ゼロから始めるスマートフォン

ミズノは4日、野球ボールの回転を解析する新システム「MAQ(マキュー)」を開発し、プロトタイプを完成させたと発表しています。ボールに内蔵した専用センサーで取得したデータを専用アプリと連動させることで、投手の投げたボールの回転数や回転軸、速度などが分析できるとのこと。

プロトタイプをベースに一般販売を2018年春より計画しており、販売価格は本体19,800円、充電器15,000円が想定されています。まずはプロ野球や大学野球などでの実証テストを行い、研究開発を進めていくとしています。

新システムのMAQは、愛知製鋼製の高感度磁気センサー「MI(エムアイ)センサ」を内蔵したボールを投げることで回転数や回転軸、速度などの計測ができ、計測したデータはBluetoothで近くのスマートフォンに送信され、アプリを通じて確認や管理できるという仕組みです。

これらのデータによって、例えば「伸びのあるストレート」や「切れのある変化球」といった球種や球質の科学的な解析が期待されます。また、選手や指導者が使うことで、精度を高めた練習が可能となるとしています。

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MAQに使われるボールは中心にセンサーを内蔵していますが、通常の硬式球と同じ質量、バランス、材質のため、同じ使用感で使えるそうです。このセンサーをポリカーボネート製カプセルおよびシリコーンゲルで固定することで、耐衝撃性を高めた構造は現在、特許出願中とのこと。

また電源としてコイン型リチウム2次電池を内蔵し、ワイヤレス充電によって繰り返し使えるようになっています。これまで、ボール本体による回転検知はスポーツ界から強く期待されているにもかかわらず、これまでは十分な性能を持った小型センサーがなく、毎秒50回転に迫るプロ野球選手の球まで検知可能なボール内蔵センサーは市場には見られなかったそうです。

MAQに内蔵されているMIセンサはスマートフォン(スマホ)用の電子コンパスとして累計1億4千万個以上の実績があり、今回さらなるモジュールの小型化を図ることで、硬式球の芯に用いられるコルクに相当する30mmの珠に電池とともに収めることが可能になったということです。なお、MAQを使用するための専用アプリはトンガルマンと共同開発しているとのこと。

そのうちこのような練習器具が少年野球などにも用いられるようになるのでしょうか。無理にボールに回転をかけようと練習して肘や肩を壊さないような指導や使い方が求められますし、同じ回転や球筋でも身体に負担が少ない投げ方などに活用されると良いですね!



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野球ボールの回転を解析するミズノの新システム「MAQ」。魔球の練習がスマホでできるようになる? – ゼロから始めるスマートフォン

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野球ボール回転解析システム「MAQ(マキュー)」プロトタイプ完成| ミズノ