LGの最新フラッグシップスマホ「G7・G7+ ThinQ」が正式発表!

LG Electronics(以下、LG)は2日(現地時間)、アメリカ・ニューヨークにあるメトロポリタンウエストにてプレスイベントを開催し、最新フラッグシップスマートフォン(スマホ)「LG G7 ThinQ(型番:LMG710)」を正式発表しています。

LG G7 ThinQは前機種「LG G6」や「LG V30」の流れを汲む縦長画面を採用したハイエンドモデルで、新たに画面上部中央に切り欠き(いわゆる「ノッチ」)があるアスペクト比9:19.5の約6.1インチQHD+(1440×3120ドット)IPS液晶「FullVision Super Bright Display」(約564ppi)を搭載しました。

またLG V30をベースにAI(人工知能)の機能を強化したLG V30 ThinQと同じく主要機能の一部にAIを採用し、音声認識やVision AIなどの良く使う機能が強化されているほか、カメラの利便性向上しやテレビなどの家電との連携機能が強化されています。

内蔵メモリー(RAM)と内蔵ストレージは4GB RAM・64GBストレージモデルと6GB RAM・128GBストレージモデルが用意されており、上位モデルは「LG G7+ ThinQ」として投入される国・地域もあるとのこと。販売時期は5月以降を予定し、韓国や北米、欧州、中南米、アジアの主要市場で展開される予定。

なお、日本における販売については現時点では明らかにされておらず、ここ最近のLGのフラッグシップスマホ「G」シリーズは発売されていないこともあり、投入されるかどうかは不明。また価格についても各国・地域での発表で明らかにされるとしています。

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LG G7 ThinQはLGのフラッグシップモデルであるGシリーズの最新機種で、GシリーズでははじめてAIを活用したThinQ対応となります。LG G6やLG V30を正統進化させた機種となっており、チップセット(SoC)にはQualcomm製ハイエンド向け「Snapdragon 845」を搭載しています。

ディスプレイはLG V30の有機ELとは違ってLG G6と同じ液晶で、LGの新しいLCD技術である「Super Bright Display」によって直射日光下でも見やすい業界最高レベルの1000nitの明るさと、DCI-P3で100%の色域を表示可能。またLG G6よりもディスプレイ下部の縁(ベゼル)が半分の幅となり、より“ほぼ全画面デザイン”に近づいています。

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画面はコンテンツの種類に応じてオートおよびエコ、シネマ、スポーツ、ゲーム、エキスパートの6種類の表示モードを設定することができ、自動モードではゲームや写真などのコンテンツを自動的に分析し、ディスプレイの表示具合と消費電力を最適化し、画面の温度とRGBレベルを個別に調整することでこれまでよりも画像をさらに細かく調整して表示できるようになっています。

また防水・防塵(IP68準拠)や耐衝撃(MIL-STD -810G準拠)にも対応し、新たにデザインは刷新され、美しさを追求して磨き上げられた金属(アルミニウム)製のフレームと前背面ともに強化ガラス「Corning Gorilla Glass 5」を採用したガラスボディーを採用し、New Platinum GrayおよびNew Aurora Black、New Moroccan Blue、Raspberry Roseの4色が用意されています。

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ガラスボディーを採用したことでワイヤレス充電にも対応。有線では急速充電「Quick Charge 3.0」にも対応し、充電などの接続端子はUSB Type-Cを採用。電池パックは3000mAhバッテリー(取外不可)。サイズは約153.2×71.9×7.9mm、質量は約162g。

背面にはデュアルカメラの2つのモジュールと指紋センサーが縦に並んでおり、中央に「G7 ThinQ」、下部に「LG」のロゴがそれぞれ配置。RAMはLPDDR4x、ストレージはUFS 2.1で高速になっており、外部ストレージはmicroSDXCカードスロット(最大2TBまで)を搭載。

リアカメラは約1600万画素イメージセンサーが2つで、レンズは片方が標準画角で明るいF1.6・71°、もう1つが広角でF1.9・107°となっており、画面に表示されるボタンでスーパーワイド撮影に切り替えて撮影したり、ボケ味のある写真が撮影可能。フロントカメラは約800万画素イメージセンサーとF1.9・80°レンズを搭載。

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AIによるカメラ機能「AI CAM」はLG V30 ThinQよりさらに進化し、最適化されたインテリジェント撮影がこれまでの8種類から19種類のモードに増え、AI CAMでオススメされた写真が気に入らなかった場合は他の3つのエフェクトオプションを選択してより良い写真を残せるようになっています。

また暗い場所での低光度撮影も従来の4倍明るく撮れる新スーパーブライトカメラとなり、複数ピクセルを結合して擬似的に1ピクセルとして扱うビニング機能などのソフトウェア処理によって暗い場所での撮影時に自動的に画質を調整。またこれまで以上に写真撮影が楽しくなる新しい機能を追加。

例えば、ライブフォトモードではシャッターが押される前後に予期しない場面や通常は見逃してしまうような瞬間が記録されます。またステッカーは顔認識を使用してサングラスやヘッドバンドなどを2Dまたは3Dで重ね合わせて画面上で直接確認可能。さらにポートレートモードも新たに追加され、背景をぼかすことでプロっぽい写真が撮れ、標準または超広角レンズのどちらでも利用可能です。

その他、本体側面の音量上下キーの下にはGoogleのAIを活用した音声アシスト機能「Google Assistant」を手軽に利用するためのAIキーを搭載し、2回押しすると「Google Lens」が素早く利用でき、LG G7 ThinQはGoogle Lensの新しい機能に対応する製品の1つとなるとのこと。このGoogle Lensの新機能は今年5月8〜10日に開催される「Google I/O 2018」にて発表される予定だとしています。

AI機能についても超遠距離場音声認識(SFFVR)と機密性の高いマイクを搭載することで、最大5m離れた場所からGoogle Assistantの音声コマンドを認識でき、SFFVRは背景ノイズから音声コマンドを分けることができるため、テレビ(TV)が付いているときでもスマートスピーカーの代わりとして使えます。

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AIキー搭載

音響面ではスマホでは初めて利用可能な「ブーンボックス・スピーカー」を搭載し、本体内部空間を共鳴室として利用して従来のスマホの倍音を提供し、外付けスピーカーを必要とせずに大音量で協力なサウンドを実現しており、机などの堅い平面や箱の中に置くと、低音効果がさらに増幅するウーファーとして機能する「レゾナンス・チャンバー」を搭載しています。

さらにすべてのコンテンツに仮想3Dサウンドを提供するDTS:Xを提供する初のスマホで、イヤホンを利用したときに最大7.1chのオーディオを提供。これは高インピーダンスのイヤホンと組み合わせることで、Hi-FiとクアッドDACによって特に信じられないほどの豊かなサウンドが実現されるとしています。

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Boombox Speaker搭載


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イヤホンで仮想7.1chサウンドを実現


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右がノッチを隠すモード

仕様としては2.4および5.xGHzデュアルバンドに対応したIEEE802.11a/b/g/n/ac準拠の無線LAN(Wi-Fi)、Bluetooth 5.0 LE(最大2Mbps)、NFC Type A/B、FMラジオ、HDR 10、顔認証、位置情報取得(A-GPS・GLONASS)、nanoSIMカード(4FF)など。OSはAndroid 8.0(開発コード名:Oreo)を採用。ソフトウェアではノッチ部分をステータスバーの色で完全に隠すことができるほか、色は自由に変えられるため、好みの見た目にすることができるということです。







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記事執筆:memn0ck


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