iPhone 5・5cやiPad 4にはiOS 11は提供されない?32ビットサポート終了か

Appleが2017年6月5日(月)から6月9日(金)までアメリカ・カルフォルニアで開催予定の開発者向けイベント「Worldwide Developers Conference 2017(WWDC 2017)」。すでに日本時間の3月28日よりチケット申し込みがはじまっており、今年も参加可否は申し込み後の抽選で決まります。

そんなWWDC 2017にて発表されると見られているiPhoneやiPadなどの次期プラットフォーム「iOS 11」ですが、次期スマートフォン(スマホ)「iPhone 8」(仮称)の片鱗が見え隠れする一方、いよいよ32bitのサポートが終了する可能性が高くなっているようです。

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設定から「一般」→「情報」→「App」を選択


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iOS 10.3でAppの互換性が確認可能に

先日配信開始された最新バージョン「iOS 10.3」では古い32bitアプリが「動作が遅くなる場合があります。」とし、「アップデートされなければ将来のiOSのバージョンでは動かない可能性があります。」として「設定」→「一般」→「App」にて「App互換性」で確認できるようになっています。

これはiOS 10.1から32bitアプリを起動すると「アップデートの必要があります」とポップアップアラートが表示されるようになっていましたが、その警告が出るアプリ一覧がまとめてチェックできるようになったというもの。

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またiOS 10.xが提供されている32bitデバイスである「iPhone 5」や「iPhone 5c」、「iPad 4」についてはiOS 10.3がネットワーク経由のOTAが提供されず、パソコンのiTunesにつないでのみのアップデートとなったほか、開発者ベータ版の最新バージョン「iOS 10.3.2」ではiTunesにおける復元ファイル(イメージ)も提供されていないということです。

このため、Apple関連メディアのAppleInsiderなどでは近い将来、32bitのサポートを終了することを示唆しているとし、早ければ次のiOS 11でiPhone 5やiPhone 5c、iPad 4へのアップデートを提供しないのではないかと伝えています。

Appleでは2013年に発売した「iPhone 5s」から64bit対応チップセット「Apple A7」を導入し、2015年6月にはアプリ開発者に64bit版を提供するように要求するなどしていましたが、いよいよ32bitのサポートが打ち切られる可能性が高まってきました。

iPhone 5やiPhone 5c、iPad 4を今でもメインで使っているという人はそれほど多くないとは思いますが、長らくアップデートされていない古い32bitのままのアプリを使っていることはありそうですし、このままアップデートされずに使えなくなると困る場合もありそうです。

記事執筆:memn0ck


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Apple seemingly ends support for 32-bit devices with iOS 10.3.2