mineoが端末ラインナップ拡充や新キャンペーンなどを発表!

既報通り、ケイ・オプティコムは19日、同社がNTTドコモやauから回線を借り入れて仮想移動体通信事業者(MVNO)として提供している携帯電話サービス「mineo(マイネオ)」( https://mineo.jp )における事業戦略説明会を都内にて開催し、2017年度末を目標とする100万件達成のための施策を発表した。

他社から乗り換え(MNP)および新規契約を対象としたキャンペーン「新生活応援!800円×3カ月割引キャンペーン」や既存契約者にも紹介で2000円分のAmazonギフト券がプレゼントされる「倍増!紹介キャンペーン」もその施策のひとつ。

さらに有料の訪問サポートを新設し、初心者でもmineoおよびSIMフリー製品を安心して使えるサポートする体制も発表。これらは100万件突破に必要なマジョリティー層獲得のための施策なのだという。今回は説明会の模様を写真を交えて解説する。


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事業戦略の説明を行ったケイ・オプティコム モバイル事業戦略グループ グループマネージャーの上田晃穂氏はすでに紹介しているように1月13日に50万件を突破したことを報告した。

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さらに、MVNOの事業者シェアにおいても2016年9月末には第4位に躍進したと説明。まさに今やファーウェイ(Huawei Technologies)やエイスース(ASUSTeK Computer)などの人気製品で勢いがある「楽天モバイル」の後ろ姿が見えたといったところだ。

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そして今回発表された戦略のひとつとしてそのエイスース製SIMフリースマホ「ZenFone 3(型番:ZE520KL)」および「ZenFone 3 Laser(型番:ZC551KL)」、ファーウェイ製SIMフリータブレット「MediaPad T2 8 Pro」の取り扱いを発表。さらにハイスペックな5インチサイズのスマホを春に投入することも予告した。端末戦略において価格やスペックの異なるエントリー向け、メイン、プレミアム向けとなる「全方位」をカバーすることで他社に追従する構えだ。

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こうした戦略の背景には、MVNO市場の伸びとともにmineoも「上り基調」にあることを示した。目標である100万件は2018年3月に達成し、次には2020年には200万件達成をめざすとしている。

なお、mineoではサービス開始当初はau回線のみ、2015年9月からNTTドコモ回線を追加し、現在は数少ないマルチキャリアMVNOとしてサービスを提供しているが、現在も回線件数はau回線のAプランほうが多いという。

また一時、NTTドコモ回線のDプランの伸びがAプランを上回っていたため、そのうちAプランを抜くと予想していた時期もあったというが、その後、現時点では再度、Aプランのほうが伸び数も大きいとのこと。この点についてはやはり「ドコモのMVNOはライバルが多いが、auのMVNOは選択肢が少ない」ことが要因として挙げられていた。

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またこれまでmineoは「Fun with Fans!」をコンセプトに、mineoユーザーとmineoスタッフによってコミュニティーサイト「マイネ王」やサービスを成長させてきた経緯がある。わからないことはマイネ王に質問すれば教えてもらえるシステムが完成しており、他社よりもわからないことを尋ねるハードルが低い。

このマイネ王というコミュニティーサービスは海外のMVNOでも導入事例があり、それらも参考にしているとのこと。マイネ王でアクティブに活動するユーザーは、インフルエンサーとしてより多くの人にmineoを紹介している上に、それらの紹介された人が解約しづらいなどのデータも出ているという。紹介については今回増額された紹介キャンペーンの影響も大きそうだ。

一方で、mineoの強みとして紹介されたユーザー同士がパケットを預けて自由に引き出せる「フリータンク」は説明会が行われた後の1月24日に容量枯渇が報告され、パケットが引き出せることを助長するプロモーションをしないことを発表している。

この機能は特にマジョリティー層に響く要素であると思われるので、コミュニティーを含め今後どのような動きとなるのか注視したい。

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最後に、mineoの認知度を高めるため首都圏のみで行っていたTV CMを全国展開する。CMは単純に安いだけではなく、mineoをどのように導入するのかをわかりやすく訴求する内容だ。

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その他、2月1日は東京・渋谷に旗艦店「mineo 渋谷」をオープンし、対面による販売を強化する。渋谷店の1階にはカフェを併設し、気軽に来店してもらえる店作りをめざしている。旗艦店以外にもSIMおよび端末の即日渡しを可能とする店舗を2017年3月末までに全国100店舗に拡大することを発表。

2月1日オープンのmineo 渋谷店については、後日取材を行いレポートをしたいと思う。格安SIMなどのMVNOは単なる料金競争から店舗展開も含めたサポートなど、総合的なサービス競争という第2局に移ってきており、中には大規模投資によってHLR/HSS開放によるフルMVNOを実現しようとする事業者も出てきている。

そういった中でマイネ王を中心としたコミュニティーとそこから生まれるユニークなサービスでシェアを伸ばしてきているmineo。フリータンクが破綻しそうではあるが、マイネ王の登録数も順調に伸びており、今後もインフルエンサーの活躍にも助けられて伸びてきそうである。

http://mineo.jp/syokai/?jrp=syokai&kyb=F0U2C7X4J0


mineo(マイネオ)


記事執筆:mi2_303


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