ツタヤスマホの新製品「TONE m17」が発表!

カルチュア・コンビニエンス・クラブ(以下、CCC)グループとフリービットによる合弁会社であるトーンモバイルは25日、同社がNTTドコモから回線を借り入れて仮想移動体通信事業者(MVNO)として提供している携帯電話サービス「TONEモバイル」においてサービスの大幅アップデートおよび新しいスマートフォン(スマホ)「TONE m17」(富士通コネクテッドテクノロジーズ製)を発表しています。

今回のアップデートは従来までのシニアおよびジュニア向け路線の延長として「はじめてのスマホ」をターゲットにしており、さらに30代を中心とした子育て世代のママたちのバイブルとして人気の女性誌「VERY」と共同開発したサービスの第1弾も発表しています。

新スマホのTONE m17は2017年8月1日(火)に発売され、価格は3万4800円(すべて税抜)。SIMフリースマホ「arrows M04」をベースにしてると見られ、約5インチHD(720×1280ドット)液晶などを搭載し、ハンドソープで洗える防水・防塵・耐衝撃のほか、おサイフケータイ(FeliCa)やワンセグにも対応しています。

また発売に合わせて8月1日より同一名義で複数台同時契約をする場合を対象に基本プラン月額料金が6ヶ月無料になる「はじめてのスマホ」キャンペーン(10月1日まで)を実施し、さらに既存契約者を対象にTONE m17へ機種変更されると基本プラン月額料金が6ヶ月無料になる「機種変更キャンペーン」も実施します。

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TONEモバイルでは1つの製品を長期に渡って販売・サポートし、その代わりに独自のサービスを多く盛り込むことで従来からターゲットとするシニア層を中心に販売を伸ばしてきていますが、今回もその路線は継続します。

前機種の「TONE m15」に続く久しぶりの新機種となったTONE m17は新たに国内メーカーである富士通が開発・製造を担当し、同社の持つハードウェアの開発ノウハウと、ハードウェアからソフトウェアまでを連携するTONEモバイル独自の技術「TONE COREプラットフォーム」を結合させたとのこと。

TONE m15でも提供していた箱に置くだけで不具合を自動検知・修復する「置くだけサポート」や「TONEファミリー」、「ライフログ」などの独自機能は引き続き提供するとともに、画面割れに対する強さ、耐擦傷性能が高い背面塗装などを合わせた「TONEダメージレス構造」の採用で、耐衝撃、防水・防塵、耐擦傷性能を備えました。

耐衝撃性などは米国国防総省の調達基準であるMIL規格の23項目に準拠し、ディスプレイ面やフレーム面、背面塗装までを統合したTONEモバイル独自の設計構造によって徹底的な丈夫さを追求し、1.5mの高さからコンクリートに落としても割れない堅牢設計、さらに汚れても食器用洗剤やハンドソープで洗えるため、さまざまなシーンで安心して利用できるようになっています。

23項目は落下、衝撃、浸漬、粉塵(6時間風速有り)、粉塵(72時間)、塩水噴霧、湿度、太陽光照射(連続)、太陽光照射(湿度変化)、振動、風雨、雨滴、高温動作(60℃固定)、高温動作(32~49℃変化)、高温保管(70℃固定)、高温保管(30~60℃変化)、低温動作(-20℃固定)、熱衝撃、低温保管(-30℃固定)、低圧保管、低圧動作、氷結(-10℃氷結)、氷結(-10℃結露)。ただし、これらの性能は試験環境下での確認であり、実際の使用にあたってすべての状況での動作および無破損・無故障を保証するものではないとしています。

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またカメラで撮影するだけで「AI(人工知能)」を利用してそのまま設定を行う「撮るだけ設定」(VERYとの共同開発サービス「親子スマホの約束」にて採用)、スマホをかざすと特定の連絡先を呼び出したり、通知を送ったりすることができるチップとNFCを連携機能「お知らせシール」(サービス開始時期未定)などの新機能も追加されています。これにより、緊急時に離れて暮らす家族に瞬時に連絡を取ったり、子どもが家に着いたことを外出中の親に知らせたり、家族の安心・安全を提供するサービスを展開していくとしています。

VERYとの提携では「中学生になるまでは、夜10時から朝6時までスマホは使いません」と子どもから宣言することで、その通りにスマホが設定される機能を携帯電話会社として初めて実装。宣言(設定)をしたスマホは、利用者が12歳以下の場合には夜10時から朝6時まで端末にロックがかかるよう「TONEファミリー」の初期設定に追加されます。また緊急時に対応し、ロック画面には「緊急連絡先」の電話番号に発信が可能なボタンが設定されます(親の判断によりロックを解除することが可能)。

加えて、TONE m17のみの機能として通学時の連絡用にスマホは持たせたいけど、授業中に遊んだり、勉強に集中できないのは心配という要望に応え、あらかじめ設定した場所に出入りすると居場所の通知を受け取れる「ジオフェンス」機能に、設定した場所に入ると自動的にスマホにロックがかかる機能が追加されています。緊急時にはロック画面から「緊急連絡先」に発信することができ、親は「TONE見守り」サービスからロックを解除することが可能となっています。

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その他、TONEモバイルでは料金プランは基本プラン(月額1,000円)のみ提供していますが、これまでは基本プランの「標準モード」では通信速度が実測で500~600kbps程度になるように制限されており、制限を外すには別途「高速チケット」を購入する必要がありますが、8月1日よりこの通信速度制限を撤廃するということです。

これにより、帯域に余裕がある早朝や深夜などの時間帯には高速チケットを適用した場合と同じ環境になるとのこと。ただし、標準モードで動画視聴やアプリのダウンロードなどの大容量通信が必要なものについては引き続き制限が継続され、TONEモバイルの回線でこれらを行うには高速チケットの購入が必要となります。発表会では動画配信サービス「TSUTAYA TV」のカウントフリーについても導入予定であることが明らかにされています。

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TONE m17の主な仕様はQualcomm製1.2GHzクアッドコアCPU「Snapdragon 410(MSM8916)」および2GB内蔵メモリー(RAM)、16GB内蔵ストレージ、microSDXCカードスロット、約1300万画素リアカメラ、約500万画素フロントカメラ、2580mAhバッテリー、IEEE802.11a/b/g/n準拠の無線LAN(Wi-Fi)、Bluetooth 4.1、Android 7.1.1(開発コード名:Nougat)、位置情報取得(A-GPS)、nanoSIMカード(4FF)スロットなど。

サイズは約144×71×8mm、質量は約148g、本体色はホワイト1色のみ。対応周波数帯は4G(FDD-LTE方式)のBand 1および3、8、19、26、3G(W-CDMA方式)のBand 1および5、6、8、19、2G(GSM方式)の850および900、1800、1900MHz。

なお、TONE m15についてもよりお求めやすい価格で引き続き販売を行っていき、TONE m15契約時に「基本プラン月額料金1年無料」もしくは「端末代金1万円値引き 」を選択できるようにし、端末代金1万円値引きを選ぶと本体代金19,800円となるということです。

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記事執筆:memn0ck


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