au渾身のデザインケータイ「INFOBAR xv」を写真と動画で紹介!

既報通り、KDDIおよび沖縄セルラー電話は11日、au向け「2018年秋冬モデル」の発表に合わせて「au 2018 秋冬モデル タッチ&トライ」を開催し、Android OSを採用した京セラ製フィーチャーフォン「INFOBAR xv」の実機を展示しました。発売は11月下旬を予定しており価格は未定ながらも5万円台前半となる予定です。

本機は2003年10月に発売された「INFOBAR (A5307ST)」の系統を受け継ぐ機種であり、その発売から15周年を記念したアニバーサリーモデルでもあります。本機の発表に併せてクレジットタイトルに名前を記載する権利が得られるクラウドファンディングによる資金調達も行われ、早々に目標金額である1000万円を達成するなどシリーズのファンからも高い注目を集める機種となっています。

スマートフォン(スマホ)全盛の今、敢えてフィーチャーフォンの形態で登場する本機のデザインには初代INFOBARが生まれるきっかけとなったデザインコンセプトへの原点回帰や過去の歴代INFOBARシリーズへのオマージュの意味合いが強く現れており、シリーズのファンであれば思わず手に取りたくなる要素が満載です。タッチ&トライコーナーにて実機に触れる機会がありましたので、写真や動画とともにご紹介します。

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本体カラーはニシキゴイ、ナスコン、チェリーベリーの3色


■懐かしくて新しい「INFOBAR xv」
INFOBARといえば無駄を削ぎ落としたプリミティブな筐体デザインや鮮やかなトリコロールカラーのテンキー、そしてシンプルで洗練されたUIデザインが特徴ですが、本機でもその特徴は最大限まで前面に押し出されています。

本機は「初代INFOBARのスクウェアデザインと2代目となるINFOBAR 2の丸みを帯びた曲面デザインの特徴を併せ持つ」と担当者が語るように、側面は直線で構成される一方、正面や背面は緩やかなカーブを描いており有機的な印象を与えます。

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初代よりもさらに以前のコンセプトデザインへと原点回帰したようなINFOBAR xv


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デザインに拘る「ガラケー」をこの時代に見られることが何よりも嬉しい


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背面は完全なツライチ。光沢感の強い塗装も本機にはよく似合う


■フレームレスのテンキーが名実ともに「光る」
本機のデザインで最も特徴的なのはフレームレスのテンキーです。テンキーを囲むフレーム部分を完全に排除し、正面から見ると現実感がないほどにテンキーが存在をアピールしています。

横から見るとテンキーが本体から浮いて配置されていることが分かり、いわゆるシートキーなどではなく物理的なボタンとして配置されている点に気が付きます。こういった物理ボタン配置で周囲のフレームがないとキーが剥がれるようにして脱落する不安がありますが、担当者は「そういったことがないように十分に強度テストをしている」と語ります。

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艶かしく輝くフレームレステンキー


テンキーの押し込み量は非常に少ないながらもカチカチと確実なクリック感があり、横幅約48mmという細い筐体でもフレームレスとしたことでテンキーが限界まで大きいことから文字入力などはとても快適にできる印象です。

またテンキーは数字や文字の部分が半透明に抜いて塗装されており、テンキー背面からのバックライトによって文字が浮かび上がる仕様になっているため、暗い場所での文字入力なども問題なく行えます。

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極僅かに浮いたテンキーが見事に正面の曲線に沿って配置されている


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陶器のタイルを敷き詰めたようなデザインに懐かしさと新鮮さが同居する


■「アプリ取り放題」でSNS利用なども問題なし
OSにはAndroidを採用しているもののフィーチャーフォン(ガラホ)としてシステム構築されているためGoogle PlayなどのAndroidスマホ用アプリストアなどは使えませんが、auが「auスマートパス」で提供している「アプリ取り放題」によってアプリの追加インストールが可能です。

またLINEやauナビウォーク、au WALLETといった利用頻度の高いアプリはあらかじめプリインストールされており購入時から利用できます。

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フィーチャーフォンなので画面はタッチパネルではない


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メニュー画面はテンキーで操作しやすいフィーチャーフォンタイプ


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アプリの選択も懐かしさのあるシーケンシャル方式


また各アプリや各種機能はテンキーの長押しによるショートカットキーに登録が可能です。1から3までの3つのテンキーがショートカットキーに対応しており、LINEなどのアプリを1アクションで簡単に起動することができます。

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LINEなどの利用頻度の高いアプリはショートカットに登録しておくと便利だ


またauの4G LTE対応ケータイとしては初めて「+メッセージ」に対応したほか、スマホとの2台持ちを意識した「スマホ音声アシスタント呼出」機能を搭載。手持ちのスマホとBluetoothで接続し、本機からGoogleアシスタントやSiriを呼び出すことができます(出荷設定ではテンキー2のショートカットに登録済み)。

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スマホ音声アシスタント呼出機能は色々と使い方が考えられそうだ


■スマホとの2台持ちが苦にならない小型軽量設計
本体性能はディスプレイに3.1インチWVGA(800×480ドット)TFT液晶を搭載、バッテリー容量は1,500mAh、メインメモリ(RAM)は1GB、内部ストレージは8GB、メインカメラは約800万画素CMOS、外部ストレージとして最大32GBまでのmicroSDHCが利用できます。

サイズは横幅約48mm×縦幅約138mm×厚さ約14mm、重量は約114gで、昨今の大型化したスマホになれた人が持つと驚くほど小さく軽い端末に感じます。FMラジオ機能を搭載しており、充電台を兼ねた卓上ホルダを併用すれば目覚ましラジオ的に利用することも可能です。

本機の見た目や機能の紹介、卓上ホルダの解説などは以下の動画からご覧いただけます。


S-MAX:au2018秋冬モデル・タッチ&トライ「INFOBAR xv」

動画リンク:https://youtu.be/MkDcrFh4oXg

■15年色褪せないデザインが持つ魅力
本機の発売に合わせてトートバッグやピンバッチといった各種グッズの販売も予定されており、10月31日からは都内にてINFOBARシリーズの展示会「新ケータイ INFOBAR展」の開催が予定されるなど、15周年を記念したブランドプロモーションが大々的に行われます。

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11月5日にはINFOBARの生みの親、深澤直人氏によるトークイベントも開催される


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INFOBAR展でも販売されるグッズの数々


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取材陣も「これは欲しい」と口を揃えていたピンバッチ


日常で利用する携帯情報端末としてみれば今更フィーチャーフォンを必要とする人はほぼおらず、フィーチャーフォンとしても5万円超という価格はかなりの高額端末となるため、一般的な端末であればどういった層に訴求すべき端末なのか悩むところです。

しかしクラウドファンディングの成功や展示会の開催、ブランドグッズの販売などを鑑みるに、INFOBARシリーズはINFOBARであるというだけで1つの市場を形成してしまうほどにブランド力があるようです。

かつてau Design projectとして発売された端末にはTalbyやPLY、X-RAYなど独特のデザインと個性を持つものが多数ラインナップされ日本のケータイ文化を華やかに飾りましたが、その中でもINFOBARだけがシリーズ化して生き残り現在まで愛され続けたという事実は、15年という歳月が経っても色褪せないデザインが世の中には存在するという証左にもなるのかもしれません。

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何度も見たはずなのに新鮮さを失わないデザインがここにある




記事執筆:秋吉 健


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