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電池だけで数年駆動するモジュールありまーす!驚異の技術力が炸裂するエイビットブース! |
千葉・幕張メッセにて2016年10月26〜28日の3日間に渡ってリードエグジビジョンジャパンが主催する法人向けを中心としたIT関連の総合展示会「2016 Japan IT week 秋」(8つの展示会「クラウドコンピューティングエキスポ 秋」および「情報セキュリティエキスポ 秋」、「Web&デジタルマーケティングエキスポ 秋」、「モバイル活用展 秋」、「データセンター展 秋」、「ビッグデータ活用展 秋」、「通販ソリューション展 秋」、「IoT/M2M展 秋」からなる)が開催されました。
今回はその中でもIoT/M2M展エリアにて「イエデンワ」シリーズやハート型音声PHSケータイ「Heart」などの風変わりな製品のほか、ガス・水道・電気などの生活インフラ検針機向け通信モジュールなど、我々の生活の縁を下を支える通信機器などを開発・販売している通信機器メーカーのエイビット(ABiT)が出展していましたので、ブースの様子を紹介します。
【LoRa WANを利用したインフラ監視ソリューション】
まずはじめは以前にも紹介した「LoRa」の展示について紹介します。LoRaは特定小電力無線(利用に総務省の定める電波法の免許を必要としない無線局や端末のこと)に該当する通信方式のひとつで、通信速度は250kbs程度と低速なものの、非常に省電力での運用ができることが特長です。今回、ABiTが展示しているLoRaのソリューションは省電力で運用できる強みを活かしたインフラ関連の端末やモジュールが展示されていました。

初展示となる「LoRa地滑り監視センサー」
今回初めて展示された「LoRa地滑りセンサー」(参考出展)はあらかじめ地滑りやがけ崩れの発生が心配な場所へ設置する端末で、本体内に搭載されたセンサーが傾きを検知すると登録された端末へ(災害センターなど)アラートをを送信して、異変が発生したことを通知します。
内部のセンサーには工夫がされており、地震などで一時的に揺れた場合などでは傾きは検知されずに一定時間傾いた状態が続いた場合にアラートを飛ばすようになっているそうです。
また、本体側面にカードを差し込むようなセンサーも別に用意されおり、カードの抜かれた状態が続いても(本体が引き抜かれたり、した場合など)アラートを飛ばすように設計されているということです。
最大の特徴は駆動時間の長さで、数年(計測中)間はバッテリーを交換することなく使い続けられるそうです。


本体側面のカードセンサー(写真=左)およびLoRa地滑り監視センサーの簡単な説明書き(写真=右)
LoRa関連ではこの他にも雨量を測定し、情報を送信する雨量監視センサーやLoRa通信をネットへ接続するLoRaの基地局や他の通信(今回、展示されていたのはEnOceanの無線パケット)をLoRaで中継するゲートウェイなどが展示されていました。


LoRa雨量監視センサー(写真=左)とLoRaモジュール(写真=右)。鹿威しの応用でスイッチを動かして雨量情報を送信する

LoRaの基地局とゲートウェイを利用したビル電力監視システムのデモンストレーション
【その他の通信モジュールや端末など】
この他にもさくらインターネットと共同で開発した安価で開発の容易な「さくらのIoTモジュール」関連端末やエイビットから発売中のSIMフリー製品などが展示されていました。


β版さくらの通信モジュール(写真=左)やさくらの通信用Arduinoシールド(写真=中央)、さくらの通信モジュール用ブレイクアウトボード(写真=右)


これ単体が4Gによる通信機能付きマイコンボードでプログラムも入力可能な「AK-050」

テザリング可能なSIMフリー固定電話機型ケータイ「ホムテル3G AK-010」(写真=左側)とデータ通信用USBスティック型端末「AK-020」
今回のエイビットブースでは導入の手軽な通信網であるLoRaを利用したインフラ関連の展示やさくらのIoT関連やSIMフリー端末などジャンルの幅の広い展示となっていました。
また現在、SIMフリーの固定電話機型ケータイ「ホムテル3G AK-010」はエイビット創立30周年記念価格19,800円(税込)で販売されています!興味のある方は是非チェックですよ!!
記事執筆:河童丸
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