ZTEのフラッグシップスマホ「AXON 7」で最近話題のDSDSを試した! |
ZTE(中興通訊)の最新フラッグシップスマートフォン(スマホ)「AXON 7」とその小型・廉価版「AXON 7 mini」。日本でもZTEジャパンから10月13日に正式に発売されることが案内され、すでに10月21日よりSIMフリーモデルとして販売されています。
デザインにも注力したZTEの主力「AXON」シリーズの最新作として日本市場に投入されましたが、両機種とも先に発売されているミドルレンジスマホ「BLADE V7 MAX」と同じく日本における「デュアルSIMデュアルスタンバイ(DSDS)」機能に対応しています。
DSDSに対応することによって、4G(LTE方式)と3G(W-CDMA方式)の2つのSIMカード(回線)を同時に1つの携帯電話で通話・通信の待ち受けが可能になります。
すでにBLADE V7 MAXでもDSDS機能を紹介していますが、今回はあらためてAXON 7とAXON 7 miniにおけるDSDSの設定方法をご紹介します。なお、記事では主にAXON 7を用いてますが、AXON 7 miniにおいても同様に設定することが可能です。
まずAXON 7やAXON 7 miniの本体に2枚のSIMカードを挿入して、画面の右上にアンテナピクトが2つ出現するのを確認します。万が一、出現しない場合は本体を再起動することによって出現することもあります。
しかし、アンテナピクトには4Gや3Gなどの接続種別が表示されておらず、インターネットにはまだ接続されていません。
次に無事にアンテナピクトが表示されたら、ホーム画面から「設定」をタッチすると、画面上部に「デュアルSIM設定」の項目が出てくるのでタッチします。
デュアルSIM設定を開くと、最上部に挿入されたSIMカードの情報が現れます。今回は1スロット目にNTT DOCOMO、2スロット目にはSoftBankのSIMカードを挿入していますが、これは挿入したSIMカードによって変わります。
なお、MVNOのSIMカードを挿入した場合は、MVNOが借り受けているNTT DOCOMOやau、SoftBankなどといった元回線の移動体通信事業者(MNO)の名前が表示されます。
今見ているデュアルSIM設定の一番下の設定項目に「モバイルネットワーク」がありますのでタッチします。
この画面でそれぞれのSIMカードに関わる設定を行うことができます。今回はそれぞれのSIMカードを用いてモバイルネットワークに接続したいので、「アクセスポイント名」をタッチします。
なお、アクセスポイント名は英語では「Access Point Name」とも表記され、「APN」と略されます。今後、APNと言う単語を使用することがありますが、それは「アクセスポイント名」とは同義です。
今回紹介しているAXON 7やAXON 7 miniではこの様な表記となっていますが、他の製品では「APN設定」などと表記されることもあります。
NTTドコモ回線のMVNOのSIMカードを挿入した場合は、多くの事業者のAPNが最初から設定されているので、自分が使用しているサービスの設定を選択して有効にします。
SoftBankの場合、AXON 7にはほとんどAPNの設定がされていません。その場合は手動でAPNを入力する必要があります。手動入力は画面右上の「+」をタッチしてAPN設定を追加します。
なお、NTTドコモ回線のMVNOでも新しいサービスなどは設定に現れないこともありますので、同様に手動で設定します。
APNを設定する画面が出てきますので、それぞれの通信事業者のAPN設定を手動で入力します。入力するAPN設定は契約しているサービスの公式Webサイトや届いたSIMカードと一緒に入っていたガイド(説明書)などに記載されています。
入力後には右上のボタン(赤丸で囲ってある)から「保存」をタッチします。同様の作業を2スロット目のSIMカードについても行います。
設定を終えると、アンテナピクトに3Gあるいは4Gの表記が現れたら設定は終了となります。Webブラウザーなどでページを開いて正しく接続されているか確認してください。メインのSIMカードが4Gで接続しているときはサブのSIMカードは3Gで接続されます。
AXON 7やAXON 7 mini、BLADE V7 MAXといったZTEのスマホを含めて、現時点では日本におけるDSDS対応機種であっても4Gと4GのDSDSは実現できていないのです。
日本は陸続きの国境が現時点で存在しないこともあって、デュアルSIM製品がほとんど発売されてきませんでした。近年、日本にはLCC(格安航空会社)の相次ぐ参入によって海外がより身近になりました。
実用的な使い方として、現地のSIMカードを契約してメインに使用しつつ、日本で使用しているSIMカードをサブで通話待機されるなどといった使い方ができそうです。
また日本でも長年使ったMNOの電話番号のSIMカードを通話用として3Gで待ち受けて、データ通信は格安SIMなどのMVNOで高速な4Gを使うなどという使い方もあります。
今回はAXON 7を使用したDSDSの設定方法をご紹介しました。日本ではあまり馴染みのないデュアルSIM機ですが、世界的には着実に数を増やしています。
なお、AXON 7やAXON 7 mini、BLADE V7 MAXでは片方のSIMカードスロットがmicroSDカードスロットと共有なので、DSDSを利用するとmicroSDカードを使えなくなります。
そのため、DSDSが万人に必要かと言われると、正直快く頷けないのが本音ですが、海外旅行のお供としてDSDS対応機種を考えてみるのも面白いのではないのでしょうか。
記事執筆:雪華
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