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1日800円から世界中で利用できるモバイルWi-Fiルーター登場!これがあればSIMカードの現地調達が不要になるかも |
東京・お台場の東京ビッグサイトにて2017年5月10日(水)から5月12日(金)の3日間に渡ってリードエグジビジョンジャパンが主催する13ものIT関連展示会が合同で開催される総合イベント「2017 Japan IT week 春」が開催されました。
今回は今回は第6回IoT/M2M展[春]エリアのグローカルネット・トライアングルズのブースにて、世界111か国で利用可能なMVNO(仮想移動体通信事業者)サービスによるモバイル通信と、対象の111か国で現地での設定が一切不要の手軽な利用を可能とするクラウドSIM(eSIM)搭載のモバイルWi-Fiルーター「次世代クラウドWi-Fi」が展示されていたので紹介します。
【MVNOのデータ通信サービス「次世代クラウドWi-Fi」】
次世代クラウドWi-Fiはグローカルネットが提供する通信サービスと専用のモバイルWi-Fiルーターの2つから成り立っています。まずは、モバイルデータ通信としての次世代クラウドWi-Fiについて説明していきます。
モバイルデータ通信サービスとしての次世代クラウドWi-Fiは、世界中111か国のどこでも均一料金で利用できるのが特長で、月額400円(税抜)の基本料金と利用した日数に応じた料金の合算だけが請求されるため、非常に安価に海外でのデータ通信を利用することができます。

利用料金について解説されていたポップ
海外利用における料金シミュレーション(税抜)
月額基本料金(400円)+利用日数×データ通信別料金プラン(1日300MBプラン800円または1日500MBプラン1,200円)=請求金額
例:海外で1日300MBプランを11日間使った場合
400円(基本料)+11日(利用した日数)×800円(1日300MBプラン料金)=9,200円(月の請求金額)
例:1日500MBプラン契約だが海外へ渡航しなかったため1日も使わなかった場合
400円(基本料)+0日(利用した日数)×1,200円(1日500MBプラン料金)=400円(月の請求金額)
海外で利用しない場合の維持費は400円(税抜)と非常に安価なため、急な海外出張などが入っても大丈夫なように契約を維持しておいても負担は非常に軽いのが魅力です。
ちなみに、日本国内でも利用することが可能で国内で、利用する際は1か月単位プラン(3GB・1,000円、5GB・1,500円、7GB・2,000円、10GB・2,500円)と、1日単位プラン(100MB・200円、300MB・300円、500MB・500円、1GB・700円)のどちらかを選んで利用することが可能。
なお、どのプランにおいてもデータ通信量が超過した場合、通信速度に制限がかかるだけで利用できなくなるわけではありません。
次世代クラウドWi-Fiは専用の端末購入のみのサービスでレンタルは行っていないので、まずは後述の専用モバイルルーターを購入する必要があります。
しかし、一度買ってしまえば、レンタル業者への手配から端末の受け取り、返却といった手間もないので一度導入してしまえば海外出張などへ行く際の準備にも余裕を持たせることができるかと思います。また解約した後でも再契約はオンラインでできるので非常に手軽なのもポイントです。
【次世代クラウドWi-Fi専用モバイルWi-Fiルーター】

次世代クラウドWi-Fi用モバイルルーター
グローカルネットの提供する次世代クラウドWi-Fiを利用するための専用のモバイルWi-Fiルーターで、クラウドSIM(eSIM)と呼ばれる「その地域にいる通信事業者の接続情報を自動で書き換えてくれる」機能を最大の特徴としています。
次世代クラウドWi-Fiの契約中は対応した111か国であればローミングではなく、現地の通信キャリアの接続情報へ書き換わるため、目的地の空港でSIMの自動販売機やプリペイドSIMなどを購入する必要がなく、すぐにデータ通信が利用できるため手間も減らせ、非常に便利に使うことができます。


本機はAndroidベースで設定などもタッチパネルで実施可能

クラウドSIMの管理システム(サンプル)端末を登録して、ここから端末のAPN情報などを遠隔で書き換える
内蔵しているクラウドSIMの他にも、SIMカードスロットを2基搭載しており、現地のSIMカードを挿して使ったり、サービス提供の111か国以外の国のSIMカードを挿して利用したり、日本国内の他の通信キャリアのSIMカードを使って、SIMフリーのモバイルWi-Fiルーターとしても運用することができます。

本体側面に2基のSIMカードスロットを装備
外形は縦117mm×横幅63.8mm×厚さ20.9mmで本体重量は224g。また、6000mAhもの非常に大容量なバッテリーを搭載しており、モバイルバッテリーとして他のスマートフォンやタブレットなどにで電力を供給することが可能です。
対応する通信方式が4G(FDD-LTE方式およびTD-LTE方式)、3G(UMTS・W-CDMA/HSPA)、2G(GSM・GPRS・EDGE)で、4Gの対応バンドがFDD-LTE方式のBand 1・3・5・7・8・17・19・20、TD-LTE方式のBand 39・40・41で、3Gが850・900・1900・2100MHzとなります。その他、Wi-Fi(IEEE802.11b/g/n準拠)に対応。
価格は税抜24,000円(税抜)とそれほど高い値段ではなく、クラウドSIM搭載機はまだ珍しいので、興味があれば購入してみるのもよいでしょう。なお、費用としてはデータ通信サービス登録に初期費用3,000円が発生します。
世界を飛び回るビジネスマンだけではなく、未使用時の維持費が非常に安いので、海外出張が時折あるような企業でも備品に1つ契約して置いておくだけでも負担がなく、非常に魅力的なサービスと端末ではないでしょうか。
個人、企業・団体を問わず受付をしてくれるということなので、興味があれば是非一度問い合わせてみてもよいかもしれませんね!
記事執筆:河童丸
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調達が難しい人にとってもまだまだお高いね
既存は言うまでもなくぼったくり