはやはり最初はどうしても不安になってしまうものです。
自信があるのであればいきなりスマートフォンを1台だけ持って使う方法もありますが、一定期間スマホとフィーチャーフォンを両方使う手法も紹介されています。スマホとフィーチャーフォンを両方使うにあたって、現行のフィーチャーフォンに加えて、IIJmioのデータSIMをスマホで使用してもらって移行期間を作ることも方法のひとつです。
親をスマホデビューさせるにあたって、一番話しておきたい内容といえば料金です。あらかじめ話し合っておかないと後々請求されてから喧嘩……なんてことにもなりかねません。
契約を親自身にしてもらう方法と自分の契約に親の回線を組み込む方法が紹介されていました。親自信に契約してもらうのか、自分の契約に追加して渡すのか予め親子で話し合うことが必要となりそうです。
端末の選定や設定は流石に親にさせることは難しいと考えられます。そこで、余っているスマホがある場合はそれを使ってスマホに慣れてもらうことも一手です。
特に、中高年の年齢になってくると視覚や聴覚が衰え始めます。そのことを考えるとそれぞれを補う機能を使用することがおすすめだと紹介されました。スライドでは、その機能の一例が紹介されています。
大手通信事業者と比較してサポート体制が乏しい格安スマホ事業者を使うにあたって、どうしてもサポートが必要になってくる親も多いことでしょう。一番早いのは我々「子」世代がサポートしてあげることですが、いつでもサポートできるとは限りません。
そこで、IIJmioではパソコン教室の講師向けの講習を行っており、同社の公式Webページ「IIJmioも学べるパソコン教室一覧」では対象のパソコン教室が紹介されています。
親世代にIIJと言っても残念ながら知名度はほぼ皆無でしょう。IIJ自身でもそう言う状況を自覚しているようで、「東証一部上場だよ!」や「東京ドームに看板があるよ!」など自社をアピールしていました。会場では大受けでしたが果たして親世代に通じるのか……。少し疑問にも感じます。
親の世代がスマホに移行するのは非常に難しいと言う状況が正直なところです。その一方で親世代のスマホに対する関心は年々上昇しており、関心がないというわけではないのです。
親がスマホに対して関心を持つような発言をするようになったのであれば、親としっかり話し合った上で計画的にステップアップしていくことがお互いにとってより良く「スマホデビュー」できるのではないかと感じました。
今回は初心者向けセッションの様子をご紹介しました。中級者・上級者セッションの様子は近日公開予定です。お楽しみに。
記事執筆:雪華
■関連リンク
・エスマックス(S-MAX)
・エスマックス(S-MAX) smaxjp on Twitter
・S-MAX - Facebookページ
・IIJmio 関連記事一覧 - S-MAX