Y!mobileスマホ「Android One 507SH」にAndroid 7.0 Nougatが提供中!

既報通り、ソフトバンクおよびウィルコム沖縄が10月27より携帯電話ブランド「Y!mobile」にて販売している「Android One」シリーズのスマートフォン(スマホ)「507SH」(シャープ製)に対して最新プラットフォーム「Android 7.0(開発コード名:Nougat)」へのOSバージョンアップを含むソフトウェア更新を配信開始しています。

Android Oneも本来はNexusと同じタイミングで最新OSが提供されている機種も多いだけに約2ヶ月遅れとなりましたが、国内で販売されているスマホとしてはGoogleブランドのリファレンスモデル「Nexus」シリーズに続くタイミングとなり、ひとまず面目躍如となったように思います。

筆者の手元の507SHにもようやくAndroid 7.0 NougatへのOSバージョンアップのソフトウェア更新が降ってきたので実際にアップデートしてみました。そこで今回は、アップデートの方法やAndroid 7.0 Nougatにしたときの変更点などを紹介したいと思います。

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まずは簡単に507SHについておさらいしておくと、日本では初のAndroid Oneシリーズをシャープが開発し、Y!mobileから今年7月より販売されています。

当初はスマホの普及が遅れている新興国向けに低価格モデルとして投入されたAndroid Oneですが、現在は各国・地域のニーズに合った製品をよりリーズナブルで提供し、最新OSを使えるようにすることなども目的に含まれてきているようです。

そんな中で507SHも日本向けにAndroid Oneとしては初の防水(IPX5・IPX8相当)や防塵(IP5X相当)、ワンセグに対応。そして、3010mAhの大容量バッテリーも備えているため、長時間安心して使用できるようになっています。

ディスプレイもシャープだけあって約5インチHD(720×1280ドット)IGZO液晶を搭載し、主なスペックが64bit対応Qualcomm製オクタコアCPU「Snapdragon 617 MSM8952」(1.5GHz×4コア+1.2GHz×4コア)や2GB内蔵メモリー(RAM)、16GB内蔵ストレージ、microSDXCカードスロット(最大200GBまで)、約1310万画素裏面照射積層型CMOSリアカメラ、約500万画素裏面照射型CMOSフロントカメラ、IEEE802.11b/g/n準拠の無線LAN(Wi-Fi)、Bluetooth 4.2、A-GPS、VoLTE、急速充電、NFCなどに。

外装はプラスチック(樹脂)ですが、非常にシンプルなデザインでブラックやホワイトという基本色のほか、スモーキーブルーも加えた3色展開となっています。競合機種は、NTTドコモとY!mobileから販売されている「Nexus 5X」あたりになるのかなと思われます。

ただし、公式Webストア「」での価格(税込)は、507SHが本体価格51,948円、Nexus 5Xが本体価格38,988円となっているため、507SHの防水・防塵・ワンセグがこの価格差に見合うかといったところとなります。なお、507SHには搭載されていない機能としては、Nexus 5Xの指紋認証があります。

では、ようやく507SHをAndroid 7.0 Nougatへアップデートしていきましょう。ソフトウェア更新の準備がサーバー側で整うと、ステータスバーに「イメージマーク」が表示されますので、通知を開いて「お使いのシステムを更新します」を選び、「システムアップデートをダウンロード」から「再起動してインストール」を選択します。

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また、手動でソフトウェア更新があるのかチェックすることもでき、その場合にはメインメニューから行う場合にはアプリ一覧から「設定」→「端末情報」→「システムアップデート」→「アップデートをチェック」を選び、ソフトウェア更新がある場合には同様に「再起動してインストール」をタッチします。

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ソフトウェア更新はどちらの方法でも本体のみでネットワーク経由(OTA)で行われますが、無線LAN(Wi-Fi)環境が必要となるので注意が必要です。その他のソフトウェア更新に際する注意事項はすでに公開している配信開始記事を参照してください。

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ソフトウェア更新のファイルがダウンロードされるとアップデートが開始されます。Androidのキャラクター「ドロイド君」が表示され、アップデートされます。アップデート時間は筆者の環境では、ダウンロードを含めて数分とかなり短かかったです。

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アップデートが終わると、ロック画面が表示されるのでいつも通りにロックを解除すれば、すでにAndroid 7.0 Nougatとして使えます。アップデート後にロックを解除してホーム画面を表示しても特に何も表示されず、ホーム画面の見た目も変わらないのであまり「OSをアップデートした!」という印象を受けませんが、「設定」→「端末情報」を確認すると確かにOSバージョンが「7.0」、ビルド番号が「S1003」になっています。

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Android 7.0 Nougatでは設定の上部によく使う項目が並ぶようになったほか、サブ階層に行くと左上にメニューボタンが表示されて、設定のトップ項目がサイドメニューとして表示されるようになります。

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また、通知を表示したときに利用できるトグルボタンの編集ができるようになったほか、横にスライドさせることで項目のページがめくれ、より多くのボタンを設定可能になっています。

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また、フォントサイズだけでなく、DPIも変更できるため、より小さくまたはより大きく表示できるようになっています。例えば、標準(デフォルト)と最も小さくした例として設定画面の違いを並べると以下の通り。

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最大の変更点として挙げられる機能「マルチウィンドウ」にも対応。機種によってはAndrodi 7.0 Nougatにしてもマルチウィンドウを使えない場合もあるようですが、507SHではきちんと使えます。

使い方はアプリ切替ボタンを押してアプリ履歴を表示し、マルチウィンドウで表示したいアプリを長押しすることでマルチウィンドウ表示することができます。

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さらにAndroid 7.0 Nougatでの変更点では、通知がまとめて表示されたり、通知から直接SNSなどに返信できたり、バッテリー持ちが良くなる機能「Dozeモード」が進化してよりスマートになるなどもしています。

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その他、マルチランゲージに対応し、メインの言語以外にサブの言語を追加できるようになっています。海外などによく行ったり、複数言語を使う人には便利かもしれません。

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なお、一部機種でAndroid 7.0 Nougatにするとベンチマークの結果が良くなるというのも見かけましたので試しに「AnTuTu Benchmark」(v6.2.1)を試してみましたが、ほぼ変わらずといったところ。Android 6.0(開発コード名:Marshmallow)での結果が左画像、Android 7.0 Nougatでの結果が右画像。なお、それぞれ3回測定していますが、ほぼ変わらなかったので1回分のみを掲載しています。

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そんなこんなですでにNexus 6PでAndroid 7.0 Nougatを開発者向けベータ版から使っているのであまり新しみはないですが、そろそろ「isai Beat LGV34」のようなプリインストールモデルの発売も近いですし、他の既存機種のソフトウェア更新も提供開始されてくると思うんでぼちぼちと気になった点などを紹介できればと思っています。

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記事執筆:memn0ck


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